小さなクルマの博物館が必要だと決断・実行
最新のコンパクトカーは、静かで快適になった。ヴォグゾール(オペル)・コルサは乗り心地に優れ、安定性も高い。ハイブリッドで、高速道路を巡航させると18.0km/L近い燃費を得られる。
【画像】コンパクトカーの楽しさを再実感 ヴォグゾール(オペル)・コルサ 欧州の競合モデルと比較 全136枚
インテリアの仕上げも素晴らしい。ただし、ステアリングホイールは少し遠すぎて、ペダルは近すぎるかも。
恐らくこれは、コルサがステランティス・グループのCMPプラットフォームをベースにしているから。プジョーのiコクピット・レイアウトは、メーターパネルの位置が高く、ステアリングホイールが低い。これが影響しているのだと思う。
コルサでは、メーターとステアリングホイールの位置関係は一般的なもの。設計に、少しの妥協があるのだろう。同行したカメラマンのジャック・ハリソンも、同じように感じていると話していた。
2日目の朝に向かったのは、グレートブリテン島中東部、ランリックにあるバブルカー博物館。筆者を歓迎してくれたのは、ポーラ・クーパー氏だ。
彼女は夫とともに、シトロエン2CVに関するビジネスを営んでいたが、小さなクルマの博物館が英国には必要だと決断。行動へ移した。
古いマイクロカーやバブルカー以外の展示品も多い。むしろ、乗り物だけに限らない。入念に整理されているが、ピカピカのコンクール・コンディションというわけではなく、適度にヤレた感じ。クルマは、すべて走行可能な状態にあるという。
軽快感が強い非ハイブリッドのコルサ
15ポンド(約3000円)払えば、15分乗って楽しめるクルマもある。入場料と乗車体験、館内での紅茶とケーキがセットになった、ギフト券も売っている。価格は22ポンド(約4200円)。クルマ好きな友人へのプレゼントとして、最適といっていい。
話は変わるが、ここは英国空軍のコニングスビー基地に近い。朝食を食べている間にも、頻繁に三角形のユーロファイター・タイフーン戦闘機が飛来していた。その勇姿を眺めたい方にも、このエリアはオススメだ。
コルサは運転が楽しい。ロンドン近郊では渋滞するような時間帯でも、郊外の道は快調にクルマが流れている。政治家は、交通政策や自動車税に関しての発言は多い。クルマ文化やクラシックカーの博物館に対しても、もっと関心を示して欲しいものだ。
次の目的地へ向かう途中、ハリソンが所有するマニュアルのコルサへ試乗してみる。彼は乗り心地がイイと話していたが、その通りだった。お借りしているハイブリッドのコルサも良い感じだが、車重は10%も軽いから、更に軽快感が強い。
英国価格は、3000ポンド(約58万円)ほど安い。燃費もカタログ値で18.9km/Lと、大差はないようだ。
ハイブリッドのコルサへ戻り、辿り着いたのはグレートブリテン島中部のダービーシャー州。路肩の石垣はグレーで、景色は少し荒涼としている。
英国車の錚々たる歴史 実際に運転できる展示車も
ここには筆者の友人の1人、リチャード・アッシャー氏が創設した、グレート・ブリティッシュ・カー・ジャーニー博物館がある。自動車ガラスの修理サービスで得た財産をもとに、2015年5月にオープンした場所だ。
展示車両は150台近くあり、その大半を彼が所有している。相当に価値があるクルマも含めて。
これまでの3か所と比較すると、ここはしっかり「博物館」している。訪問者には、ヘッドセット付きの音声ガイド用タブレットが配られる。英国車の錚々たる歴史が、9つのチャプターで紹介されている。
展示されているクルマの多くは素晴らしい。しかし、一部にはそうではないモデルもある。「こんな酷いクルマを作った歴史を持つ国は、英国だけかもしれませんね」。ハリソンが苦笑いする。まあ、筆者も強くは否定しない。
とはいえ、英国車に対する自負を抱ける。ブリストルにジャガー、ロータス、TVRなど、展示はかなりの見応えがある。今でも、英国が優れたクルマを作り続けていることを、再確認させてもらった。ゆっくり見学すれば、半日以上は過ごせるだろう。
面白いと思ったのが、「父のクルマを運転してみる」という体験。博物館が収蔵する50台以上のクラシックカーを、実際に借りて運転できるそうだ。自分の父が本当は乗っていなくても、興味を持った1台へ試乗することもできる。
なんと充実した2日間だったのだろう。コルサはやっぱり良いクルマだった。次の土曜日が来たら、早起きして、もう1度どこかの自動車博物館を訪れたい。プライベートで。
ヴォグゾール(オペル)・コルサ 1.2ターボ・ハイブリッド 100PS GS(英国仕様)のスペック
英国価格:2万5280ポンド(約485万円)
全長:4060mm
全幅:1765mm
全高:1433mm
最高速度:186km/h
0-100km/h加速:10.7秒
燃費:22.2km/L
CO2排出量:104g/km
車両重量:1267kg
パワートレイン:直列3気筒1199cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:100ps/5500rpm
最大トルク:20.8kg-m/1750rpm
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック(前輪駆動)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「ホンダと日産の経営統合」報道をめぐりSNS激震、「社風が水と油」など厳しい意見も
「120万円」以上安い! トヨタ新「“8人乗り”アルファード」に大反響! 「最上級モデルの“半額以下”はオトク」「カッコイイ」「黒内装ステキ」の声! 最廉価の「Xグレード」に熱視線!
今日から「ガソリン“5円”値上げ」に国民ブチギレ!「“25年1月さらに値上げ”…ふざけるな」「生活苦しくなるやん」「もっと国民に寄り添って」の声! 消えゆく「ガソリン補助金」今後どうなる?
「ガソリン代が安くなってサイコー!」高すぎた「ガソリン価格」引き下げへ! 「暫定税率」の廃止決定に「やっとか」「他の税金もなくして」「どれくらい安くなる?」の声集まる!
制限速度を守ってる自分を抜かしていったクルマにオービスが光らないって納得いかん! なんで自動速度取締機は大幅にマージンをとってるの?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?