■激レアすぎる「フライングパグ」出現 程度はイマイチでも高い
2023年12月3日、アメリカのカーオークションサイト「Bring a Trailer」において、三菱「パジェロ ジュニア」が約150万円で落札されました。
どのような個体なのでしょうか。
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Bring a Trailerはアメリカのオークショニアで、2007年に開設。日本をはじめ、ヨーロッパや米国などのクルマを取り扱っており、戦前から現行のクルマまで幅広くオークションが開催されています。
今回、1万250ドル(約150万円)で落札されたパジェロ ジュニアは1997年式で、走行距離は12万3000キロを走行している個体です。
パジェロ ジュニアは1995年11月に発売された小型四輪駆動車で、名称のとおり三菱を代表する本格四輪駆動車「パジェロ」シリーズのひとつです。
大型のパジェロや、前年に登場した軽自動車の「パジェロ ミニ」とも異なり、ちょうど真ん中に位置する新ジャンルのクルマとして登場しました。
ベースはパジェロ ミニですが、専用バンパーやオーバーフェンダーを装着したほか、1.1リッター直列4気筒エンジンを搭載するなど、小型車枠に拡大。スズキの四輪駆動車「ジムニー」と、その小型車モデル「ジムニー シエラ」の関係性と共通しています。
悪路走破性についてはパジェロ譲りのイージセレクト4WDを採用。前後サスペンションもパジェロミニと共通するなど、本格的なオフロードも走行できるものとなっています。
わずか5年ほどのみのラインナップで、2000年には販売を終了。1世代限りとなりましたが、1997年には三菱の販売チャネルのひとつである「カープラザ」が設立20周年を迎えたことから、1000台限定の特別仕様車「フライングパグ」が発売されました。
エクステリアは第二次世界大戦以前に生産されていたクラシックカーをモチーフとし、ドアパネルとキャビン上部、ルーフを除く外板は、ほぼすべて新規製作となっています。
また、ボンネットにはスリーダイヤのマスコットが装着され、前後バンパーやランプ類も専用デザインです。
内装も木目調パネルのインパネや、プロテインレザー素材のシート、黒基調の内装色とするなど、クラシカルに演出されていました。
今回落札された個体はこのフライングパグで、2023年後半に米国に輸出されたといいます。
外装は年式なりの状態で、ボンネットのへこみ、左フロントフェンダーには傷、ルーフには塗装の劣化が見られ、補修が必要と見られます。
また、左フェンダーは修復歴があるほか、ボンネットと右フェンダーには塗装修理の痕跡があるなど、何点か事故の跡が残っているようです。
専用インテリアは比較的綺麗な状態で、純正で残されていますが、運転席シートサイドには小さな破れがあり、オーディオはイクリプス製の2DINナビが装着され、日本国内の地図が表示されたままになっています。
なお、床下は比較的サビが少なくブラックに塗装されていることから、豪雪地帯での走行は少ないと予想され、さらに2021年にはタイミングベルトが交換されているなど、必要なメンテナンスはされてきたようです。
このパジェロジュニア フライングパグは、わずか250ドルで出品開始され、34件もの激しい入札合戦を経たあと、1万250ドルで落札。
日本国内でもレアなフライングパグですが、新車価格の175万円に迫る高値で取り引きされ、米国で次のオーナーに引き継がれていきます。
※ ※ ※
近年は映画やマンガ、アニメなどの影響から日本車の人気が高まっており、その影響を受けて1980年代から90年代のスポーツカーが輸出され、高値で取り引きされています。
一方で、スポーツカーではない一般的な乗用車も輸出されることは少なくなく、特にパジェロ ジュニアのような国外展開されなかった生粋の日本車が現地マニアに人気を博しています。
なかには、「JDM(Japanese Domestic Market)カスタム」といい、車検ステッカーやナンバープレート、日本語表記のデカールなど、日本で乗られていたままの仕様を再現することが人気のカルチャーとなっています。
程度や仕様次第では、今回のパジェロ ジュニアのように新車価格並みのプライスで取引されることも少なくありません。
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みんなのコメント
発売当時でもたいして台数は見なかった車ですね。