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ランドローバーが8名乗り3列シート仕様のディフェンダーを初公開

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ランドローバーが8名乗り3列シート仕様のディフェンダーを初公開

90、110に続く8名乗り3列シート仕様のランドローバー・ディフェンダー130がワールドプレミア。ボディ後部を340mm延ばして有効な3列目シート用スペースとラゲッジ空間を創出

 英国ジャガー・ランドローバーは2022年6月1日(現地時間)、8名乗り3列シート仕様の新型ランドローバー・ディフェンダー130を初公開した。

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 ディフェンダーはこれまで、3ドアの90と5ドアの110を設定し、110には2-3-2名乗りを用意していたが、3列目はエマージェンシー用のスペースにとどまっていた。今回発表された130は、既存の110と同寸のホイールベース3022mmに設定したうえで、ボディ後部を340mm延長。全長は5358mmに設定し、延長分は3名掛け3列目シート用スペースとラゲッジ空間に充てられる。なお、既存モデルの90は全長4583mm、110は5018mmの設定だ。

 エクステリアに関しては、ディフェンダー・ファミリー共通のアイコニックな特徴を備えながら、リアフェンダーおよびクォーターウィンドウの拡大によって、伸びやかかつ存在感あふれるアピアランスを創出。また、ボンネットルーバーとサイドフェンダーにはセレスシルバーのディテールを施し、ハードシェルスペアホイールカバーにはボディ同色を、ルーフレールにはナルヴィックブラックを、足もとには20インチのルナアロイホイールを採用する。一方、ボディカラーにはシックな赤系のセドナレッドを新採用。さらに、標準装備のパノラミックガラスルーフに加えて、3列目シートの頭上にはもうひとつのサンルーフを配備した。

 ディフェンダーの個性であるオールテレイン走破能力を確保するために、ボートテールスタイルのアップリフトをつけて、28.5°のデパーチャーアングル(オフロードモード設定時)を実現したこともトピック。同時に、LEDリアコンビネーションランプまわりのデザインを見直し、ディフェンダーのサイドプロファイルの特徴である3本のラインがリアに向かってわずかに上昇する造形に仕立てる。また、既存のディフェンダーと同様、4タイプのエクステリアアクセサリーパック(エクスプローラーパック、アドベンチャーパック、カントリーパック、アーバンパック)も選択可。さらに、ロアボディパネルをすべてセレスシルバーサテンフィニッシュとするエクステンデッドブライトパックを用意する。ほかにも、ノーブルクロームのフロント&リアスキッドプレートやグロスブラックのロアバンパーおよびホイールアーチエクステンションを配する、ブライトパックの拡張オプションも設定した。

 キャビン空間については、2列目と3列目の着座位置が少しずつ高くなるスタジアムシートを採用。また、2列目シートを前方にスライドして倒すことで、3列目への広い乗り込み口を確保する。さらに、各列にベンチレーションを設けてダクトを追加することで、130の限定オプションである4ゾーンクライメートコントロールによる冷暖房の能力を向上。ナノイーXおよびPM2.5フィルター付の空気清浄システムプラスも標準で装備した。一方、カーペット類は130専用にアレンジ。シートヒーターやパッド入りアームレスト、使い勝手に配慮した収納スペース、移動中もデバイスを充電できるUSB-Cポートなど、乗員の快適性を高めるアイテムを鋭意組み込んだことも訴求点だ。
 コクピットは既存の90および110と同様、11.4インチの大型タッチスクリーンを備えたインフォテインメント「Pivi Pro」を標準で装備。また、エアベントコントロールと電動シートのスイッチにノーブルクロームディテールを、スピーカーのエレメントにブライトセレスシルバーを、アームレストのヒンジにアトラス仕上げを採用する。さらに、インパネには新素材のナチュラルライトオークウッドパネルなどを配備。シート表皮はライトオイスターパーフォレイテッドウィンザーレザーやヴィンテージタンパーフォレイテッドウィンザーレザーなどを設定した。

 ラゲッジ容量は3列目シートを使用した状態で389リットル、3列目格納時で1232リットル、2列目・3列目格納時で最大2516リットルを確保。3列目シートは40:20:40の分割可倒式で、乗員や積載物に合わせて様々なシートアレンジを可能としている。

 パワーユニットは、48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した“INGENIUM”3リットル直列6気筒DOHCガソリンターボエンジンで最高出力300ps/最大トルク470NmのP300、同ユニットで最高出力400ps/最大トルク550NmのP400、MHEVを採用した“INGENIUM”3リットル直列6気筒DOHC直噴ディーゼルターボエンジンで最高出力250ps/最大トルク600NmのD250、同ユニットで最高出力300ps/最大トルク650NmのD300という4機種を設定。トランスミッションは全ユニットに電子制御式8速ATを組み合わせ、駆動機構には最新のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)を採用した。
 足回りに関しては、電子制御エアサスペンションに加えてアダプティブダイナミクスとランドローバー独自の高度なテレインレスポンスシステムを装備。電子制御エアサスペンションは最大430mmのアーティキュレーションを確保し、またオフロードモードではフロント71.5mm、リア73.5mm上がって、障害物の乗り越えや最大渡河水深900mmの水中走行をアシストする。オフロード性能を制御するテレインレスポンスシステムは、「Pivi Pro」タッチスクリーンからの設定を可能とした。

 ランドローバーはディフェンダー130の初公開と合わせて、在位70周年のプラチナジュビリーを迎える英国エリザベス女王のセレブレーションで特別仕様のディフェンダー130を献上すると発表。さらに、英国赤十字社に“British Red Cross”のロゴを配したディフェンダー130を贈呈するとアナウンスした。

 なお、日本のディフェンダーの公式サイトでは車種展開やスペックなどを公開。車種展開としては、標準仕様のSEのほか、スポーティ志向のX-DYNAMICのHSE、オフロード仕様のX、デビュー記念モデルのファーストエディション(FIRST EDITION)、日本発売記念限定モデルのローンチエディション(LAUNCH EDITION)をラインアップする。車両価格は1041万円~の設定で、予約受注などは90および110の2023年モデルとともに本年6月7日より開始する予定だ。日本仕様の詳細は別記事で紹介しよう。

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