最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップ、コメンテーターとして自動車評論家・片岡英明氏が記事を分析しお伝え!
今回はBMWのBEV・i3が生産終了…… 大型車用水素エンジンの開発がスタート!? などの自動車業界最新ニュースを厳選しお届けします!!
BMWi3が生産終了……(涙) 大型トラック用水素エンジンの開発スタート!? ほか クルマ業界最新ニュース3選
※本稿は2022年7月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/BMW、TOYOTA、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
■挑戦的EVのBMWi3が生産終了
今見ても古さを感じさせないデザインのi3。BMW製BEVの礎として歴史に名を残すだろう
BMW初の本格EV(レンジエクステンダーも設定)として2013年に本国、2014年に日本で販売を開始したi3が生産終了となりました。
軽量化のために車体にカーボンを多用した贅沢な作りで、マニア受けしたチャレンジングなクルマでした。
【片岡氏のコメント】
i3はBMW最初の量産バッテリーEVで、2014年から日本でも発売を開始した。私事ながら、ボクはモーターショーで観たプロトタイプにヒトメ惚れし、発売されると買ってしまったのである。愛着があるBEVだけに、生産終了は残念と言うしかない。
i3はレーシングカーと同じカーボンファイバー製の骨格にアルミ製のシャシー、そしてFRP製のボディを組み合わせ、徹底して軽量化を図っている。
また、エンジンを使って発電し、走れる距離を延ばすレンジエクステンダーも設定した。生産工場もカーボンニュートラルに取り組むなど、積極的に環境負荷の低減に取り組んでいたのだ。
BMWはi3で得た知見やノウハウを駆使してiXやi4などのBEVを積極的に送り出し、この分野でもリーダー格となっている。i3はデビューが早すぎたために主張が理解されず、販売は伸び悩んだ。
だが、その凄さは生産終了した今になるとよくわかる。偉大なBEVのパイオニアであり先見の伝道師に、お疲れ様、と言いたいね。
■大型車用水素エンジンの実現に近づけるか?
トヨタ、いすゞ、日野、コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)、デンソーの5社は大型商用車用の水素エンジンに関して基礎研究を開始したと発表し、新たな一歩を踏み出しました。
【片岡氏のコメント】
トラックの実力を左右するバロメーターの1つが積載能力だ。BEVは魅力だが、バッテリーが重くて大きいから荷室が狭くなってしまう。理想はFCV(燃料電池車)にすることだが、実用化に向けてのハードルは高い。
今、最も現実的なのは、内燃機関の技術と設備を使える水素エンジンというワケなのだ。
ただし、レースでテストしているにとどまり、熱効率の点でも見劣りするなど、技術的な難問も続出している。水素インフラも課題だ。まだ基礎研究の段階だから未来への展望は見えてこない。
だが、三人寄れば文殊の知恵じゃないが、オールジャパンでやればゴールは近くなる。これからの頑張りに期待したいね。
■マレリHDが東京地裁に簡易再生を申請
マレリホールディングスは業績不振に陥り、負債総額は製造業としては過去最大規模となる約1兆1800億円。今年3月1日に事業再生ADRを申請していましたが、新たな動きがありました。今後どうなるのでしょうか?
【片岡氏のコメント】
マレリホールディングスは、旧カルソニックカンセイと経営統合し、世界7位となった自動車部品メーカーだ。
このマレリ、主要取引先である日産の経営不振に加え、新型コロナ蔓延による受注減のダブルパンチになり、負債額が大きくなっていた。そして経営が行き詰まってしまう。
マレリの経営統合を画策し主導したのは米投資ファンドのKKRだ。が、マレリの再建に失敗してKKRの信用は急落した。その経営手腕が問われているが、気になるのは名門マレリ(とカルソニックカンセイ)の行く末だ。
民事再生法に至った経緯を考えると、今後の取引は慎重にならざるを得ないが、支払面に支障はないので応援したい、と言う声も出ている。会社更生法を選ばず簡易型の民事再生法を選んだから再建計画は続行できるだろう。
EVシフトや半導体不足、ウクライナ侵攻など、問題が山積し、収益改善は簡単ではないだろうが頑張ってほしいね。
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みんなのコメント
まーーーーーー使えねぇそうだ。
とにかく軽いボディなので、堅牢だけど遮音とか重厚感は皆無で、若い頃に乗ってたホットハッチみたいだ。
ルームミラーなんて、路面が荒れてると振動してて後ろがピンボケに見える。
航続距離も短いし、価格なりの高級感もないから、万人にお勧めはしないが、加速は鋭いし、小回りも効いて、しかもこれでもかの後輪荷重のRWD。街中走らせればこんな面白い車はないし、峠もタイヤのせいで速くはないが、面白い。
ただし、高速道路は苦手で、軽さゆえに追い越し車線のトラックに吸い込まれそうになる。