現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!

ここから本文です

60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!

掲載 1
60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!

この記事をまとめると

■クライスラーがレストモッドの新解釈として「エレクトロモッド」をプリマスGTXで提案

ブロンコにVWバスにシェビー3100もまんまEVで復活! アメリカでヒストリックカーのEVコンバートがじわり浸透していた

■1967年式プリマスGTXを約355馬力のEVへとコンバージョンしながらカスタムも施した

■エレクトロモッドは最先端のスタイルとして今後は注目されるかもしれない

レストア+モディファイのレストモッドに新解釈

ここ数年、ちょい古なクルマをレストアする際に新たな解釈を加えたモディファイが流行している。いわゆるレストモッドと呼ばれるもので、ポルシェ911ルノー5ターボ、あるいはアメリカンマッスルカーなどが素材に選ばれ、「その手があったか!」と注目を浴びている。多くはプライベートなファクトリーによるチャレンジであり、メーカー自身がレストモッドに手を染めることはさほど多くはない。

自社の伝説的なモデルをカスタムしてしまうのはさすがに気が引けるのか、と考えていたところ、クライスラーが思い切ったレストモッドを発表。全米のカスタムカーが集結するショーケース、SEMAショーに出品された1967年製プリマスGTXは、レストア&カスタムだけでなくEVコンバートまで加えられた「エレクトロモッド」と呼ばれる新たなジャンルを打ち立てたのである。

ベースとなったプリマスGTXは、クライスラーが1967年にプリマス部門からリリースしたマッスルカー。2ドアハードトップクーペのプロポーションをはじめ、7.2リッターV8の強力なエンジンや大排気量エンジンの搭載を誇示するエアスクープ付きボンネットなど、1960年代を代表するアイコニックなモデル。

モデルチェンジをしながら1974年まで作りつづけられたが、クラシカルな雰囲気は初代モデルには及ばないと、クライスラーが素材に選んだのも大いに納得できるポイントだ。

さて、ショーへの出品にあたってクライスラーは将来のEVコンバージョンキットへの可能性について言及している。つまり、現行のクルマはもちろん、ビンテージカーまでEVに変換できるキットの販売を示唆しているのだ。

たしかに魅力的なキットには違いないが、それだけならいままでにも数多くの製品やファクトリーが作っている。そこで、レストモッドのエッセンスを加えることで、プリマスGTXをインパクトあるショーケースに仕立て上げるという選択がなされたのではないだろうか。実際、コンセプトカーのディテールをつぶさに見ていけばインパクトあふれる仕上がりは間違いない。

旧車のEV化キット販売でエレクトロモッドのブームが来るかも?

カーボンファイバーに置き換えられたフロントフードの下には、EDMと呼ばれる電気駆動システムが収められた。400V、250kWを発揮するモジュールはすべてアルミ削り出しのマウントに支えられ、追加されたアクセスパネルにより、補助バッテリーやクーラントポンプに簡単にアクセスしてサービスを受けることが可能となっている。

また、4つのバッテリーパックには、合計384個のリチウムイオンバッテリーセルが搭載され、約335馬力の最大出力、推定250マイル(約400km)の航続距離を誇る。

当然、コンバートキットとして発売される際は、バッテリー容量などの変更はあるはずだが、クライスラーは「往時のパフォーマンスを損ねることは決してなく、むしろEV独自のエキサイトメントが得られる」とコメント。当時のプリマスGTXはスタイルのわりに重たかったため、ライバルに水をあけられる場面もないではなかった。が、このパフォーマンスならば十分スリリングな走りが楽しめることは間違いないだろう。

そして、カーボンが多用されたスタイリングのアップデートも見逃せない。前述のフロントフードはもちろん、モダナイズされたフロントグリルや目立つことこの上ないリップスポイラー、圧巻は18✕ 9インチの鍛造マグネシウムホイールとピレリP-ZERO(PZ4)タイヤを履いた足まわりだろう。むろん、下げられた車高によるファイティングポーズはアメリカンマッスルカーのお約束ともいえるカスタムにほかならない。

さらに、コンセプトカーらしくインテリアにも徹底的なカスタムが加えられ、ジープラングラーのシートを流用したローバックシートや、4連アナログメーターも新たなビジュアルに変更されている。ところが、ここまでカスタムしておきながらサイドウインドウはオリジナルの手動レギュレーターのまま。最先端のエレクトロモッドながら、クラシックテイストも混在するというセンスのよさといっていいだろう。

内外装いずれも基調となったインディゴブルーをあしらい、レザーのステッチにはEVを想起させるオレンジの糸を用いるなど、たしかに普通のレストモッドでは収まりきらないオリジナリティに満ち溢れる。

プリマスGTXエレクトロモッド・コンセプトは新たなジャンルに違いないが、クライスラーは見事に先鞭をつけたといっても過言ではないだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日本に来る…! イギリス空母艦隊が母港を出港へ 今回F-35Bを乗せてやって来る艦は?
日本に来る…! イギリス空母艦隊が母港を出港へ 今回F-35Bを乗せてやって来る艦は?
乗りものニュース
【スイス】全長3.4m! レクサスのめちゃ小さい「LF-SA」コンセプトモデルに反響殺到! 「丁度いい」「次はこれ」 5ナンバーサイズで“4人”乗れる「軽自動車並み」モデルに熱視線! 10年前に提案されたクルマとは
【スイス】全長3.4m! レクサスのめちゃ小さい「LF-SA」コンセプトモデルに反響殺到! 「丁度いい」「次はこれ」 5ナンバーサイズで“4人”乗れる「軽自動車並み」モデルに熱視線! 10年前に提案されたクルマとは
くるまのニュース
どうなる!? 新型CB400。スタイルは?エンジンは?バリエーションは?【現時点情報まとめ】
どうなる!? 新型CB400。スタイルは?エンジンは?バリエーションは?【現時点情報まとめ】
WEBヤングマシン

みんなのコメント

1件
  • sav********
    V8の音、振動、ガソリンとオイルの匂いもくれないか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

ガソリン軽油割引中