現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ新型[RX-7]が登場!? ”ロータリー”搭載で350馬力超え!! 価格は[600万円]予想で2026年登場か

ここから本文です

マツダ新型[RX-7]が登場!? ”ロータリー”搭載で350馬力超え!! 価格は[600万円]予想で2026年登場か

掲載 62
マツダ新型[RX-7]が登場!? ”ロータリー”搭載で350馬力超え!! 価格は[600万円]予想で2026年登場か

 マツダの次世代ロータリースポーツに大きな動きがあった。マツダが申請していた「車両用駆動システム」の特許が正式に登録されたのだ。それはクルマ好きの夢が膨らむ最高のシステムだった。最新情報をお届けする!!

※本稿は2024年7月のものです
文、予想CG:ベストカー編集部/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年8月26日号

マツダ新型[RX-7]が登場!? ”ロータリー”搭載で350馬力超え!! 価格は[600万円]予想で2026年登場か

■これからのREは発電専用なのか?

2023年のジャパンモビリティショーで公開されたマツダ アイコニックSP

 2023年のジャパンモビリティショーで世界初公開。その美しさとロータリーエンジン(RE)の復活というインパクトで大いに話題となったのがアイコニックSPだった。

 そのリリースでは「2ローターのロータリーEVシステムを採用」となっており、それはつまりMX-30ロータリーEVと同様、REを発電専用に使うことを意味していた。

 「ロータリースポーツの復活は嬉しいけど、発電専用って何よ?」という複雑な思いを抱いた読者も多かったのではないだろうか。担当もそうだからよくわかります。

 ただ、同時に担当には疑問があって、それは展示されていたクルマの運転席と助手席の間に大きな出っ張りがあったこと。明らかにプロペラシャフトが通っているセンタートンネルで「発電専用のエンジンに、こんなものが要るのか?」と不思議に思ったのだ。

 そばにいた説明員さんに「このREは発電専用と決まっているのですか?」と聞くと「いえ、そう決まっているわけではありません」という返答。それ以来、どのメディア(本誌も含め)で「アイコニックSPのREは発電専用」と書かれていても「絶対にそうとは限らない」と思い続けてきた。

■REマイルドハイブリッドを新開発

ジャパンモビリティショーで公開したアイコニックSPのデザインは完成されているだけに、市販モデルは法規対応で少し手を入れるくらいだろう(ベストカー編集部作成の予想CG)

 2024年6月18日、そんな担当が「勝訴」と書いた紙を掲げて裁判所から飛び出したくなるような出来事が発生した。「車両用駆動システム」というマツダの特許が登録されたのである。

 それはいったいどんなものなのか? 端的に言うと「REを駆動に使うマイルドハイブリッド」ということだが、特許を取るだけあって、凝ったシステムになっているのだ。その内容を説明しよう。

●駆動用のREを前輪車軸後方に配置(フロントミドシップ)。

●後輪駆動で、REはフライホイールレス。

●25kW(約34ps)のモーターがREと直結されていて、クラッチでの断続機構はない。

●この直結されたモーターがフライホイールの役割を担うのか?(本誌予測)

●駆動用バッテリーはシート(2シーター)の真後ろに置き、その後ろにガソリンタンクを配置。

●トランスミッションを後輪車軸上に置くトランスアクスル。

●このトランスアクスルはアクチュエータでの作動も可能(つまりAMT)だが、完全なMTとしても設計可能。

●RE+モーターによる駆動とは別に、フロント左右に片側17kW(約23ps)のインホイールモーターを配置。

●スイッチ操作で燃料供給をカットし、モーターだけの走行も可能。

●エンジン走行モードでは、モーターへの電力供給を止めて、RE走行の運転フィーリングが楽しめる。

 つまり、通常はREのマイルドハイブリッドで後輪を駆動し、モーター走行モードでは前輪のインホイールモーターも使ってのBEV走行、エンジン走行モードではREのみで後輪を駆動する3パターンの走りができるということなのだ。

 BEV走行できる距離は短めだと思われるが、ストップ&ゴーが繰り返される市街地では燃費を稼げるし、深夜、早朝の住宅街でも騒音を気にしなくていいメリットもある。令和の時代にふさわしいREスポーツというわけだ。

■コストも重量増も抑えるHEV技術

次世代ロータリースポーツはインテリアも大いに気になるところだ。アイコニックSPの市販時の内装を予想してみた。実際はどうなるか? 高級感も押し出してきそうだ(ベストカー編集部作成の予想CG)

 モーター駆動用電源は48Vだが、インバーターで昇圧して必要なパワーと電力の供給時間を確保する。60V以上では高電圧対策が必要となって高コストに繋がるからで、そのあたりのノウハウがこの特許の重要なポイントのひとつなのだ。

 ただREのハイブリッドシステムを構築するだけでなく、コスト削減の対策も講じているところに、この特許の現実味とマツダの本気を感じる。もちろん、REスポーツにとってはコスト削減以上に大切かもしれない重量増を抑えるための重要な技術でもある。

 今回の特許はほかにも多種多様な内容が入っているが、そのすべてをお伝えするのは難しい。

 今はただ、この技術によって次世代のREスポーツはRX-7の正統的後継モデルになることが確定したことを喜びたい。発電専用のREが悪いわけではないし、それも新しい技術だが、やはりREのパワーで走る楽しみには変えられない。

 ジャパンモビリティショーでのアイコニックSPに複雑な思いを抱いた皆さん、安心してください。ロータリーの咆哮、楽しめます! 登場は2026年か?

●マツダ RX-7後継スポーツ 予想スペック
・全長×全幅×全高:4180×1850×1150mm
・ホイールベース:2590mm
・車両重量:1350kg
・エンジン:830cc×2ローター+モーター
・システム出力:350ps
・トランスミッション:6MT/6AT
・駆動方式:FR+前輪モーター駆動
・登場時期:2026年
・予想価格:600万~700万円

【画像ギャラリー】ジャパンモビリティショー2023で公開されたマツダ アイコニックSPとRX-7後継ロータリースポーツの予想CG(16枚)

投稿 マツダ新型[RX-7]が登場!? ”ロータリー”搭載で350馬力超え!! 価格は[600万円]予想で2026年登場か は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

62件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索
RX-7の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

294.8399.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

355.91520.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村