現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【初取材】マクラーレンBP23 3座ハイパーGTの開発現場

ここから本文です

【初取材】マクラーレンBP23 3座ハイパーGTの開発現場

掲載 更新
【初取材】マクラーレンBP23 3座ハイパーGTの開発現場

720Sを3座にモディファイ BP23の開発車両

3シーターを採用する「マクラーレンBP23」のテスト車両を、撮影することが許された。

お手頃ドライバーズカー選手権(5) 決勝戦

106台の限定となるBP23(bespoke project two, three-seaterの意味)は、
 セントラル・ドライビングポジション採用
 両脇にパッセンジャーシート装備
というパッケージで、2019年に発売される。

詳細は不明ながら、同社はBP23が「史上最速のマクラーレン」であるとしており、一方でサーキットユースに焦点をあてていないと話している。

「このモデルが目指すのは、カスタマーに高いラグジュアリー性を提供することです。ビスポークパーツも、パフォーマンスも、ハイスピード性能もハイレベルにしています。そしてなによりも、公道走行にフォーカスしたグランドツアラーなのです」



720Sとは異なるセル採用へ

BP23は、V8ツインターボのパワーをブーストするために、ハイブリッドパワートレインを採用する。また、3名の乗員が快適にすごせるようにカーボンファイバー・パッセンジャーセルは大きな変更がくわえられるという。


アルティメットシリーズの開発を率いるアンディ・パーマーは、BP23のセルが「720Sのものとは異なる」と話している。

「センターシートという考え方は素晴らしいです。これはドライビングポジションの面で優れているだけでなく、ふたりのパッセンジャーと長い旅のための荷物さえ、飲み込んでしまうのです。わたしも助手席を体験しましたが、悪くはない場所ですよ」



「Sクラス」に負けない空間

パーマーと、彼の同僚のクリス・グッドウイン(写真)のふたりは、次のように話してくれた。

「テクノロジーは進化します。とくにタブやモノセルカーボンの分野は顕著です。3シーターに対応するように設計をしますから、メルセデス・ベンツSクラスと比較しても、劣っている点はありません」

また、乗降性についてもF1よりはるかに改善しているという。さらにカメラの採用により、空力面で妥協することなく、ミラーよりも広い視野を得ることに成功した。

ただし、BP23のパフォーマンスを示すものが、ラップタイムではないのなら、「最速」を名乗るには加速性能か最高速度で優る必要がある。



マクラーレンF1、P1よりも “速い”のか?

パーマーは最高出力やパワースペックを明かすことはなかった。しかし、マクラーレンF1の最高速度386km/h、P1の加速性能(0-100km/h加速2.8秒、0-300km/h加速16.5秒)を破るためには、P1の最高出力915psを上回ることが不可欠だろう。


