2019年4月25日から、ラリー・アルゼンティーナとラリー・チリのWRC南米2連戦「ラリーウイーク」が始まる。伝統のアルゼンチンと今年初開催となるチリの南米グラベルラリー2連戦はどんなイベントになるのだろうか。
チャンピオンシップに向けて重要な南米グラベル2連戦
4月25日から28日にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権WRC第5戦ラリー・アルゼンティーナは、南米初のWRCイベントとして1980年に始まったグラベル(未舗装路)ラリー。
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サービスパークは大都市コルドバ近郊のビジャ・カルロス・パスに置かれ、その周辺に広がる様々なコンディションのグラベルステージで競技が行われる。谷間にのびる軟らかな路面の高速ステージや石や岩が多く転がる山岳地帯の荒れた中低速ステージなど、バリエーション豊かなグラベルステージが展開されるのが特徴で、ジャンプやウォータースプラッシュも多く設定されている。SSの数は全部で18本、計347.50km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1297.56kmとなる。
ラリー・アルゼンティーナの終了後、1週間のインターバルで、続けてラリー・チリが行われる(5月10日-12日)。アルゼンチンとチリは「リンクドラリー」と定義され、アルゼンチンの最終SSを走り終えたクルマでチリを戦うことになる。シャシ、エンジン、トランスミッション(スペアも含む)はアルゼンチンと同じものを再使用する。
今年初開催となるラリー・チリは、森林地帯の中速ステージが中心で、路面は全体的に平坦かつスムーズ。同じグラベルラリーとはいえ、ラリー・アルゼンティーナとは特徴が大きく異なる。 SSの数は全部で16本、計304.81km。リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1245.68kmとなる。
このグラベルラリー2連戦に向けて、現在WRCドライバーズランキング3位につけるトヨタのオィット・タナックは「ラリー・アルゼンティーナのハイスピードなステージと路面コンディションは、我々のクルマに本当に合っていると思います。しかし、一部の路面は非常に荒れており、とても過酷なラリーなので、細心の注意を払って走らなければなりません。その次のチリに関しては、今まで行ったことすらありませんし、どうなるのか予想できませんが、路面は非常にスムーズなようです。事前に分かることは限られていますし、現地に入ってレッキで走った時に初めて、どのようなステージなのか、その全体像が見えるでしょう。2戦連続でラリーを戦うことは、チームにとって新たなチャレンジです」と語っている。
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