「非常に美しい…が、現場は大変」「初期型は宝物だね」ジウジアーロによる流麗なシルエットを纏った いすゞ 117クーペ

117クーペは、いすゞがフローリアンのデザインを依頼していたイタリアのカロッツェリア「ギア」からの提案によるものといわれている。当初は商品化に積極的でなかったいすゞだが、内外の自動車ショーでの評価の高さや、国内ライバルメーカーが相次いでフラッグシップモデルを投入したこともあり、ついに販売を決断する。デザイン主導で決まったこのクルマの生産は当然のように手間がかかり、デビュー当時は1グレードのカスタムオーダーカーといった感じだったらしい。視線を引き付けるエレガントなボディラインは空力特性にも優れ、200km/hという最高速度も誇った。

Comments

[osi********]

いすずだからこそジウジアーロを起用できたのでしょうけど、いすずゆえに売れなかったのはなんとも皮肉ね。

[bel********]

1960年代後半において、超高級クーペが何台売れるかを考えると、別に失敗とは言えないのではないかと思う。現在の日本でもある程度同じ事が言えるし(大抵の金持ちは日本車は見向きもしないから)。
いすゞがベレットGTや117クーペや初代ピアッツァを作ってなければもっと早く乗用車部門から撤退したとも言えると思うので、別に無駄とは言いきれないかな？いくつかの名車を作った元乗用車メーカーとして一部の人(俺の様な人)の心には残ると思います。忘れ去られるよりはマシだと思いますね。