輸入車 [2022.09.05 UP]
ロータス エリーゼ|語り継がれる名車の系譜 vol.21|
文●工藤貴宏 写真●ロータス
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年8月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年10月号の内容です)
使いきれないほどのパワーはいらない。軽量ボディだからこその気持ちいい走りを実現するスポーツカー
“軽さこそ命”のライトウェイトスポーツ
鋭いハンドリングはレーシングカーのよう
スポーツカーはハイパワーエンジンこそが正義だ。世の中にはそう考えている人も少なくないかもしれないが、パワーがすべてとは限らない。徹底的に軽くシンプルに作った車体を操る楽しさこそがスポーツカーの原点と理解している人もまた、少なくないだろう。
中古車販売業を経てレーシングカーの製造販売の道を進んだコーリン・チャップマンが率いてきた会社、ロータス。そんなロータスがピュアスポーツカーの「エリーゼ」を世に送り出したのは1995年(発売は1996年)のことだった。
何よりの特徴は、超軽量ボディ。アルミ合金製の部材を接着剤で結合したシャシーにFRP製の外装を張り付けた設計は一般的な市販乗用車とはまったく異なるもので、初期モデルでは600kg台と現代のクルマとは思えない軽さを実現した。
その後のアップデートでは快適装備や安全装備の充実により仕様によっては900kg台となるモデルも登場したが、昨今の常識でいえば驚異的な軽さである。
エンジンは高性能仕様でも220馬力に留まる。この数字を「たいしたことがない」と感じるかもしれないが、レーシングカーのようにソリッドに曲がる軽量ボディと“使い切れるパワー”の組み合わせこそが最高のドライビングプレジャーを実現してくれるのだ。
ロータス エリーゼはこんなクルマ
全長わずか3.8mの車体は軽さに貢献するだけでなく、ドライバーが車体の前後四隅をしっかりと把握できることにもつながる。狭い峠道などでは、気持ちよく運転するためにその感覚がとても重要なのだ。
低く構えたスタイルが生粋のスポーツカーを感じさせる。タルガトップ式に屋根を取り外してオープンエアを楽しめるのもエリーゼの特徴だ。
まるで地面すれすれに座るかのような低い着座位置はレーシングカー的感覚。車内随所にアルミが見えるのも独特だ。
当初はローバー製のK型エンジンを積んでいたが、2006年以降は全車にトヨタ製を搭載。専用の制御により躍動感が高い。
[ロータス エリーゼが名車になった理由]レーシングカー作りのノウハウが活かされた本格派
レースから始まったロータスのクルマ作り
メーカーであるロータス・カーズのルーツは、レーシングカーコンストラクター。その伝統は脈々と受け継がれ、市販車といえども、エリーゼの開発にあたってはレーシングカー作りの熱い血が注がれているのだ。
名車と言われる大ヒットした先輩が存在
ロータスといえば、「セブン」や「エラン」、そして「エスプリ」に写真の「ヨーロッパ」とこれまで多くの名車を世に送り出してきた。エリーゼはその血統を受け継ぐスポーツカーなのだ。
大量生産車とは一線を画する伝統的な製造方法
エリーゼの組み立ては現代の一般的なベルトコンベア式による流れ作業ではなく、1台ずつ台車に乗せて職人が手作業で作り上げていく。写真はかつての「エラン」の製造風景だが、エリーゼも基本的に同様の手法で作られた。
低く構えたスタイルがほかとは違う
エリーゼの特徴といえば、「ヨーロッパ」からの伝統を感じさせる低く構えたスタイル。そのシートに座ってみると、あまりに着座位置が低くて一般的なスポーツカーとは一線を画するレーシングカーのような感覚に感動する。
レーシングカーをイメージさせる独自の設計
軽さのためにアルミ部材をメインとした車体は、いわゆるモノコックボディとは異なるレーシングカーのような設計。バスタブ型のフレームを中心とし、軽さに加えて手作業による作りやすさも実現しているのだ。
高出力エンジンの兄貴分も存在
ロータスには、エリーゼとシャシーの基本を共用しつつ高性能エンジンを搭載したモデル「エキシージ」が存在。もっとも高性能なモデルは、トヨタ製の3.5L V6エンジンにスーパーチャージャーを追加して350馬力を誇る。
いま買いの中古車たち
ロータス エリーゼ(フェイズI)
デビュー当初のモデルで、丸いヘッドライトを備えるのが外観デザインの特徴。排気量1.8Lのローバー製エンジンを搭載する。最高出力は仕様により122馬力と156馬力がある。
中古車参考価格帯:400万円~600万円(99年~01年)
ロータス エリーゼ(フェイズII)
ヘッドライトが楕円型デザインになるなどスタイルがリフレッシュされ、オプションとしてエアコンが取り付けできるようになった。エンジンはローバー製とトヨタ製がある。
中古車参考価格帯:400万円~700万円(01年~11年)
ロータス エリーゼ(フェイズIII)
ウインカーがヘッドライトと一体化され、よりシャープなデザインに。エンジンはすべてトヨタ製で、もっとも高出力なタイプは1.8Lにスーパーチャージャーを積んだ220馬力。
中古車参考価格帯:500万円~1200万円(11年~22年)
ロータス エキシージ
当初はエリーゼをベースにしたワンメイクレース用車両として開発されたが、2000年からはナンバー取得可能モデルとして市販化。2012年以降のモデルはV6エンジンを搭載。
中古車参考価格帯:650万円~1400万円(00年~21年)
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みんなのコメント
私のエスプリも、一緒にやらないとな・・・