現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 航続距離は600km超!トヨタがBEVセダン「bZ3」を中国で発表

ここから本文です

航続距離は600km超!トヨタがBEVセダン「bZ3」を中国で発表

掲載 更新 2
航続距離は600km超!トヨタがBEVセダン「bZ3」を中国で発表

トヨタは、TOYOTA bZシリーズの第2弾TOYOTA bZ3を発表した。TOYOTA bZ3は、トヨタと比亜迪股份有限公司(以下、BYD)が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー有限会社(以下BTET)と一汽トヨタ自動車有限会社(以下一汽トヨタ)が共同開発した、セダンタイプのバッテリーEVで、一汽トヨタより生産・販売する予定。

トヨタ、BTET、一汽トヨタの3社それぞれの強みを融合して開発

三菱自動車がコンパクトSUV「RVR」を一部改良、安全装備を拡充し全車を寒冷地仕様に

世界最大のBEV市場である中国において、現地のユーザーに最高の製品を提供することを目指し、TOYOTA bZ3はトヨタとBYDが合弁で設立した電動車技術会社「BTET」と「一汽トヨタ」の3社連携で開発。トヨタのデザイン、生産、技術、品質管理等の分野から100名以上のエンジニアが参画、BYDや一汽トヨタのエンジニアと一体になった開発体制の下で新たなBEVをご提供する。

トヨタは自動車メーカーとして80年以上の歴史を持ち、世界で初めて、ハイブリッド車の量産を実現。現在までにグローバルでの電動車の累計販売台数は2,000万台を超えている。「先進的な電動化技術」、「HEV、PHEV、BEV、FCEVを通じたマルチパスの電動化」、「安全性・信頼性・高品質」および「Fun To Drive」などを特徴に、トヨタのクルマは全世界のユーザーに愛されている。2021年に発表したTOYOTA bZシリーズ第1弾のbZ4Xに続くTOYOTA bZ3もこうしたトヨタ車の遺伝子を受け継いでいる。

BYDは1995年に電池事業で発足して以来、電池、eプラットフォーム3.0等電動車のコア技術を保有し、電動車や電池を含む新エネ分野の包括的なソリューションを提供できる企業へと成長を続けている。高効率な開発体制、先進的な電動化技術において業界トップレベルの企業であり、グローバルでユーザーの信頼を獲得しており、今回パートナーと共に、TOYOTA bZ3に先進的かつ安全で信頼性の高い電池技術を提供している。

一汽トヨタは2000年の創立以来20年以上、中国のユーザーに、より良い製品とサービスを提供していくことに取り組んでいる。豊富な商品ラインナップと充実した生産・販売・サービス体系について、ユーザーから好評を博しており、累計販売台数も約1,000万台に達した。世界トップレベルの設備と技術をもって、TOYOTA bZシリーズを始めとする高品質の新エネ製品を提供している。

これらの3社が「開発体制」「クルマづくり」「電池技術」について、それぞれ学びあい、強みを融合し開発を行なった。

その結果、TOYOTA bZ3は「電、動、車」3つの角度から、斬新な体験を提供するクルマとなっている。

「電」~斬新な電動システムで600km+の航続距離を実現

TOYOTA bZ3に搭載されている電動システムは、BYDのリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタが長年HEV開発を通じて蓄積してきた電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新たに設計、高品質、高効率、先進的でかつ安心・安全な電動システムとしている。最長航続距離は600kmを超えている。

また、電池の耐久性については、トヨタの電動化技術により、「10年後でも90%の電池容量を維持すること」を開発目標に、電池劣化抑制に努めた。

「動」~e-TNGA採用によりFUN TO DRIVEを実現

TOYOTA bZ3はe-TNGAによる、低重心、優れた操縦安定性で意のままに、そして気持ち良い走りを実現。ドライビングポジションは筋肉への負担が少ない姿勢とし、遠距離運転の疲労軽減に貢献することで、運転をさらに楽しめる。

「走る」「止まる」「曲がる」という走りの特性には、トヨタの80年以上のクルマづくりの経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、運転者にも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を実現した。

「車」~快適で楽しい乗車体験をお届け

クルマは単なる移動手段ではなく、家族や友人と一緒に楽しんで頂ける大切な空間だと考え、開発コンセプトを「Family Lounge」とした。「人は全ての原点」という考えの下、快適な室内空間を目指し、ドライバーの好みに合わせて、情報化と知能化を推し進め、快適な室内レイアウトを実現した。

またデザイン面では、車両のフロント部にTOYOTA bZシリーズの特徴的なハンマーヘッド形状を採用し、BEV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットにした。さらにソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現している。

そしてバンパーのコーナー部分には風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを強調し、フラットなドアハンドルを採用したほか、アルミホイール、リヤバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、Cd値0.218という、優れた空力性能を実現した。

インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイを採用。それを取り囲むようにトレイ型のコンソールを一体化させており「デジタルアイランド」と名付けた。ワイヤレス充電の他、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たせ、ユーザーに新しいデジタル体験を提供する。同時に、エアコン、音楽、トランク操作等の操作機能は大型ディスプレイに集約し、音声認識機能の採用も相まって、利便性と先進性を大幅に進化させた。

【主要諸元】

全長:4,725mm
全幅 :1,835mm
全高:1,475mm
ホイールベース:2,880mm
Cd値 :0.218
乗車人数:5
電池種類:リチウムイオン電池(正極にLFPを採用)

関連情報:https://global.toyota/jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

こんな記事も読まれています

【欧州でプロトタイプ目撃】レクサスが市販めざし開発中か 「GR GT3コンセプト」はどんなクルマ?
【欧州でプロトタイプ目撃】レクサスが市販めざし開発中か 「GR GT3コンセプト」はどんなクルマ?
AUTOCAR JAPAN
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
くるまのニュース
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
1800馬力の電動ハイパーカー、ブガッティ『トゥールビヨン』発表…ヴェイロン 後継車は2026年発売
レスポンス
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
BMW「当面の間」はエンジン車の販売継続 新型EVと同じ外観で生産か
AUTOCAR JAPAN
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
学生時代の愛車だったホンダ「CR-Xデルソル」を再び購入! バブル期の車だけあって、外装パーツが専用品で入手困難です
Auto Messe Web
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
7/25申込締切 モビリティ・ロードマップ2024(自動運転法制を中心に)とモビリティDX戦略
レスポンス
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
自動車保険料3年連続の引き上げ、2026年以降平均5.7%上げへ[新聞ウォッチ]
レスポンス
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
ドライブレコーダーを付けたからと言って安心はできない!? 事故にあった際の正しい操作方法とは
バイクのニュース
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
一年中快適に楽しめるオープンモデル!メルセデス・ベンツ、高い走行性と安全性を併せ持つ「CLEカブリオレ」を発売
LE VOLANT CARSMEET WEB
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
伝統と革新が融合したスポーツモデル!ダイナミックな外観や新世代ISGを引っ提げ、「メルセデスAMG CLE 53クーペ」発売!
LE VOLANT CARSMEET WEB
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
今季10戦目にしてなんと5回目の11位……ヒュルケンベルグ抜群の安定感も”入賞圏外”に落胆「新しいポイントシステムが必要だ」
motorsport.com 日本版
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日刊自動車新聞
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
くるまのニュース
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
バイクのニュース
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
レスポンス
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
WEB CARTOP
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
AutoBild Japan

みんなのコメント

2件
  • 日本のようにトヨタ一社勝ちではなく、中国には電気自動車の選択肢が非常に多いので、売れるか微妙。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村