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フェアレディZ NISMOにイマイチなところなし!? スカイラインはNISMOにも関わらず4ドアサルーンを際立たせる!

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フェアレディZ NISMOにイマイチなところなし!? スカイラインはNISMOにも関わらず4ドアサルーンを際立たせる!

 同期入社の優秀なアイツ。双子の弟は野球部のエース。ライバルというのは意外と身近なところにいるもの。クルマにも「同門ライバル」は少なくない。ここではフェアレディZ NISMOとスカイラインNISMO、NISMO同士をライバル比較!!

※本稿は2024年2月のものです
文/山野哲也、写真/NISSAN
初出:『ベストカー』2024年3月10日号

フェアレディZ NISMOにイマイチなところなし!? スカイラインはNISMOにも関わらず4ドアサルーンを際立たせる!

■ここが同門対決のポイント

日産 フェアレディZ NISMOと日産 スカイライン NISMO。同じ日産、同じNISMO同士だが、類似点よりも違いが明確になった

・NISMOモデルのキャラクターの違いはどこにある?
・V6、3Lツインターボは専用チューニングだが、両車それぞれパワースペックが異なる。フィールの差は?
・Zは9速AT、スカイラインは7速AT。走りの差は?

■同じ「NISMOモデル」だが性格は大違い!

2023年のフェアレディZ一部改良のタイミングで追加設定された日産 フェアレディZ NISMO

 V37スカイライン、フェアレディZをそれぞれNISMOモデルとして、よりスポーツ性を高めたモデルだが、元々のクルマの目指すキャラクターが違うから、NISMOモデルとしての「尖らせ方」も違ってくる。

 フェアレディZ NISMOは明確に操安性能を高める方向でチューニング。ノーマルZに対し、車体も足も剛性を高めている。操舵に対する反応がシャープになっているが、リアの粘りが強く、全体的にスタビリティが高く、よりハイスピードでのコーナリングでの安心感が高まっている。

 スカイラインNISMOは、スカイラインが本来目指していた、「スポーティに走れる4ドアサルーン」をより明確に際立たせたチューニングがよくわかる。

2023年に追加設定された日産 スカイライン NISMO。1000台限定での販売となる

 NISMOモデルだからと言って、乗り心地が硬いということはなく、後席の乗員が不快な思いをすることもない。後輪を20mm太い265/35R19としているが、このタイヤチョイスも絶妙で、乗り心地とスタビリティを高い次元でバランスさせている。

 エンジンは両車ともにV6、3LツインターボのVR30DDTTだが、スカイラインのほうが最大トルクの数字がちょっと大きい。しかし、実際に乗ってみるとZのほうがパワフルに感じる。スカイラインNISMOはスムーズに速いというチューニングで、これも4ドアサルーンにはマッチしている。

■「ここがいい」「ここがイマイチ」

●フェアレディZ NISMO

 ノーマルZとはまったく異なった、ガチっと剛性感あふれる操縦感はNISMOモデルの大きな魅力。ノーマルはシュシュと軽快な回頭性が楽しいのだが、全体的なスタビリティがやや低かった。しかしNISMOはリアのスタビリティが高く、高速コーナーを安心して走れる。「イマイチなところ」は、特になし!

●スカイラインNISMO

 バランスよくスポーティな操縦性と乗り心地を両立しているところがスカイラインNISMOの「いいところ」。リアタイヤだけを265/35R19に太くして、フロントは245/40R19のままとしたバランスのよさ。

 「イマイチなところ」は、敢えて言えばエンジンがもうちょっとパワフルに感じるようなチューニングでもよかったかな。

●フェアレディZ NISMO主要諸元
・全長×全幅×全高:4410×1870×1315mm
・ホイールベース:2550mm
・車量重量:1680kg
・エンジン:V6DOHCツインターボ
・排気量:2997cc
・最高出力:420ps/6400rpm
・最大トルク:53.0kgm/2000-5200rpm
・トランスミッション:9速AT
・タイヤサイズ:F=255/40R19 R=285/35R19
・価格:920万400円

●スカイラインNISMO主要諸元
・全長×全幅×全高:4835×1820×1440mm
・ホイールベース:2850mm
・車量重量:1760kg
・エンジン:V6DOHCツインターボ
・排気量:2997cc
・最高出力:420ps/6400rpm
・最大トルク:56.1kgm/2800-4400rpm
・トランスミッション:7速AT
・タイヤサイズ:F=245/40R19 R=265/35R19
・価格:788万400円

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