現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの車高はドコまでアゲれる? 流行りは「爆アゲ」「ちょいアゲ」どっち? 最新リフトアップ事情とは

ここから本文です

クルマの車高はドコまでアゲれる? 流行りは「爆アゲ」「ちょいアゲ」どっち? 最新リフトアップ事情とは

掲載 22
クルマの車高はドコまでアゲれる? 流行りは「爆アゲ」「ちょいアゲ」どっち? 最新リフトアップ事情とは

 最近は、さまざまなカテゴリーでヘビーデューティ系のクルマが流行していることから、カスタムシーンでは「リフトアップ」が流行中です。
 
 ノーマルよりも少しだけロードクリアランスを拡大させる“ちょいアゲ”もムーブメントになっています。

 ハイリフトというカスタムの手法が誕生したのは、1970年代の北米。

【画像】何でもアゲアゲ仕様に!? コペンやらジムニーのリフトアップを実車で見る!(21枚)

 カリフォルニア州には、激しい岩場などを走る「ルビコントレイル」というオフロードルートがあり、こうしたところをクロスカントリー4WDで走破するために生まれたのがハイリフトという手法です。

 ハイリフトするとノーマル状態よりもロードクリアランスが拡大し、対地角度(3アングル)が大きくなります。

 これにより凹凸のある地形が走りやすくなったり、路面にある障害物への接触を抑えることができるのです。

 その後、ハイリフトはドレスアップメニューとしても広がり、1m以上も車高を上げるビッグフットと呼ばれるレーストラックを真似たカスタムカーも流行。

日本でも1980年代の四駆ブームの時にはハイリフトがトレンドとなり、ビッグフットが街中を走る姿も見られました。

 そもそもハイリフトという改造方法は、ラダーフレーム構造のクロスカントリー4WDのもの。

大径のタイヤ&ホイール、自由長の長いスプリングとそれに合わせた長いダンパーを装着するのが基本となります。

 ビッグフットのようなクルマは、さらにラダーフレームとボディに間にスペーサー(ブロック)を噛ませることで、車高をアップさせます。

 ラダーフレームのクルマの場合は前後、もしくはリアがリジッドアクスル式サスペンションであることが多いので、車高アップによるホーシングのズレを補正するためのラテラルロッドの調整が必要です。

 また足回りのジオメトリーもズレが生じるため、キャスター角やキャンバーを調整するパーツの装着も必要になります。

 最近のクルマはそのほとんどが、モノコックボディ構造で、四輪独立懸架式サスペンションを採用しています。

 こうした構造のクルマでの黎明期のハイリフトは、サスペンションにスペーサーを入れていました。

 リーズナブルにリフトアップができる反面、サスペンションはノーマルのために走行性に変化はありません。

 モノコック構造のクルマでは、サスペンションのメンバーとボディの間にブロックを噛ませる“メンバーダウン”という方法もあります。

 スペーサーよりも見た目の変化は大きいものの、ボディや足回りへの負担も危惧されるため、プロはあまり勧めていないようです。

 四輪独立懸架式サスペンションのクルマの場合は、コイルスプリング+車高調整式ダンパーを装着してリフトアップするのが最近のスタンダードとなりました。

 ただ、こうしたメニューの場合もリフトアップする高さによっては、ジオメトリーを調整するパーツの装着が別途必要になることがあります。

■リフトアップはどこまで上げられるのか?

 ちなみにリフトアップする場合、どこまで上げられるのでしょうか。

 コンプライアンス上では、車検証に書かれた全高+40mm以内と規定されており、さまざまなメディアにおいてもそのように報じている場合がほとんど。

 しかし、実際にはそれほど単純ではないようです。ジムニーカスタムを専門におこなっているショップに聞きました。

「+40mm以内のリフトアップ量というのは、基本としてあるのですが、手法や懸架方式の違いによってはその限りではありません。

 例えば、コイルスプリングの場合は国交省の“指定部品”になっているため、普通車や軽自動車枠の規定内の車高であれば、+40mm以上になっても構造変更の必要はありません。

 ですが、指定部品になっていないリーフスプリングは+40mm以内でなければいけません。

 また、ブロックやスペーサーを使う場合ですが、これらは単体で+40mmを越えなければOKとなります。

 つまりブロックとスペーサーを組み合わせて上げた場合は、+40mmを越えても構造変更の必要がありません」

 ただし、陸運局が異なる場合には違う見解になることもあるとのことなので、まずはカスタムをするときにショップやメーカーなどに問い合わせることをオススメするということでした。

 さて、リフトアップをするとロードクリアランスが上がって悪路走破性が向上するのに加えて、ドライバーのアイポイントが上がることで前方の見通しが良くなるなどのメリットがあります。

