トライアル中、でも20台限定販売が決定!
中古車を徹底的に整備、もしくはカスタマイズして仕上げて販売するというスタイルは珍しくないが、それをメーカー自らが手掛ける例はあまり多くはない。
【画像】日産「内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した中古車のトライアル販売」の写真をみる 全14枚
ホンネのところでは「新車をもっと買ってほしい!」という思いも当然のようにあるからである。
ところが今回、横浜駅からほど近い日産グローバル本社において発表があったのは、まさにメーカー主導によるカスタマイズのお話だった。題して「内外装部品のリフレッシュやカスタマイズを施した中古車のトライアル販売」というもの。
どうしてこんなにタイトルが長いのかといえば、文中にもある通り、このプログラムはまだトライアルの状態だから。そしてなぜ今回発表になったのかといえば、トライアルというかたちではあるが日産と販売会社である奈良日産が共同で実際にカスタマイズ車輛の販売を行う目途がついたから、ということになる。
このプロジェクトの端緒となった作品は2023年の東京オートサロンに展示された「キューブ・レトロリノベーション」だった。そして、つい先ごろのオートサロンではその第二弾として「マーチ・パティシエ・コンセプト」が展示されていた。だが今回奈良日産の認定中古車というかたちで販売される車輛は第一弾のキューブの方で、20台限定の販売となる。
メーカー謹製のオーラ、さすがの仕上げ。
今回あらためてお披露目された「キューブ・レトロリノベーション」からは、さすがメーカーが直々に仕上げたクルマ! というオーラが感じられた。
ベース車両の元色は腰下に見える赤みがかったブラウン系となる。ボディの上半分はガンメタ半艶のプロテクションフィルム仕上げが施されており、アクセントとなるゴールドのラインがボディ全体に遊び心を加えている。ホイールキャップもボディに合わせた凝ったペイントが施されているほか、今回の20台のためにフロントグリル部の非対称パネルは新造されている。
今回のプロジェクトには2つの大きなテーマがある。中古車の程度を高めるため、ステアリングやスイッチ類、ヘッドランプ等の純正部品を使用して新車当時の状態に近づけるリフレッシュ・パッケージ。そして新車当時とは違うトレンドや技術によって新たな個性や機能を追加するカスタム・パッケージである。
どちらのパッケージにもプレミアムやスタンダード、そしてエントリーという3つのプランが用意されており、カスタマーの予算や希望を取り入れて仕上げるかたちになる。
ちなみにデモカーの「キューブ・レトロリノベーション」の場合はプレミアムのプランで仕上げた上に、個別オプションのルーフキャリアも装着した状態となっている。
「キューブ・レトロリノベーション」の販売は奈良日産において1月22日から始まることになっており、その反響次第で日産のリフレッシュ&カスタマイズの計画が加速していくことになるはずだ。
新車よりも安く、魅力的な選択肢の提案
そもそも日産が今回、このような中古車の魅力向上に向けたプログラムを打ち出した背景には、いくつかのトレンドや思いが関係している。
モノを大切にするエコノミーの精神や、物価上昇によって新車価格が上がっている現状。また自動車メーカーとしても自社の製品をより長く愛着を感じながら乗って欲しいという思いもあるという。
今回のキューブに関してはトライアル販売というかたちだが、日産としては今年中に事業化の具体的な検討を開始して、なるべく早くに本格展開していきたいという。
日産ディーラーの認定中古車ということで、販売車輛には保証も付くし、なによりメーカー自体が手掛けるカスタマイズという部分に安心を感じるカスタマーも少なくないはず。今後の販売スタイルや車種は未定だが、限定数の販売ということになれば、中古車の新たな価値の創出になる可能性は高く、人気が集中することもつながるはずだ。
日産が自ら手掛ける、少々規模は小さめだけれど、実に魅力的なプログラムの本格展開に期待したい。
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みんなのコメント
本来メーカーは魅力的な新車を販売して利益を得るべきであり、中古車を積極的に売るもんじゃない。
メーカー直系の中古車ディーラーも確かにあるが、あれは利益のためと言うよりシェアの確保が目的で、ユーザーの他社への流出を防ぐ手段のひとつに過ぎない。
今回の件は日産が『うちには魅力的な新車がありません』と大々的に宣言しているようなもので、元ディーラーマンの私から見れば単なる恥さらしとしか感じない。
トヨタのシエンタやホンダのフリード、スズキのソリオといった背の高いコンパクトカーに対抗できるキューブの後継的車種を出してください、日産さん。