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日産 ノートの実力を、いま再び探る。「2021年にいちばん売れた」や「日本カー・オブ・ザ・イヤー獲得」など話題に【試乗】

掲載 更新 7
日産 ノートの実力を、いま再び探る。「2021年にいちばん売れた」や「日本カー・オブ・ザ・イヤー獲得」など話題に【試乗】

2020年11月にフルモデルチェンジしたノートは、日産としては10年ぶりの「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。2021年暦年(1~12月)の新車販売台数ランキングでは、日産車としてトップの5位となった。高い評価と確かな実績を残しているノートの実力を、発売から1年を過ぎた今、改めて確かめてみたい。

従来型にあたる2代目で、e-POWERが追加されてから大ヒット
まずは日産 ノートの立ち位置から確認しておこう。ノートはコンパクトカーであるが、日産ではさらにコンパクトなマーチという弟分がいる。それに対して、「もう少し室内の広い、実用性の高いコンパクトカー」として2005年に初代ノートが登場した。従来型の2代目が2012年に登場したのち、2016年のマイナーチェンジと同時にシリーズハイブリッドの「e-POWER」を追加。これにより、従来型ノートは大ヒットし、2018年暦年販売台数で登録車ナンバー1を記録。日産の国内販売を牽引する大功労者となっていった。

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2020年のフルモデルチェンジでプラットフォームを一新。ハイブリッド専用モデルとなり、「e-POWER」もよりパワフルな新世代へと進化した。また、先進運転支援システム「プロパイロット(ProPILOT)」も採用。従来からの「ちょっと広い室内」を継承しつつ、電動化を推し進めて先進運転支援システムも積極的に採用している。

さて、3代目となったノートは、どのような走りを見せてくれるのか。特徴的なのは、e-POWERならではの加速だ。このシステムは、エンジンで発電した電力をバッテリーに蓄え、その電力でモーターを駆動する。つまり、すべての駆動をモーターが担う。そのため、発進時から力強い加速を持ち味として、しかも加速力が途切れず滑らかさもウリとしている。そのフィーリングは、まさにフルEVと変わらない。発電のためのエンジンの稼働は、走行ノイズに巧みに隠されるように開発されている。

フロントのボンネット内に発電用エンジンと一緒に収まるモーターは、最高出力85kW(116ps)/最大トルク280Nm。今回試乗した4WDは後輪駆動用のリアモーターも搭載し、こちらは最高出力50kW(68ps)/最大トルク100Nm。Bセグメントのコンパクトカーとしては、十分以上のスペックと言えるだろう。実際、街中でも高速道路でも力不足を感じることは一切なかった。

また、プロパイロットはオプションだが、追従走行中に2台前の車両も監視する最新バージョンだ。走行車線をはみ出さないようにステアリング操作のアシストも行ってくれる。高速道路の移動は楽になるし、実際の疲労度も大きく軽減してくれる。これは一度使うと、もう手離せなくなる機能だろう。

もはや、コンパクトカーは安っぽいクルマではない
今回は雪上や氷上での走行も試すことができたが、ノートの4WDは、そうしたトラクションがかかりにくい路面でも、ハンドルを切った方向にぐいぐいとノーズを向けてくれる、非常に頼もしい4WDだ。燃費は、WLTCモードで4WDが23.8km/L、FFでも上級グレードは28.4km/L。同クラスのライバルと比較すると、それほど悪い数値ではないが、かといってスゴく燃費が良いわけでもないといったところだ。

装備に関しては、「至れり尽くせり」という印象だ。試乗車は、上級グレードのX FOURにオプションをたっぷり装備していたこともある。先進運転支援システムのプロパイロットをはじめ、デジタル ルームミラーからスマートフォンのワイヤレス充電、シート&ステアリグホイールのヒーターまで、安全&快適装備とも充実している。メーカーオプションだけで80万円以上になっていたが、ひと昔前であれば、輸入車のプレミアムカー並みの充実した内容だ。

ノートの走りはフルEVと同じフィーリングで、トルクフルで加速も良い。最新の運転支援システムも設定されているから高速道路の移動もラク。周囲を監視する機能も充実しているので安心度も高い。また、オプションも含めて最新の快適装備も充実している。日産車ラインナップとしてはエントリーモデルに近いコンパクトカーでありながら、最新の機能や装備を使えるモデルとなっている。

「コンパクトカーだから、少々、安っぽくても我慢」や「装備が少なくても我慢」ではなく、その逆。「コンパクトカーでありながら、最新機能と装備が充実」している。さらに、上級モデルの「オーラ」や「オーテック」「オーテック クロスオーバー」などバリエーションも増殖して選択肢が増えた。評価が高く、売れるのも納得できるというものだ。(文:鈴木ケンイチ/写真:Webモーターマガジン編集部ほか)

■日産 ノート X FOUR 主要諸元
●全長×全幅×全高:4045×1695×1520mm
●ホイールベース:2580mm
●車両重量:1340kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター×2
●総排気量:1198cc
●最高出力:60kW(82ps)/6000rpm
●最大トルク:103Nm(10.5kgm)/4800rpm
●モーター最高出力:85kW(116ps)/2900-10341rpm+50kW(68ps)/4775-10024rpm
●モーター最大トルク:280Nm(28.6kgm)/0−2900rpm+100Nm(10.2kgm)/0−4775rpm
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・36L
●WLTCモード燃費:23.8km/L
●タイヤサイズ:185/60R16
●車両価格(税込):244万5300円

[ アルバム : 日産 ノート4WD 試乗 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

7件
  • 日産がもぎ取ったて感じだね
    確かにデザインもトヨタの欧米車パクった吊り目ガマ口シリーズより洒落てる
  • 逆に安くて手軽な車ってあるのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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