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「F12 ベルリネッタ」は新たなフラッグシップ フェラーリとして歴代で最強の性能を誇った【スーパーカークロニクル/077】

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「F12 ベルリネッタ」は新たなフラッグシップ フェラーリとして歴代で最強の性能を誇った【スーパーカークロニクル/077】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ F12 ベルリネッタだ。

フェラーリ F12 ベルリネッタ(FERRARI F12 BERLINETTA:2012-2017)
フェラーリの新たなフラッグシップが2012年のジュネーブ モーターショーで公開された。その名は「F12 ベルリネッタ」と、それまでのフェラーリのネーミング流儀とは異なり比較的シンプルな名称だった。「F」はもちろんフェラーリ、「12」は12気筒エンジンを搭載することを意味し、ベルリネッタ(Berlinetta)はイタリア語でクーペのことだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

それまでフラッグシップ フェラーリだった599GTBフィオラノの後継モデルにあたるが、サイズは全体的に599より少し小さくなっている。それでも550マラネロ以来続いている、FRクーペらしいロングノーズ/ショートデッキの美しいファストバックスタイルは踏襲されており、しかも少しコンパクトになったことでスポーティさも強調されている。

アルミニウム製のボディシェルとスペースフレームを組み合わせたシャシはスカリエッティが手がけた。素材や工法の見直しによって、599よりも車重は70kgの軽量化を成し遂げながら、車体剛性は20%向上している。前後重量配分も前46:後54と理想的な数値だ。空力性能も向上し、Cd値は0.299を達成している。

550や599同様、フロントミッドシップ搭載されるパワーユニットは、フェラーリ FFに搭載された6.3L(正確には6262cc)のV型12気筒 直噴DOHCをベースに、圧縮比を13.5に高めて、最高出力は740ps、最大トルクは690Nmというパワースペックを発生している。これは、それまでの歴代フェラーリの市販モデルの中ではもっともパワフルな数値だ。

組み合わされるトランスミッションはクロスレシオの7速DCTで、ディファレンシャルとともにリアアクスルに配置するトランスアクスル方式を踏襲。公称の最高速は340km/h以上、0→100km/h加速は3.1秒、0→200km/h加速は8.5秒とアナウンスされている。

インテリアも、コクピットの操作系はマンーマシンーインターフェースに則した構造を導入し、ドライバーはステアリングから手を離すことなく、ほとんどの操作スイッチにアクセスすることが可能になっている。

フェラーリ F12 ベルリネッタ 主要諸元


●全長×全幅×全高:4618×1942×1273mm
●ホイールベース:2720mm
●車両重量:1525kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC
●総排気量:6262cc
●最高出力:740ps/8250rpm
●最大トルク:690Nm/6000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・92L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前255/35ZR20、後315/35ZR20

[ アルバム : フェラーリ F12ベルリネッタ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • furima-jirosan
    特にクルマのナナメ前に立って眺めた時の、F12のスタイルは
    絶品ですな
    大きくうねるボンネットから、特徴的なエアロブリッジを経て
    フェンダーからドアサイドに流れるラインあたり…
    さすがピニンファリーナ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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