キャラクター、価格帯を維持してEV化
ポルシェのフランク-ステファン・バリザーは、718のEV仕様について、その計画が現実化したとしても「クルマの性格や価格帯は変えたくありません。718は911にステップアップするためのエントリーレベルなのです」と語った。
「最も優先すべき事柄は、そのキャラクターを維持することです。大柄で重いクルマになってはいけません。そして比較的少数生産であり、専用プラットフォームも使えないのです」
ポルシェは最近次々と登場する電動ハイパーカーの波には当面乗るつもりはないようだ。リマックやロータスの動きについて、バリザーはこう言及する。「数々の電動ハイパーカーを目にしてきました。しかし、ナンバープレートをつけて公道を走ることを考えると、うまく行くのでしょうか」
「ドラッグレースのマシンがスポーツカーとはいえないのと同様です。0-100km/h加速は素晴らしいかもしれませんが、実用性やニュルブルクリンクでの連続走行に耐えうるクルマを作るのは、現段階では困難です」
バリザーはポルシェが誇る自然吸気のGTエンジンをハイブリッド化によって延命する案を歓迎した。「ハイブリッドは自然吸気エンジンとの相性が良好です。高回転型のNAを、モーターの低速トルクが補います。NAエンジンを今後も使用するための良い案であり、前向きに検討しているところです」と彼は語る。
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