2022年7月15日、ワールドプレミア(世界初公開)となった新型クラウン。全4種類のボディタイプが順次発売され、第一弾として「クロスオーバー」が今年秋から日本発売となる。その新型クラウンクロスオーバーが、早くも東京六本木ヒルズに展示され一般公開されているという(明日7月18日(祝)いっぱいまで)ので、さっそく確認してきた。実車は写真で見るより、また屋内で見るより太陽の光の下で見るほうが、ずっとよかったです!!
文/ベストカーWeb編集部、写真/奥隅圭之、ベストカー編集部
新型クラウンが六本木に登場!! 実車をじっくり確認して判明したこと多数!!(すげえいいクルマでした)
■新型クラウンに実際に乗り込める!!
世界初公開直後の新型クラウンクロスオーバーの実車が、全国に先駆けて六本木ヒルズで一般公開されている。公開期間は7月16日(土)~18日(祝)の3日間限定で、まだギリギリ間に合うので「興味あり!!」という方はぜひ行って実車を確認してみてほしい。
現場では「クロスオーバーGアドバンス レザーパッケージ」と上級グレードの「クロスオーバーRSアドバンス」の2台が展示されており、どちらも(運転席助手席後席すべて)乗車可能。トランク、ボンネットも開閉可能。説明員の方も付いていて、簡単な技術解説もしてくれる。本企画担当者が伺った時は10分くらい待てば乗り込めたし撮影もできた。なんというすばらしいサービス。
クラウンに人だかりが!! しかも老若男女が興味を示している!!! この注目度の高さ、話題にされる機会の多さこそがトヨタの狙い通りなのではないかとも思う。よかったなあ…
新車発表記者会見の会場(幕張メッセ内)で見た時は(「FFベースの4WDになった」、「SUVテイストが加えられた」という情報の先入観もあり)これまでのクラウンよりやや車格が下がっているのかな…という思いがあったが、実車は堂々たる風格を備えており、「たしかにこれは…クラウン!!」というオーラがあった。
なお2台とも乗り込んでみると特に「RSアドバンス」の内装の質感の高さに驚かされる。しっかり高級車であり、これはぜひとも試乗してみて「乗り味」もこの質感に伴っているのかを確認したい。シートの座り心地もすばらしかったです。
■しっかり「クラウン」していた…
新車発表会では確認できなかった細かい点も、実車で確認できた。以下、いくつか気づいたところを列記します。
●やっぱり「フロントライト」は横真一文字
「デイライト」をオンにすると、ボンネットのすぐ下部を走るように横真一文字に設置されたLEDライトが点灯する(解説員に頼むとイグニッションのオンオフ、ウインカー点灯なども試せます。親切)。これ、夜に後ろから走ってきたら、かなり独特な存在感を示すのではないだろうか。
画像上がイグニッションオンで「デイライト」点灯、画像下が消灯です。昼間なので分かりづらいですが、点灯時に「おお、ここが光るのか」と周囲も驚いていた(センターライト機能)。オートライトで、ライトをオンにすると左右の三連LEDライトが点灯、ハイビームで四灯目が点灯する
●タイヤはいずれも21インチで「ツライチ」
実車で確認したところ、サイズは今回の展示車はどちらも225/45R21で(「Gアドバンス」、「G」、「X」は225/55R19が装着される)、「RSアドバンス」はダンロップのスポーツMAXXを履いていた。トヨタ公式サイト(新型クラウン特設ページ)でも解説されていたが、今回のクラウンはノーマル時からボディとタイヤが「ツライチ」で設定されている。これまでの新車開発では乗り心地や走行性能を優先させ、つまりデザインの「見栄え」は一部妥協していたが、今回は開発の早い段階からデザイン部門と走行性能の開発部門が協力し合い、妥協することなく「カッコよさ」を追求することができ、その結実のひとつがこの「大径タイヤのツライチ設定」だという。たしかにショーモデルみたいな雰囲気ですが、これ、このまま走り出せるんだよな…。
大径タイヤがツライチで設定されるとショーモデルのようにビシッと見えます。「クロスオーバー」と聞いて想像するSUVっぽさはなく、重厚感がありました
●牽引フック、位置がめっちゃわかりづらいけどちゃんとあった
遠目だとフロントグリルは網状に見えるが、実際にはすべてパネルで埋まっており、表面加工がされている。デザインで一体化されているが向かって右側下部をよく調べてみると、牽引フックを取り付けるために外せるパネルが存在する。
フロントグリル向かって右側のアップ。よーく見ると、縦長六角形のパネルが見えます。これを外すと牽引フックが登場する
●キャビンとトランクはしっかり切り離されている
今回の新型クラウンは「SUV風クロスオーバー」ということで、もしかして2ボックスなのでは…?(キャビンと荷室が繋がっており、ボディ剛性や騒音で不利になる)という意見もあったが、完全に杞憂だった。当たり前か。ちゃんと区切られており(とはいえ後席中央の肘置きがトランクスルーになっているので長尺物も収納可能)、ラゲッジスペースは450L、9.5インチのゴルフバッグは3個まで収納可能だそうです。こういうところ、しっかり「クラウン」ですね。
想像していたよりめっちゃ広かったラゲッジスペース。キャンプ道具とかも問題なく載せられそう
実車を確認した本企画担当者が一番実感したのは、リフトアップされたぶん乗り降りはすごく楽になったが、実際に見ると「車高が高い」というイメージがないこと。なんというか、どっしりしています。
新型クラウンは、これまでの長いクラウンの歴史から大きく逸脱し、大きく路線を変更してきている。SNS上ではいまも「これカッコいいけどクラウンという名前でなくてよかったのでは?」という意見をよく見かける。気持ちもわかるが、そういう考えを持つ人ほど、新型クラウンの実車を確認してみてほしい。新しく、そして「しっかりクラウンしている」ということがわかる。連休最終日に、ぜひ確認してほしい。
なお今後の細かいスケジュールは公開されていないが、このキャンペーンが終了後は、展示車が全国を回るようです。お近くで開催された場合はぜひ!!!
■展示イベント
日時:2022年7月16日(土)~7月18日(月・祝) 10:00~18:00
場所:六本木ヒルズ ノースタワー前広場
※天候、コロナ感染状況などにより実施時間や内容が変更となる場合あり。
■展示車両:2台
CROSSOVER G ”Advanced・Leather Package” /ブラック×プレシャスブロンズ
CROSSOVER RS ”Advanced”/ブラック×プレシャスメタル
※いずれもワールドプレミア発表モデル
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みんなのコメント
クラウンかどうかは、この際どうでもいい
最近のSUVブームが多少なりとも気になってても頑固老人はそれを素直に認めない。
これクラウンだよって理由付けがあれば買う理由にできる。