災害時にも安心なクルマ
2016年にデビューしたトヨタの2代目「プリウス・プラグインハイブリッド(PHV)」は、先代と異なり、ボディデザインや寸法からして通常のプリウスと差別化された。シャープなスタイリングは、デザイン自体に訴求力がある。今年で登場から6年となるが、新技術をふんだんに盛り込んだ車種は熟成が進み信頼性が確認できた時期こそ購入チャンスという見方もできる。そこで今回は、熟成の進んだプリウスPHVを掘り下げ、その魅力を再確認してみたい。
今でこそ国産だけでなく輸入車からも続々登場しているPHVだが、国内初の量産車としてデビューしたのは先代のプリウスPHVだった。近距離なら完全なEVとして利用でき、遠出の際も充電スタンドを気にしなくていい。しかも災害時などに安心な外部給電機能(現行プリウスPHVは急速充電とセットで全車7万7000円のオプション)も備わる等々、PHVのメリットは多岐にわたる。
>>トヨタ プリウスPHVのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
PHVの中で最もお手頃
一方、高価なバッテリーを大量に搭載するため価格が上がってしまうのが玉に瑕。だが、プリウスPHVの価格は338万3000円~401万円と数多のPHVの中で圧倒的に安いのだ。ちなみに、次にお求めやすい三菱「エクリプスクロスPHEV」は384万8900円からと、スタート価格で50万円近い差があるから、プリウスPHVのお買い得度は頭一つ抜けている。
>>プリウスPHVのカタロググレードをチェックする
>>エクリプスクロスPHEVのカタロググレードをチェックする
もうひとつ、SUV人気ということや、バッテリーを床下に搭載する必要があることもあって、国産PHVはプリウス以外すべてSUVとなっている。だが、SUVは不要という人も中にはいるだろうし、タワーパーキングを頻繁に使うユーザーにとっても、ハッチバックのプリウスPHVは普段の使用に都合がいいだろう。もちろん、輸入車まで視野に入れれば「メルセデス・ベンツAクラス」や「BMW 3シリーズ」など、SUV以外のPHVも存在するが、これらは500~600万円台のスタート価格なので、比較対象にならないだろう。
おすすめグレードは「S セーフティパッケージ」か「A」
では、プリウスPHVの中でおすすめのグレードはどれになるだろう。まず、パワートレーンについては、最大熱効率40%を達成した1.8L 直4ガソリンエンジンにモーターを組み合わせ、ジェネレーターもモーターとして使う「デュアルモータードライブ」を全グレード共通で採用している。よって、装備の比較でベストバイグレードを決めたい。ここで、最廉価の「S」(338万3000円)は、ドアミラー死角の車両を検知する「ブラインドスポットモニター」など一部安全装備が省かれるため、値段には惹かれるものの積極的におすすめはしにくい。
次に安価なのは、「S」に安全装備をプラスした「S セーフティパッケージ」(346万4000円)となり、その上の「A」(375万8000円)との価格差は約30万円とかなり大きい。両グレードの装備の違いについてはパワーシート、シートヒーター、ヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、オートワイパー、自動防眩インナーミラーなど、かなり差があるが、後で書くようにPHVは補助金が充実しているので、ここは奮発して「A」にしても良いのではないだろうか。
なお、最上級の「Aプレミアム」(401万円)は本革シートやシートベンチレーターが奢られるが、Cセグメントハッチで400万円オーバーはさすがに高いと判断し、「A」を一推しグレードとしたい。なお、走り好きには「S」をベースに専用チューニングサスペンションやエアロパーツを身につけた「S“GR SPORT”」(384万2000円)も、GAZOO RACINGのホームページに掲載されているから興味のある人はチェックしてみてほしい。
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納期は長めだが補助金が受けられる新車がおすすめ
プリウスPHVの納期はオフィシャルサイト上「要問合せ」となっているが、ネット情報では5~8か月とも言われ、かなり長期を覚悟した方がよさそう。なお、中古車は一部改良で5人乗りとなった2019年以降の「A」グレードを調べると、走行3.3万kmで200万円台後半となっている。
もっとも、PHV(給電機能付き)の新車は、国の補助金が55万円出るのに加え、東京都なら独自の補助がさらに45万円上乗せされるから、保証も長く安心して乗れる新車を選んだ方が良さそうだ。
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みんなのコメント
この記事情報は大丈夫?
プリウス推し結構だけど軽が欲しいから、SUV欲しいから何でもいいってわけじゃないだろ?
記事の書き方、もう少し頭使ってよ