マイナーチェンジでECU解析はより困難に!
排気チューンのみの400馬力仕様でタイムアタックを実施
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スーパー耐久レースにエアロパーツを供給するなど、レーシングフィールドでノウハウを蓄積してきたイングス。GRスープラについても空力と冷却性を両立したN-SPECエアロを開発。保安基準に適合する範囲内で効果的にダウンフォースを産み出すことで、サーキットでの速さ(筑波サーキット:58秒865)を獲得してきた。そんな同社がデモカーを2021年モデル(DB02型)へと更新、美しいサーキットスペックを作り上げてきたのだ。
DB02型はECU解析が困難なため、モディファイの軸となっているのはエアロパーツによる空力性能の改善と、それにともなうサスペンションのセットアップだ。
カナード一体型のフロントバンパーはダウンフォースの向上はもちろん、ダクト面積を広げることで冷却性能アップを図る。レーダークルーズコントロールなどの純正センサー類の配置を変更せずに、最大限の効果を発揮できるように設計されているのもポイントだ。
フロント同様にクリアランスソナー位置を変えることなく、アウトレットやディフューザーを投入。保安基準内で最大限に空力効果引き出すエッジの効いたデザインが、エレガントスポーティな印象だったリヤビューを強く引き締めていく。
リヤには、保安基準に適合するよう1500mm幅で仕上げられたZパワーウイングを装備。レース車を彷彿とさせる3D形状で、GRスープラが要求するトラクション性能を引き出す。装着されているガーニーフラップはオプション設定だ。
サスペンションは2019年モデルで煮詰め上げた『ファンクション.comイングススペシャル』(F20kg/mm R38kg/mm)を踏襲。セッティングは、スーパー耐久レースでも豊富な実績を持つ渡海自動車が担当している。
ECUチューンが行えないためB58型エンジンは手付かずの状態だが、アペックスのN1エボリューションエクストリームマフラーとサードのスポーツキャタライザーを用いた排気チューンで実測400.53ps&59.92kgmをマークしている。
このチューンドをセントラルサーキットで走らせたターザン山田は「エアロパーツによるダウンフォースと、ハンドリングのリニアさを引き出すフットワークが高次元でバランスされていて、左右に振り回していくようなセクションでもロスのない安定感がある。だからこそパワーがもっと欲しいね。まだまだ速くなるよ」とコメント。
この日のベストタイムは1分24秒783。今後、ECUの解析が進んでいけば大幅なタイムアップは間違いないだろう。老舗エアロパーツメーカーによる野心作、今後の展開が楽しみなチューンドだ。
●取材協力:イングス 奈良県桜井市忍阪289-1 TEL:0744-42-0611
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みんなのコメント
でも年取ると面倒になるんだよね。
次乗り換えても合法車でいいかなぁ。
暴走族みたいな仕様よりは素敵