■千葉~東京の「大混雑」臨海ルート
首都高湾岸線などの「側道」として、高速道路に並行する無料道路が国道357号です。
千葉~東京をつなぐ大動脈ですが、あちこちで大渋滞となることから、対策工事が各地で進められています。
一体どこで工事があり、どこまで進んでいるのでしょうか。
【画像】超便利!? これが「東京湾岸道路」ルートと工事状況です
国道357号は千葉市からお台場、羽田空港を経て、横須賀市まで達する国道です。
稲毛で上空に東関東道がやってきて、そこからはずっと高速道路の側道となります。千葉~東京の湾岸線ルートを無料で走れることもあり、有数の大混雑区間としても知られています。
高速道路と違って信号が連続し、信号待ち渋滞も多いですが、交差点を高架橋でスルーしていく「立体化事業」があちこちで進んでいて、気づけば千葉~東京のかなりの区間が「信号ゼロ」で通過できるようになってきています。
千葉~東京の「立体化」の現状を、具体的に見てみましょう。
【完成済み】
市川市内の「高浜立体」「千鳥町立体」、都内の「新木場立体」が平成時代に完成しました。さらに2020年に「舞浜立体」が完成し、都県境部の渋滞緩和に貢献しています。
【事業中】
●船橋
千葉県でも特にひどく、地獄に次ぐ地獄となっている「若松・浜町2丁目・日の出・栄町・西浦」といった交差点のある区間を、右折レーン延伸など改良するとともに、3車線拡幅するものです。
用地自体はほぼ確保されているものの、地質条件や支障物件の処理でかなりの困難に直面し、工事はなかなか本格化できていません。
先に各交差点の改良工事が進められていき、右折レーン延伸などがおおむね完了。残るは本線の車線増加となります。
●塩浜立体
完成した「高浜・千鳥町立体」と「舞浜立体」に挟まれた約4kmについて、高架で信号スルーを図るものです。高架化から取り残された「塩浜」「中央公園前」の2交差点が、相変わらず朝から晩まで大渋滞ポイントになっていて、地元からも早期完成が要望されています。
気になる進捗ですが、すでに現場には橋脚がニョキニョキと立ち並び、完成形がうっすらと想像できる状態にまでなりました。
2024年12月には、塩浜交差点西側の千葉方面行きで、橋桁架設がはじまりました。猫実川をまたぐ部分で、桁を少しずつ少しずつ東へずらしていく作業を、5月まで続ける計画となっています。
●辰巳・東雲・有明立体
新木場から東京港トンネルまで、有明お台場エリアを丸ごと立体化して「信号ゼロ」実現を図るものです。
気になる進捗ですが、辰巳立体と有明立体が目に見えて工事が進み、橋脚がニョキニョキと立ち並んできています。橋桁の架設が始まるのも時間の問題となっています。東雲立体は特段の進捗はありません。
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