■令和に復活する「スペシャルティカー」とは?
2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」では数多くのコンセプトカーが出展されましたが、そのなかで熱い注目を集めていたのが、ホンダが世界初公開した「プレリュード コンセプト」です。
コンセプトとはいえ、今にも市販できそうなレベルにまで作り込まれた完成度の高さに驚かされると同時に、2020年代半ばにも市場投入されると明言され、令和のプレリュードがどのようなモデルになるのか今から期待で胸が高鳴ります。
【画像】「えっ…!」カッコいい! これが新型「プレリュード」です!画像を見る!(31枚)
そもそも、かつてのプレリュードは「スペシャルティカー(イギリス英語ではスペシャリティ)」と呼ばれたモデルでした。
スペシャルティカーとは、コンバーチブル(オープンカー)やクーペといったスポーツカーのようなスタイリングで、快適性や居住性を重視しているクルマのことを指しており、1980年代中頃から2000年代あたりの高度経済成長期・バブル景気に登場。
1980年代から1990年代のスキーブームなど余暇にお金を使う傾向が強まったほか、1986年には「男女雇用均等法」が制定されて女性の社会進出が話題となるなか、豪華な装備とデザインを優先させたクルマが求められたのです。
そんな時代のデートでは、主導権は女性にガッチリ握られており、彼女たちをより快適かつムードを盛り上げるためのアイテムとしてスペシャルティカー(別名「デートカー」)が必要とされました。
乗員2名がいかにスタイリッシュかつ快適に過ごせるかを重視したスペシャルティカーは、現在のSUV並みに人気を獲得。
国産車の最高出力は最高280馬力に“自主規制”されていたのですが、デートでは本格的な速さは求められておらず、ならばそこそこのパワーがありながら雰囲気はスポーティで乗り心地も良く、価格もそれほど高くないことが重視されました。
実際、身近な存在のスペシャルティカーは頑張れば手が届く価格で販売され、そのなかでもプレリュードは、当時F1で大成功を収めたホンダが送り出すオシャレなスペシャルティとして、日産「シルビア(S13型)」と双璧を成す人気モデルとなりました。
しかし近年はSUVやミニバンが主流となり、クルマに求められる要素が変化。環境性能と安全性を追求し、コンピュータの進化とともに空力特性が計算されたボディを採用していることから個性的とは言えない車種が増えています。
そんななか、現代の安全装備やハイブリッドなど最新技術を盛り込んだ新型プレリュード コンセプトがジャパンモビリティショーで突如発表されたとあって、当時の若者世代(今のおじさん世代)は色めき立ったことでしょう。
プレリュードコンセプトは従来モデルと同様に2ドアクーペスタイルを採用していますが、電動モデルとして登場。
カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していくなかでも運転する楽しみを体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれる電動スポーツのコンセプトモデルで、操る喜びと際立つ個性が日常からの解放をもたらすとホンダは説明しています。
車高が低くければ乗降性が悪く、2ドアは後部座席へのアクセスが悪くなりますが、逆に車高の低さは空気抵抗を減らし、車体の軽量化もしやすく、そのぶん燃費も稼げますし、既存の安全装備やハイブリッドを採用すれば開発コストも抑えられます。
若者だけでなく全世代でクルマを所有しない人が増えている昨今、魅力的なスペシャルティカーが存在すれば、クルマ離れを食い止める特効薬になるかもしれません。
新型プレリュードは、そんな使命を背負った1台となるのかもしれません。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
マツダ「“5人乗り”軽トラ!?」公開! 「4人も寝られる」全長3.7m級ボディに「驚き」の声も! 「AZ-MAXラクーンツー」登場に反響集まる
「車検のシールをガラス真ん中ではなく運転席の上に貼られました。貼り直しできますか?」質問に回答殺到!?「ダメだろ」「分かっていますか?」の声も 法律ではどう決まってる?
スバル新型「“すごい”4ドアセダン」公開に反響多数! 約680馬力の2リッター「水平対向4気筒ターボ」に「スゴイ技術」「走りが気になる」の声も! 漆黒の最速マシン「プロジェクト ミッドナイト」米国で登場
“生産版”「“R36”GT-R」公開! 日産の「旧車デザイン」+4.1リッター「V6」採用! 7000万円&1000馬力超えの「Artisan GT-R」の登場が迫る
スズキ新型「コンパクトSUV」いつ登場? MTあり&全長4m以下の「カクカクボディ」が超カッコイイ! 注目の「“5ドア”ジムニー」導入どうなる!?
「左足ブレーキ」の是非を問う!…AT車普及率98%の日本なら、なおさら「踏み間違い」による事故を減らすことができます【Key’s note】
「レガシィ」消滅で改めて問う SUVは日本の交通事情に合っているのか? 日の丸SWは“オワコン”か
街に溢れる「マツダ車」の“1番人気”ってなに? 「流麗SUV」や10年続く“ロングセラーモデル”も! 爆売れの「マツダ車」トップ3とは?
「オレの彼女は超アムロ」えええ……マジで………? クルマCMの迷コピー謎コピー傑作選│1990年代~2000年代編【10年前の再録記事プレイバック】
レクサスの歴史的象徴「LS」が売れない3大要因と、次期型が“ふつうのセダン”にならない理由
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
続報じゃねーのかよ
ほんとクルマのニュースは無駄な記事で数だけかさ増ししてる
そりゃいまだにクーペ型セダンが出るたびカリーナEDを持ち出すわけだ。