■GRブランド最高峰の「GRMN」の名を持つセンチュリーとは
2018年に3代目となる現行型のトヨタ「センチュリー」が登場。初代から続く「匠の技」、「高品質のモノ作り」と「最先端技術」の融合をコンセプトに開発がおこなわれています。
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基本は後席に座る人を優先した「ショーファードリブンカー」ですが、このモデルをベースに自らステアリングを握って運転を楽しむ「ドライバーズカー」に仕立てたモデルがあります。それが「センチュリーGRMN」と「TOM’Sセンチュリー」です。
センチュリーGRMNは、トヨタのモータースポーツ活動/スポーツモデル開発を担う「GRカンパニー」が開発をおこなっています。
ドライビング好きな豊田章男社長の発案で生まれたモデルといわれています。実は大量生産が得意なトヨタがもっとも苦手な「ワンオフ対応」の知見を高めるという裏テーマも込められているそうです。
ちなみにGRMNは、スポーツコンバージョンモデルの頂点「究極のスポーツモデル」に与えられる称号で、車両全体に渡りこだわりのチューニングを実施。これまで「iQ」、「ヴィッツ」、「マークX」、「86」に設定され、どれも高い評価を得ています。
外観デザインは、ハニカム形状のフロントグリルやロアスカート、カーボン製のリップスポイラーで低重心感を演出し、カラーバリエーションはホワイト(ノーマルには設定なし)とブラックの2台が存在。
GRモデルの最高陣「GRMN」の名を冠するだけあり、中身も抜かりなしです。専用セットのエアサスペンション、245/45R19タイヤ(アドバンスポーツV105)、BBS鍛造アルミホイール(RZ-D)、対向ピストンキャリパー(先代レクサスLSバージョンSZ用のブレンボ)、ホイールハブ精度アップなどを実施しています。
走りの味付けはトヨタのマスタードライバーが担当しており、「後席で快適に過ごせる」と「運転しても楽しめる」をバランスした乗り味に仕上がっているそうです。
5リッターV型8気筒エンジン+モーターのパワートレインのチューニングは非公開ですが、開発者に話を聞くと「必要かつ十分なパフォーマンスを備えました」と説明されました。つまり、かつてのロールスロイスと同じ考えといえるわけです。
普段の運転は専属のドライバーが担当していますが、豊田社長自らステアリングを握ることも多々あると聞いています。品質や耐久性を含めて市販化可能な状態ではありますが、残念ながら現時点で発売予定はないといいます。
■TOM'Sセンチュリーにはどんな魅力がある?
一方、TOM’Sセンチュリーはトヨタ車を用いてモータースポーツ活動をおこなうレーシングチーム「TOM’S」が開発をおこなっています。
トヨタの関連会社だと思っている人が多いですが、トヨタの資本はまったく入っていない独立系のブランドです。
創業時に掲げた目標は「世界で活躍できるレーシングチーム」と「No.1 トヨタチューナー」であり、コンプリートカーはこれまでいくつかリリースしてきましたが、センチュリーはその最新作というわけです。
外観デザインは、TOM’Sロードカー定番のシルバーのボディカラーに、専用デザインのフロントバンパー/サイドステップ/リアアンダースポイラーを装着し、トランクスポイラーは控えめな形状ながら力強いスタイル。
そのデザインは、ほかのトヨタ/レクサス用に設定されるTOM’Sのエアロパーツと共通の造形も見られます。
内装はホワイトでコーディネイト。シート/ドアトリム/アームレストなどに最高級ナッパレザーをふんだんに使用し、エグゼクティブな雰囲気に仕立てました。とはいえ、これはひとつの提案であり、フルオーダーメイドでユーザーの好みに合わせた仕様にすることが可能です。
もちろん中身にもシッカリと手が入っており、5リッターV型8気筒エンジン+モーターのパワートレインはノーマルながらも、左右4本出しのエキゾースト「TOM’Sバレル」とスロットルレスポンスの向上により、心地よいフィーリングと重厚なサウンドをプラス。
フットワーク系はノーマルでタイヤ&ホイールのみを変更。これはクルマのキャラクターを含めて考慮した結果だといいます。
ちなみに東京オートサロン2020でのお披露目時は21インチでしたが、現在では19インチでホイールはBBS製鍛造アルミホイール(RZ-D)、タイヤは245/45R19(レグノGR-XII)を装着していました。
センチュリーは走行シーンに合わせて4つのモードが選択可能なドライブモードセレクトが用意されていますが、TOM’Sセンチュリーならば積極的に「スポーツ+」を選びたくなるはずです。
センチュリーGRMNと異なり、TOM’Sセンチュリーは販売がおこなわれます。台数限定でTOM’Sのエースナンバーと同じ36台、価格はノーマル+約1000万となる2816万円(予価・消費税別)となっています。
ちなみにセンチュリーGRMNとTOM’Sセンチュリー、どちらも「モータースポーツ活動で培ったノウハウ/知見を量産車にフィードバック」という流れ、ノーマルよりスポーティな味付け、数値に表れない官能/フィーリングの部分まで徹底的にこだわる所などは同じですが、各々のコンセプトは異なっています。
センチュリーGRMNは量産メーカーだからこそ可能なバランスの良さと機能美を追求。一方、TOM’Sセンチュリーは独立系ブランドだからこそ可能な量産の域を超えた大胆さ提案と文学/アートの世界に通じるような個性を演出している部分に違いを感じました。つまり“味”の差です。
筆者(山本シンヤ)は、メーカー系ワークスチューナーの動向を古くから追い続けてきました。そんなワークスチューナー担当としては、いつかこの2台を同条件で乗り比べて確認してみたいものです。
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