現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

ここから本文です

トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

掲載 53
トヨタ新型「シエンタ」は車中泊で使える? アウトドア視点で徹底解説します

HVモデルにAC100V/1500Wコンセントが用意

 国産コンパクトミニバンを代表する1台、トヨタ・シエンタが3代目となって発売された。先代シエンタが一気にブレークしたのは、なんと2列シートのFUNBASEの追加がきっかけとなったのだが(ほかにもやや大人っぽいデザインを採用したことが大きい)、新型では2列シート仕様をFUNBASEのように特別視せずに、3/2列シート仕様のバリエーションとしてラインアップされているのが特徴だ。

アウトドアにオススメの「中古ミニバン」お教えします! 「2列シートミニバン」押しの理由とは?

 FUNBASEはまさにアウトドア、車中泊にぴったりな大容量ワゴンだったが、新型の2列シート仕様もまた、アウトドアにぴったりな使い勝手を持っていると断言できる。

ラゲッジフロアから続く最大2045mmもの室内長を実現

 つまり、5ナンバーサイズのボディの大きさは変えずに、室内空間を拡大。具体的にはバックドアの開口部、室内高を高め(スライドドア開口高も)、2列目席は3列シート仕様とは異なるチルトダウン方式で低くフラットに畳めることから、ラゲッジフロアから続く最大2045mmもの室内長が実現されているのだ。

 もちろん、車内をベッド化(あるいはお座敷化)する場合、室内長ではなく、フロア長が実際のベッド長になるのだが、それでも身長172cmの筆者なら、真っすぐ横になることができる。

 さらに言えば、前席背もたれ背後と2列目席をチルトダウン方式で畳んだ間にできる空間に、クーラーボックスなどを置いて埋めれば、例の最大室内長2045mmを使い切ることができる。

 長身の人でも無理なく車中泊が楽しめるし、先代比で室内高を20mm高めたことで、車内をフラットフロアのお座敷化した際も、より天井の高い空間を出現させられ、開放的に寛ぐことができるというわけだ。

 ちなみに荷室高は先代比で50mm(!!)も高くなっているため、27インチの自転車も楽々積み込めるのである。

アクセサリーカタログも充実している

 そして何と言っても、クラスで唯一(といってもライバルはフリードだけだが)、HVモデルにAC100V/1500Wコンセントが用意(全車4万4000円のオプション)されているから、車内外で1500Wまでの家電品、具体的にはコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明器具などを使うことができる。アウトドアでは最強の使い勝手が実現する(もちろん非常時にも)。

 ガソリン満タン、消費電力400Wという条件なら、約5.5日分の電力が供給できるというのだから心強い。アウトドアでも情報収集に欠かせないスマートフォンの充電にも便利なUSBソケットが、絶妙な位置に用意されているため完璧だ。

 しかも、新型シエンタのアクセサリーカタログの最初のページに紹介されているのが「OUTDOOR with SIENTA」で、ラゲージウッドデッキ(木目調)から、バックドアを開いたときに衣類やランタンなどを引っかけられるバックドアラックなどが用意されている。

 さらにモデリスタパーツとしてバックドアネット、ラゲージLED(ライト)、荷室用のユーティリティフック、各種トレイ、そしてもちろん、カーテン、エアスリープマットなども揃っているから、新車時に同時注文すれば、納車のタイミングから大きく手を加えることなく、アウトドア仕様の新型シエンタとして使いこなせるというわけだ。

 ハイブリッド車の駆動方式には四駆のE-FOURもあるが、最低地上高は全車140mmと、悪路に強いわけではないものの、日本のアウトドアフィールドはアクセス路、構内路ともに整備されているのが普通なので、走破性はともかくとしても、アウトドア、車中泊には、もうぴったりな1台となるはずだ(2列シート仕様)。

 エクステリアデザイン的にも、前後ホイールアーチ前後のSUVチックな樹脂パーツやボディサイド下のシトロエン・ベルランゴのようなボディサイドモールによって、クロスオーバー感も先代とは比較にならないほど向上している。

 ベージュ、アーバンカーキのボディカラーを選べば、さらにアウトドア御用達カーの印象が強まるに違いない。しかしながら、新型の2列シート仕様が、先代のいかにもアウトドア御用達感のあったFUNBASEの名前を捨てたのは、謎である……。

こんな記事も読まれています

もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
【カワサキ×IXON】初コラボでジャケットを設定!2024秋冬から販売中!緑がチラチラ、かっこいい!  
モーサイ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
残す? それともクビ? レッドブル、ラスベガスでも大苦戦セルジオ・ペレス処遇を最終戦後の会議で決定へ
motorsport.com 日本版
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
4K映像 × EIS手ブレ補正機能搭載のバイク用ドライブレコーダー「AKY-710Pro」の予約販売が12月末スタート!
バイクブロス
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
悲願の「全固体電池」が実現間近! ホンダが2020年代後半の量産開始を目標にしたパイロットラインを初公開
THE EV TIMES
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
ホンダ『N-BOX JOY』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が登場
レスポンス
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
「えっ…ホント!?」マイ自転車に取り付ければ“電動アシスト化”! フル充電で約50kg走行する「P.Wheel」って何?
VAGUE
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
究極の新型「爆速ラグジュアリーSUV」実車公開! 史上最もパワフルな「新型ディフェンダーオクタ」が置かれたイベントとは
くるまのニュース
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
茨城県唯一の本格的石垣城砦「笠間城」に昂る!
バイクのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
全長3.4m切り! ダイハツ「車中泊“特化型”軽バン」がスゴい! 超デカい2段ベッド×ちょうどいい感じの「シンプル仕様」! カスタムセレクト「コンパクトAS」どんなモデル?
くるまのニュース
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
【ハーレー】カタルーニャサーキットでレース仕様ロードグライドのテスト走行を実施
バイクブロス
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
えぇぇぇ!? 三菱製[軽スポーツ]が今めちゃくちゃ[アツい]って知ってた??
ベストカーWeb

みんなのコメント

53件
  • なかなかキュートでいい
    本家のカングーに落胆したからこっちを買おう
  • 非常給電も装備出来てほぼフラットに出来る。
    アウトドア用でも使えそうな車ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.0373.6万円

中古車を検索
シエンタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

199.5323.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.0373.6万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村