ビッグシングルの代名詞T88仕様で1000馬力を発生!
週末ドラッグ仕様として進化を続けるJZA80スープラ
「気がついたら1000馬力!?」ゼロヨン好きオーナーの情熱が作り上げた究極系JZA80スープラ!
このスープラのオーナーは、かつてCA18エンジン搭載のS13シルビアにTO4Eタービンを組んで走り回っていたという生粋のドラッガー。数年ほど前まではJZX100チェイサーに2JZを換装したチューンドでドラッグを楽しんでいたそうだが、長年の競技使用でボディが寿命を迎えてしまいこのスープラへのハコ替えを行なったという。
エンジンはトラストの鍛造ピストンやコンロッドを組み込んで耐久性をアップ。ヘッドライトダクトから直結されているタービンは、ビッグシングルの代名詞的存在であるT88H-38GKだ。F-CON Vプロにて制御を行なっており、最大ブースト圧2.5キロ時に1000psというパワースペックを誇る。
冷却系はコーヨーのラジエターにトラストのオイルクーラー、さらに150mmという厚さのETS製インタークーラーなどを投入し強化を図っている。
圧倒的なパワースペックに対応すべく、エキゾーストはメインが90φで出口が130φという超大径のオートスタッフ製チタンマフラーをセットしている。
足回りはHKSのハイパーマックスMAX-IV SPドラッグをセット。ブレーキはフロントにレクサスLS用のモノブロックが投入されているがリヤはノーマル。これはレースで16インチのドラッグホイールを履く際の干渉を避けるためだそう。街乗り用のホイールは、フロントが8.5J+11×18、リヤが9.5J±0×18のボルクレーシンググループCだ。
サイトウロールケージ製のクロモリロールケージが装備されているが、ストリートを快適に走れるドラッグ仕様というテーマで製作されているため、エアコンやオーディオも完備したインテリア。純正メーターは360km/h&10000rpmスケールに変更されている。シフトランプが付いた大型のタコメーターは、定番のオートメーター製。シートはレカロのSR-3だ。
リヤのドラッグウイングは、アメリカのTBTカーボンファクトリー製。ちなみにヘッドライトダクトも同ブランドのもので、インスタグラムでたまたま発見して購入したそうだ。
オーナーが参加している、ツインリンクもてぎの0-300イベントにおけるベストタイムは9秒2。シーケンシャルミッションなどを導入してのさらなるタイムアップを計画中とのことだが、「純正ミッションが全然壊れないので先送りになっています(笑)」とはオーナー。今後も公道を走れるギリギリを攻めたドラッグマシンとして進化を続けていくのだろう。
PHOTO:堤晋一
●取材イベント:スープラ全国ミーティング2020
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