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「もっともカムリらしくないデザイン」を採用! 新型トヨタ・カムリが誕生

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「もっともカムリらしくないデザイン」を採用! 新型トヨタ・カムリが誕生

 居住性や積載性は確保しつつロー&ワイドなスタイリングに

 アメリカでは2002~16年の15年連続で乗用車販売台数No.1を獲得するなど、100ヵ国以上の国と地域で累計1800万台を販売しているトヨタのFFミドルクラスセダン「カムリ」がフルモデルチェンジ。7月10日より、従来からのトヨタカローラ店に加え、トヨペット店とネッツ店でも販売が開始された。

【今さら聞けない】トヨタの「TNGA」ってなに?

 新型カムリの開発コンセプトは、「走りや乗り心地などクルマとしての基本性能を鍛えこむ(Performance: 性能)」、「先進技術・機能を通じ環境性能や安全性を更に高めていく(Intelligence: 智能)」という2つの要素を徹底的に追求することで、両者が相まって数値では表せない価値を生み、「カムリをお客様の五感に訴えるクルマに昇華させる(Experience: 官能)」というもの。

 TNGA(トヨタ・ニューグローバルアーキテクチャー)に基づき、プラットフォームのみならずパワートレイン、電装系まで一新することで、ゆとりのある居住性と荷室容量を確保しながら、全高を25mm、フード高を40mm下げて低重心化。全長を35mm、ホイールベースを50mm、全幅を15mm拡大しながらフロントオーバーハングを15mm短縮し、ワイド&ローかつシャープな「理屈抜きでカッコいいと思わせるスタイル(勝又正人チーフエンジニア)」へと進化させた。

 なお、エクステリアデザインの開発にあたっては、豊田章男社長の意向もあり「もっともカムリらしくないデザイン」が選ばれ、しかもごく初期のラフスケッチで描かれたイメージがほぼそのまま生産車に投影されている。

 室内もTNGAに基づき部品の小型化やレイアウトの見直しが行われたことで、インパネの高さが抑えられ視界が拡大。ナビと空調パネルが一体化しフラッシュサーフェス化されたセンターパネルに、継ぎ目のない金属調加飾や宝石のタイガーアイをモチーフにしたパネルなどが組み合わせられ、上質かつ近未来的なインテリアに進化している。

 その名も「ビューティフル・モンスター」

 パワートレインは、新開発のA25A-FXS型2.5リッター直4直噴+ポート噴射ガソリン「ダイナミックフォースエンジン」と、リチウムイオンバッテリーを採用するなど細部まで一新された2.5リッター用ハイブリッドシステム「THSII」の組み合わせを設定。最大熱効率を41%にまで高め、JC08モード燃費33.4~28.4km/Lを達成しながらシステム出力211馬力を確保し、レスポンスを高めつつ全速度域での高トルク化を実現した。

 走りを支えるボディ・シャーシもすべてが新設計された。低重心化されたボディにはA・Bピラー上部やルーフレール、フロントバルクヘッド下部にホットスタンプ材を使用しつつ、パネル間の接合に構造用接着剤や、スポット溶接よりも打点の間隔を詰められる「レーザースクリューウェルディング」を用いることで、ボディ剛性と衝突安全性能を高めながら軽量化を図っている。

 シャーシもフロントにストラット式、リヤにダブルウイッシュボーン式のサスペンション、ラック平行式の電動パワーステアリングを新たに採用。駆動用バッテリーの搭載位置をリヤバルクヘッドから後席下に変更し、前後ヒップポイントを下げるなどのパッケージ改善も相まって、先代でも好評だった乗り心地と操縦安定性をより高次元で両立させた。

 そして、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた予防安全技術「トヨタセーフティセンスP」を全車標準装備。さらに、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックオートブレーキ機能付きインテリジェントクリアランスソナー、リヤクロストラフィックアラートをオプション設定することで、安全性を大幅に高めている。

 ボディカラーは新開発色のプラチナホワイトパールマイカ、グラファイトメタリックを含む全7色。グレードは「X」、「G」、「G“レザーパッケージ”」の3種類で、価格はそれぞれ329万4000円、349万9200円、419万5800円。

 新型カムリのキャッチコピーは「BEAUTIFUL MONSTER」(ビューティフル・モンスター)。そのコピー通りにスタイルの美しさと高い運動性能を兼ね備えた新型カムリをきっかけとして、吉田守孝専務役員が発表会の席で繰り返し言葉にした「セダンの復権」をトヨタは実現できるか?

 【画像ギャラリー】

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