720Sの4.0ℓV8ユニットが高度な改良を受けるのなら、搭載されるハイブリッドシステムの第1の役割は、ターボラグを無くすことになるはずだ。

BP23の価格は、オプションなしでも£2 million(3億円)前後とされている。なお、106台全てに、すでに顧客がついているという。

こんな記事も読まれています

急転直下のキャデラックF1参戦。マリオ・アンドレッティにとっても謎?「個人的な理由もあったようだが、突然まとまった」
急転直下のキャデラックF1参戦。マリオ・アンドレッティにとっても謎?「個人的な理由もあったようだが、突然まとまった」
motorsport.com 日本版
[15秒でわかる]ヒョンデ『アイオニック9』…柔軟な座席配置を実現
[15秒でわかる]ヒョンデ『アイオニック9』…柔軟な座席配置を実現
レスポンス
いすゞ「“2階建て”キャンパー!?」世界初公開! タフな「カクカク」ボディが超カッコイイ! 6人寝られる「NTB エクスペディション ストライカー」愛知で実車展示
いすゞ「“2階建て”キャンパー!?」世界初公開! タフな「カクカク」ボディが超カッコイイ! 6人寝られる「NTB エクスペディション ストライカー」愛知で実車展示
くるまのニュース
F1シート喪失の周冠宇、2025年はフェラーリのリザーブドライバー就任?「彼らは僕にかなり興味を示している」
F1シート喪失の周冠宇、2025年はフェラーリのリザーブドライバー就任?「彼らは僕にかなり興味を示している」
motorsport.com 日本版
最強ディフェンダー「オクタ」初展示! 驚愕スペックとプロトタイプの全貌とは
最強ディフェンダー「オクタ」初展示! 驚愕スペックとプロトタイプの全貌とは
レスポンス
F1、カタール航空のSAF(持続可能航空燃料)プログラムに参画。”空のネットゼロ”実現にも貢献へ
F1、カタール航空のSAF(持続可能航空燃料)プログラムに参画。”空のネットゼロ”実現にも貢献へ
motorsport.com 日本版
【MotoGP】現役引退のアレイシ・エスパルガロ「才能では劣っていると感じていたけど、努力で勝った!」
【MotoGP】現役引退のアレイシ・エスパルガロ「才能では劣っていると感じていたけど、努力で勝った!」
motorsport.com 日本版
“不死鳥”ウィケンス、IMSAのGTDクラスに参戦! インディカーでのクラッシュで下半身不随もレースへの情熱は燃え続ける
“不死鳥”ウィケンス、IMSAのGTDクラスに参戦! インディカーでのクラッシュで下半身不随もレースへの情熱は燃え続ける
motorsport.com 日本版
日産、全国車椅子マラソンを12月開催へ…パラリンピック選手も参加
日産、全国車椅子マラソンを12月開催へ…パラリンピック選手も参加
レスポンス
トヨタに「超スゴいクラウン」登場! 300馬力超えに斬新「黒すぎデザイン」ד匠”の表面仕上げボディがカッコイイ! 「所有欲満たす特別なクラウン」どんなモデル?
トヨタに「超スゴいクラウン」登場! 300馬力超えに斬新「黒すぎデザイン」ד匠”の表面仕上げボディがカッコイイ! 「所有欲満たす特別なクラウン」どんなモデル?
くるまのニュース
宮田莉朋、FIA F2初開催カタールはライバル勢に“コソ練多し”目標はトップ10入り/第13戦プレビュー
宮田莉朋、FIA F2初開催カタールはライバル勢に“コソ練多し”目標はトップ10入り/第13戦プレビュー
AUTOSPORT web
ブレーキだけで1台分500万円も!? 高性能車に採用される「カーボンセラミックブレーキ」はなにが違う? 摩擦力と耐熱性に優れた理想のブレーキでした
ブレーキだけで1台分500万円も!? 高性能車に採用される「カーボンセラミックブレーキ」はなにが違う? 摩擦力と耐熱性に優れた理想のブレーキでした
Auto Messe Web
F1由来の最新ターボシステムを採用!「メルセデスAMG GT 43 クーペ」が日本デビュー!
F1由来の最新ターボシステムを採用!「メルセデスAMG GT 43 クーペ」が日本デビュー!
Webモーターマガジン
スズキ、子どもたちに宇宙の魅力発信 12/8にスズキ歴史館でイベント開催
スズキ、子どもたちに宇宙の魅力発信 12/8にスズキ歴史館でイベント開催
日刊自動車新聞
激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート
激レア車が集結!オーテック湘南里帰りミーティング2024レポート
レスポンス
V8エンジン7基搭載の魔改造トラクターって地球の底まで耕す気か! 重いものを引っ張る競技「トラクタープリング」がこれぞアメリカだった
V8エンジン7基搭載の魔改造トラクターって地球の底まで耕す気か! 重いものを引っ張る競技「トラクタープリング」がこれぞアメリカだった
WEB CARTOP
【F1メカ解説】本当はミニDRSを使いたかったのに……使用を制限されたマクラーレン、ラスベガスを超低ダウンフォース仕様でしのぐ
【F1メカ解説】本当はミニDRSを使いたかったのに……使用を制限されたマクラーレン、ラスベガスを超低ダウンフォース仕様でしのぐ
motorsport.com 日本版
クルマに戻ってきたら顔面蒼白! ほぼ泣き寝入り確実の「ドアパンチ」を防ぐ5つの手段
クルマに戻ってきたら顔面蒼白! ほぼ泣き寝入り確実の「ドアパンチ」を防ぐ5つの手段
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村