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レーシングドライバーが思わず「惜しい」! 最新車4台の「デキが良い」からこそ「気になる」ポイント

掲載 更新 14
レーシングドライバーが思わず「惜しい」! 最新車4台の「デキが良い」からこそ「気になる」ポイント

 燃費や安全性への配慮が気になるモデルも!

 前回、「備忘録その1」としてMAZDA3のAWDシステムの特徴について記した。今回はそれに続く第二弾としてリポートしておきたい。

レーシングドライバーすら陶酔! クルマ好きなら一生に一度は「所有してほしい」2台のモデルとは

 1)マツダMAZDA3 SKYACTIV-Xの燃費

 マツダが総力を挙げて開発した新世代ガソリンエンジンのSKYACTIV-X。SPCCI(火花点火制御圧着着火)技術を世界初採用し、リーンバーン(希薄燃焼)を可能として高効率化し燃費を改善。環境性能を高めつつ走りのも妥協していない、とアナウンスされている。2021モデルでは制御の改良で出力スペックが向上。最高出力で10馬力、最大トルクは16N・m数値が上がっている。

 だが、通常のSKYACTIV-G(ガソリンエンジン)モデルとの価格差は同一グレードで約60万円もある。その価格差を埋めるだけの燃費改善、向上効果があるかと言われるとWLTCモードでは0.5km/Lほどで、ほとんど変わりない。一般路試乗コースでの燃費計数値的にも優位性は大きく見出だせなかった。おまけにハイオク仕様だし、市街地で20km/Lは走ってくれないと+60万円の価値は見出だせないだろう。

 2)ホンダ N-BOXの死角確認ミラー(ピタ駐ミラー)

 トールサイズ軽として不動の人気を誇るN-BOX。さまざまな装備や使い勝手の良さが魅力で、個人的にも軽では一番のお気に入りだ。現行モデルは2017年に初代から進化して登場。だが、いくつかの部分で進化せず、むしろ退化? してしまった残念な部分がある。

 それは左フロントAピラーに仕込まれた車体左側面死角確認用ミラー(ピタ駐ミラー)だ。初代ではこれがじつに上手く機能していて、歩道の縁石など死角を現認するのに役立っていた。現行型にも引き続き採用されているのだが、じつはミラーのコストが下げられ視認性が極度に低下させられているのだ。これには大変がっかりして、開発エンジニア氏に改善というか初代モデル同等への早期改良を望んでいた。そして2021モデルが登場したと聞き早速試乗。

 しかし、件のミラーの改善は果たされておらず、視認性は低下したまま。視認性確認中にホイールを縁石に擦り傷つけてしまった。ゴメンナサイ。ついでにいうとルームミラーの防眩ミラーも採用を進言していたが却下されたまま。三菱/日産のeKスペース/ルークスがデジタルミラーを採用するなど視界確保に積極的なのに対してホンダの軽は総じて防眩ミラーすら装備せず、安全視界確保に何故か消極的なのだ。それが単にコストの問題だとしたら悲しい。1000円くらい高くなってもいいから、質の高いミラーを採用してほしいのだ。

 もう一歩使い勝手が高まればさらに優秀なモデルになる!

 3)ホンダN-ONEのリヤシート

 フルモデルチェンジを果たしたN-ONEのRSに試乗した。S660に採用されていた6速MTを装備するなどスポーツ性の訴求に余念がない。外板はキャリーオーバーしつつ、前後ライティングをLED化するなど、モデルチェンジは効果的に行われていると感じられたのだ、が。

 後席に乗り込むとシートの質感が異様に安っぽいことに気がつく。前席や室内の雰囲気が向上しているのに後席シートだけが安っぽい。聞けば前モデルからキャリーオーバーしているという。せっかく4ドアで4人乗れる実用性があるのに、後席の居住性だけが置き去りにされてしまっていた。後席重視派にとっては大きなマイナスポイントになってしまうのだった。

 4)三菱エクリプスクロスPHEV

 電動車でSUVでありながら、ランエボの走りのDNAを引継いでいるエクリプスクロスPHEVの走りは、あらゆる場面で素晴らしい。ただ残念なのは後席のユーティリティが低下したことだ。後席リクライニングとヒートシーターなど、僕の要望が叶えられた部分は大きな評価ポイントだが、後席の前後スライドが廃止されてしまった。

 PHEVシステムのスペース確保でスライド機構の設置が難しかったと推測するが、使い勝手のいい他社にはない優れた装備であっただけに残念でならない。加えてリヤゲートの開閉が手動というのも電動モデルを謳うのに相応しくない。アウトランダーPHEVはダブルリンクの複雑な開閉機構が不評だったが、今ならダンパー内蔵のコンパクトなタイプが流通しているのに、と残念に思えたのだ。

 そのほか、ホンダ新型フィットの後席スペース縮小とリクライニング機構廃止、三菱eKクロスの加速時騒音とシートの座り心地、ホールド性、マツダCX-5ブラックトーンエディションなのにルーフライナーがブラックじゃない。AWD車のハンドリングに面白みがない。マツダMX-30 EVのトルクステアの大きさ、エンジンルームがスカスカで見映えが悪い。日産新型ノートの後席居住空間の縮小、などが心の中にマイナス点として印象付けられている。

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みんなのコメント

14件
  • 「アウトランダーPHEVはダブルリンクの複雑な開閉機構が不評だった」そうなのか?
    使っているけど。別に。。故障知らずで良いけどね。思い当たるとすれば、とってつけたような固まり感があるくらいだが、そもそも荷室が7人乗り仕様だから広いから気にならんけどなあ。
    リアシートスライドは確かに。。
    今度のフルモデルチェンジは、PHEVで7人乗り設定らしいからセカンドシートのリクライニングとスライド機構は期待している。
  • MAZDA3が欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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