この記事をまとめると
■2024年1月27日(土)にTMSC富士6時間耐久エコノミーランが開催された
速さと燃費で勝負するエコカーカップ! 富士スピードウェイ初体験の女性新人編集部員がいきなり挑戦
■ライセンスなしでノーマル車も参加可能な気軽なレース参戦条件になっている
■サーキット走行の醍醐味と燃費を稼ぐテクニックを安全に楽しく学べるのが醍醐味だ
富士スピードウェイでエコランバトル!
去る2024年1月27日、TMSC富士6時間耐久エコノミーランが開催された。前年のエコノミーランが積雪で中止になったため、2年ぶりの開催となる。このイベントはTMSC=トヨタ・モータースポーツ・クラブを主催者とし一般的な「速さ」を競うモータースポーツとは異なり、「走行距離」と「燃料消費量」から優劣を競うレースだ。
富士スピードウェイ (1周4.563km)を6時間に渡って周回し、走行後に主催者の規定した燃料規定量以内で走行した車両のうち、もっとも長距離を走行したチームが優位となる。ヘルメットとグローブ着用、2名以上の同乗走行、最低ピット回数の規定、1ラップ3分10秒以上をかけることなど、安全面に配慮し一般車で参加することが可能というレース未経験者でも歓迎してくれるモータースポーツである。
また、富士スピードウェイのライセンスが不要というのも参加のハードルを大いに下げてくれている。そのため、今回の参加台数は48台とフルグリッドに近いもの。我々「トップカーレーシング」が参加したclass 11は18台の参加で、もっとも台数が多いクラスだった。耐久マシンに選んだのはトヨタ・アクアで、スターティンググリッドはくじ引きによって11番グリッドとまずまずなポジションだ。
レース未経験者は筆者を含めて3名で、そのほかの4名はプロレーシングドライバーの桂 伸一さんを筆頭にした手慣れたドライバーというチーム構成。7名という大所帯は、8回のピットストップを義務付けたレギュレーション上で、もっとも効率的に楽しめることを目指したもの。
戦略は最初のドライバー、桂さんから始まって、3人目までがクラス上位を走りきって、あとはエコ運転に徹した「先行逃げ切り」を想定した。筆者は1スティント目に桂さんの助手席に乗り、富士スピードウェイのラインどり、ペース配分、他車との間隔の空け方、抜き方を教わりつつ、3分10秒を切らないよう時計をチェック。
エコ運転といっても横Gのかかりには驚かされた。また、ゲームのなかでは何度も走ってきた富士だが、実際のコースを走るとその差が画面のなかとでは大きく異なる。高低差という点では、ホームストレートエンドからTGRコーナーの長い下り、そしてダンロップコーナーからホームストレートまでの上り坂を駆け上がる感覚は、なかなか画面のなかからでは感じ取りにくい。
空気圧を指定値よりも数段高めたタイヤとはいえ、プロドライバーの運転では1周目のストレートエンドからのブレーキで頭が大きく傾き、TGRコーナーのカーブで身体が横に揺すぶられる。これは普段の一般道では体験できないし、サーキットならでは。普段からレース慣れしているドライバーには「こんなのは横Gではない」と釘を刺されたが。
まずまずの好成績でチェッカー!
1時間が経過しピットイン。2スティント目に筆者はドライバーとしてハンドルを握った。ラップタイム3分10秒丁度で周回することを目標にしつつ燃料消費にも気をつけなければいけない。この設定時間が絶妙で、40mもの高低差があるここ富士。ハイブリッドシステムを積んでいるアクアではアクセルを踏まなければいけない場所、バッテリーを積極的に使う場所、リチャージしたい場所を考えながら走る難しさを思い知らされた。
他車に配慮しつつコーナーでは高い車速をできるだけ保ったまま曲がっていく。ステアリングにタイヤが捩れる感覚が伝わる感覚には大いに興奮させられた。さらに、周回を重ねるごとに身体が横Gにも慣れ、最初は届かないかと感じていた3分10秒も最後には切ってしまいそうなくらいだった。わずか15周ほどのスティントにもかかわらず、車内の暑さと興奮に汗をびっしょりかかされた。
次のドライバー、コドライバーに交代し我々のチームは規定通り8回のスティントでチェッカーを受けた。結果は全体14位、クラス9位だった。途中、3分10秒を切ったことでペナルティストップが課されたことや、エコ運転に徹したことでスタート位置より順位を落としたことは悔やまれるが、リタイヤせず皆が無事に帰って来れたこと、そして6時間を完走できたことには喜びを禁じ得ない。
レース終了後、主催者であるTMSCの関谷正徳会長に話を伺ってみた。
「このTMSC富士6時間耐久エコノミーランは誰でも参加でき、どうすればもっと燃費を気遣った運転ができるか、エコ意識とテクニックが同時に学べるものだと思います。燃費や経済性、あるいは環境への負担といったことを個人でも考えねばならない世の中にあって、エコ耐久というのはクルマ好きのためだけではないと思っています。今後は、EVや燃料電池車といったジャンルも増やし、またサーキットを走ったことのない方など、より門戸を広げ、エコ意識、安全テクを広めていきたいと考えています」。
単純にクルマの運転を楽しむフェーズから、しっかりと環境のことまで意識できるドライバーへ。実際にサーキットで競争しながら意識の変革まで促してくれたTMSC富士6時間耐久エコノミーランは、我々一般ドライバーが参加するにはうってつけのイベントに違いない。
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