EV時代に必須な覚えておくべき単位を解説!
電気の単位には、電流(アンペア=A)、電圧(ボルト=V)、電力(ワット=W)の3つがある。そして、A×V=Wという関係がある。電気自動車(EV)の登場により、車載バッテリーの仕様にkWh(キロ・ワット・アワー)という表示がみられるようになった。
電気代は高い? 急速充電でも速度が違う? オーナーが語るEV「充電」のリアル
kは、1000を意味して、1kWは1000Wということだ。別の例でいえば、1kmが1000mであるのと同じ表記法だ。日産リーフの標準車のバッテリーは、40kWhと表記されている。それはつまり、40000W(4万ワット)hということになる。
では、電力を表すWの後ろに付くhは、何なのか?
アワー(h)とは、1時間のことだ。1分が1m(ミニュッツ)で、1秒が1s(セカンド)と表記されるのに通じる。
したがって、Wh(ワット・アワー)は、1時間に出せる電力量を示している。1kWhは、1時間に1000Wの電力を出せる能力だ。そこから、バッテリー容量を示す単位として用いられている。エンジン車でいえば、燃料タンク容量(リットル=L)と考えればいい。
日産リーフには、40kWhの標準車のほかに、62kWhのe+が選択肢としてある。kWhはバッテリー容量なので、62kWhのほうが、40kWhに比べより遠くまで走れることになる。燃料タンクで40リットルと62リットルの比較をすれば、62リットルタンクのほうがより遠くまで給油せずに走って行けるのと同じ意味だ。
逆に、kWhの数字が大きいほど、満充電にするには時間がかかる。これも給油と同じで、大きな燃料タンクを満タンにするには、給油時間が余計に掛かる。
一方、燃料と違い、電気に重さはなく、バッテリー容量が大きくなることでそもそも車両重量が重くなる。したがってバッテリー容量が2倍になっても、走行可能距離が2倍になるわけではなく、重い分、伸び代は割り引かれる。
したがって頻繁に遠出をする使い方でなければ、少ない方のバッテリー容量のEVで日常は利用し、遠出をするときには途中や目的地などで充電すればいい。日産リーフの40kWhの標準車でも約322kmは満充電で走れるので、日常的には数日に一度充電すれば済み、遠出の際も100km圏内であれば、途中で急速充電しなくても往復できる。それが、合理的なEVの選び方だ。
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みんなのコメント
計算すると1円で0.3kmぐらい走れますね。
オール電化で夜間に充電すれば0.6kmぐらいですかね。
ガソリンより大分安いですね。