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ベンテイガ ハイブリッドついに日本上陸! 2000万円オーバーのPHEVが求められる、その背景とは?

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ベンテイガ ハイブリッドついに日本上陸! 2000万円オーバーのPHEVが求められる、その背景とは?


■ベントレーがPHEVを出す理由
2021年11月2日、ベントレーは新型ベンテイガのPHEVバージョンであるベンテイガ・ハイブリッドを都内で発表した。ベントレーが今年発表した新型PHEVは2モデルあるが、今回のベンテイガ・ハイブリッドはその第一弾だ。

ベントレーは今年、創業102年目を迎えるが、クルマを作り始めたのは創業から2年目の1921年であることから、今年2021年はベントレー車が100周年の年である。

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101年目だった昨年には、これからの100年に向けた新しいビジョン「ビヨンド100」という戦略を発表。23年までに全ラインアップにハイブリッドモデルを、25年までにはBEV(電気自動車)を導入。30年には全車をBEVとすることを目標に掲げた。

日本には導入されなかったが、ベントレー本社が行った先代ベンテイガ・ハイブリッドユーザーの調査では、90%以上のユーザーがほぼ毎日(または週に数日)クルマを使用し、そのほぼすべてのユーザーがEVモードを使用。そのうち約半数は、普段の走行距離が30マイル未満だという。つまりデイリーユースはほぼゼロエミッション走行でまかなえているのである。また既存のベントレー車オーナーの44%がベントレーの電動モデルに興味を持っているのだという。

つまりベントレーにとって電動モデルは、ラグジュアリークラスにおける環境対応のみならず、彼らのビジネスをサステイナブルなものにするためにも大きな意味を持つのだ。今回日本上陸を果たした新型ベンテイガ・ハイブリッドは、来年の導入が検討されているフライングスパー・ハイブリッドとともに、持続可能な未来に向けた「ゲームチェンジャー」となることが期待されている。


■PHEVであることは主張せず
全長5125mm、全幅1995mm、全高1740mm、ホイールベース2995mmの堂々とした寸法は、ベンテイガV8と比較すると全高のみ15mm低い。2690kgの車両重量は、同様に220kg重くなっている。

ベンテイガV8との外観上の違いは、「Hybrid」のバッジの有無と、車両左側後方に充電ソケットが備わる点のみで、これ見よがしにPHEVであることを主張しないアンダーステートメントなルックスとなっている。

インテリアには、他モデルではオートスタート/ストップボタンが備わる位置に「Eモードボタン」が備わり、「ハイブリッド」、「EVドライブ」、「ホールド」の3種類のハイブリッドドライブモードの切り替えが可能。また、運転席ドアにはフューエルフィラーカバーリリースボタンが備わる点もベンテイガ・ハイブリッドの特徴。

また、インフォテインメントシステムではハイブリッドインフォテインメントスクリーンが表示でき、ドライバーインフォメーションパネルはハイブリッド専用の情報表示となっている。ちなみにラゲッジ容量は479Lで、V8モデル(484L)より5Lだけ小さい。

一方、48Vシステムを用いたアクティブスタビライザーのベントレーダイナミックライドや、さまざまな路面状況において優れた走破性を実現するオールテレインスペシフィケーション、7シートスペシフィケーション(3列目シート)、牽引バー、カーボンセラミックブレーキは、新型ベンテイガ・ハイブリッドには設定されていない。


■パフォーマンスを求めるわけではなく
ハイブリッド・パワートレーンは、最高出力340馬力/5300~6400rpm、最大トルク450Nm/1340~5300rpmの新しい3LV6ツインターボと、8速ATと一体となるように組み込まれた、128馬力と350Nmを発揮するEモーターで構成。システム合計では449馬力/700Nmを発揮する。

0→100km/h加速は5.5秒、最高速度は254km/hで、それぞれ4.5秒と290km/hのV8モデル(550馬力、770Nm)には引けを取る。だが、PHEVの魅力はそこではない。タンク容量が75LとV8モデルより10L少ないにもかかわらず、航続距離は863kmとV8モデル(766km)を約100kmも上回っているのである。CO2排出量も、WLTPで83g/kmで、V8モデル(294g/km)と比較すると圧倒的に少ない。

車両後部に搭載されるリチウムイオンバッテリーは、168個のセルを持ち、容量は17.3kWhとなっている。EV走行における航続距離はおよそ31マイル(50km)。充電は普通充電のみに対応し、200Vで充電時には約2時間45分で満充電が可能。なおベントレーブランドの白い家庭用ウォールボックスは無償オプションで提供される。

デリバリーは11月から開始される予定の新型ベンテイガ・ハイブリッド。車両価格は10%の消費税込みで2269万円となっている。既存のベントレーオーナーはもちろん、ラグジュアリーカーユーザーの多くから注目を集めることになりそうだ。

<文=竹花寿実 Toshimi Takehana>

■ベンテイガ ハイブリッド(4WD・8速AT) 
主要諸元
【寸法・重量】
全長:5125mm 
全幅:1995mm 
全高:1740mm 
ホイールベース:2995mm 
車両重量:2690kg 
乗車定員:5人 

【パワートレーン・性能】
エンジン種類:V6DOHCターボ 
総排気量:2994cc 
エンジン最高出力:250kW(340ps)/5300~6400rpm 
エンジン最大トルク:450Nm(45.9kgm)/1340~5300rpm 
使用燃料・タンク容量:プレミアム・75L 
モーター最高出力:94kW(128ps) 
モーター最大トルク:350Nm(35.7kgm) 
バッテリー種類:リチウムイオン 
バッテリー電力量:17.3kWh

【諸装置】
サスペンション:前ダブルウイッシュボーン/後マルチリンク 
ブレーキ:前後Vディスク 
タイヤ:前後285/45ZR21 

【価格】
2269万円(消費税率10%込み)

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みんなのコメント

2件
  • カタログ燃費11.5でエコを気取る金持ちって嫌だな。どうせ時期型はEVになるんだから最後のガソリン車を堂々と楽しめばいいんだよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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