スバルチューンの名門らしい盤石のアプローチ
アクアのGRヤリス攻略はオリジナルサスキットから!
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4WDのスバル車を精力的に手がけてきたアクアが、新たなデモカーとして迎え入れたGRヤリス。チューニングベースとしての魅力を強く感じただけでなく、「WRC参戦を念頭に置いて生み出されたスポーツ4WDはスバルとトヨタでどう違うだろう?」という探究心も開発着手のきっかけだという。
気になる展開としては走りが痛快に楽しめるストリート仕様、その延長線上でタイムも出せるアタック仕様へと進めていく予定。そうした流れも事前に見据えて、グレードは車重の軽いRCをチョイスしている。
「走り込みや解析はまだまだこれからといった状態ですが、荷重移動でリヤを積極的に動かして旋回していけますし、接地性の高い足回りと相まって、ミニサーキットならタイヤやパッド交換だけでも十分楽しめる素晴らしい仕上がり。車重が軽くてパワフルなパッケージは、まるでGC8のようなイメージですね」とは、代表の竹市さん。
なお、純正の足回りはミニサーキットなら変える必要がないくらいストロークと接地性に優れていると評価。ただ、ロールは可能な限り抑えたい上に腰高なスタイルからの脱却も大切だ。
そんなコンセプトで、最初の一歩として組み込まれたのがエナペタル車高調のプロトタイプ。まずはノーマルの良さを崩さないよう、ハイトのあるスプリングで積極ストロークさせていく味付けにしてみたそうだ。
16インチ仕様となるRCグレードだが、ブレーキの性能は悪くない。ただ、ノーマルパッドは剛性あるペダルタッチに対して踏み足していくと効かないイメージ。そこでウインマックスのAP3で制動力を高めたが、それでも解決できなかったため、パッド以外に原因があるのかを今後探っていくそうだ。
ちなみにパワーチューンは現状では手つかずだが、フットワークなどのチューニングを進めていけば400ps前後が欲しくなると予想。ECU攻略の糸口を探りつつ、純正のピストンやコンロッドを取り寄せて強化品が作れないかどうかの模索まで進めている。
試乗を行ったレーシングドライバーの井入宏之選手は「GRヤリスに乗るのは今回が初めてだったんだけど、ブーストアップ済みと言われても信じてしまうほどのパンチがあった。足回りはニュートラルステアに近い状態で限界を超えた際のコントロール性も素直。これだけのヘビーウエットでもトラクションがしっかりかけられたよ。今後の煮詰めが楽しみな一台やね!」と評価。
フルノーマルでトライしたジムカーナでは、ライトチューン仕様のGDB-F型と同等のタイムを記録したというGRヤリス。アクアでは近日中に機械式LSDを投入し、ファーストステップ的なチューニングを煮詰めていくそうだ。スバルの4WDスポーツチューンで培われた技術力を武器にGRヤリスと向き合うアクア。オーナーはその動向に注目されたし!
●取材協力:アクア 兵庫県多可郡多可町八千代区仕出原699-9 TEL:0795-30-6161
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みんなのコメント
それを今、出したトヨタは素晴らしい。
他社も出せればもっと良いのですが。
雑誌等からも一回消えたので、潰れたのかと思ってました。