 その一方で、サスペンションの設定によっては操縦安定性が悪くなり、横風などを受けるとフラついたりする場合があります。

 ただし、最近はむしろノーマルよりもシャープなハンドリングになるサスペンションキットも販売されていますので、オン・オフどちら寄りのセッティングなのかを確認して購入するのが良いでしょう。

 リフトアップをする場合は、その量によってタイヤサイズを変えないとカッコ悪くなる場合も。

 車種やリフトアップ量によって適したタイヤササイズが変わってきます。

 リフトアップする場合は、タイヤやホイールの予算も考えておいたほうが良さそうです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【MotoGP】ヤマハに復活の兆し? クアルタラロ、電子制御の改善を実感「パフォーマンスはずっと良くなった。良いステップだ」
【MotoGP】ヤマハに復活の兆し? クアルタラロ、電子制御の改善を実感「パフォーマンスはずっと良くなった。良いステップだ」
motorsport.com 日本版
2026年レギュレーション調整で“コンセプト違い”のマシンが生まれる? F1チームは歓迎
2026年レギュレーション調整で“コンセプト違い”のマシンが生まれる? F1チームは歓迎
motorsport.com 日本版
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
メリットなかった!? トヨタもホンダも「アイドリングストップ機能」廃止へ! 「使いにくい」の声も! どんな反響があった?
くるまのニュース
欧州ではすでに新型が登場! アドベンチャー大型スクーターの大ヒットモデル ホンダ「X-ADV」はどう変わる?
欧州ではすでに新型が登場! アドベンチャー大型スクーターの大ヒットモデル ホンダ「X-ADV」はどう変わる?
VAGUE
コンセプトはGo Ahead! トムスが40系『ヴェルファイア』用「スタイリングパーツセット」を発売
コンセプトはGo Ahead! トムスが40系『ヴェルファイア』用「スタイリングパーツセット」を発売
レスポンス
ハミルトン、低調メルセデスF1での残り3戦はヤケクソ? フェラーリ移籍を前に「今はクリスマスを楽しみにしている」
ハミルトン、低調メルセデスF1での残り3戦はヤケクソ? フェラーリ移籍を前に「今はクリスマスを楽しみにしている」
motorsport.com 日本版
[自動車ディーラー]が運営母体? [神戸マツダ]が整備専門学校を開校へ
[自動車ディーラー]が運営母体? [神戸マツダ]が整備専門学校を開校へ
ベストカーWeb
13年放置のホンダ「ライフ ステップバン」を仲間とともにレストア…現代風にアレンジしたおしゃれなカスタムメニューを紹介します
13年放置のホンダ「ライフ ステップバン」を仲間とともにレストア…現代風にアレンジしたおしゃれなカスタムメニューを紹介します
Auto Messe Web
「カワサキ プラザ横浜戸塚」がリニューアルオープン!楽しいモーターサイクルライフをサポート!  
「カワサキ プラザ横浜戸塚」がリニューアルオープン!楽しいモーターサイクルライフをサポート!  
モーサイ
大西流星&長尾謙杜(なにわ男子)×新型ジープ・アベンジャー──Car of the Month
大西流星&長尾謙杜(なにわ男子)×新型ジープ・アベンジャー──Car of the Month
GQ JAPAN
2024年末の発売を目指すヒョンデ中型EVバスを展示! 「エレクシティタウン」が富士スピードウェイのホームストレートを走った
2024年末の発売を目指すヒョンデ中型EVバスを展示! 「エレクシティタウン」が富士スピードウェイのホームストレートを走った
THE EV TIMES
【トライアンフ】冬の「ご購入サポートキャンペーン」を12/27まで開催中!
【トライアンフ】冬の「ご購入サポートキャンペーン」を12/27まで開催中!
バイクブロス
ヤマハ:ダブル入賞でチームランキング8位へ「予選もスプリントも決勝も素晴らしかった」/第19戦マレーシアGP
ヤマハ:ダブル入賞でチームランキング8位へ「予選もスプリントも決勝も素晴らしかった」/第19戦マレーシアGP
AUTOSPORT web
「子育て応援フェスタ」にITS Connectの安全技術を展示 11月16-17日
「子育て応援フェスタ」にITS Connectの安全技術を展示 11月16-17日
レスポンス
中上貴晶、振動が再発し苦渋のリタイア「何が起こったのか理解する必要がある」/第19戦マレーシアGP
中上貴晶、振動が再発し苦渋のリタイア「何が起こったのか理解する必要がある」/第19戦マレーシアGP
AUTOSPORT web
ホンダ「“ド迫力”コンパクトSUV!?」初公開! ローダウン×「真っ白」エアロが超カッコイイ! クールの「“シャコタン”WR-V」発表
ホンダ「“ド迫力”コンパクトSUV!?」初公開! ローダウン×「真っ白」エアロが超カッコイイ! クールの「“シャコタン”WR-V」発表
くるまのニュース
海なし県で美味しいアジフライが!? 秩父市『ふくくるしょくどう』の人気メニューを堪能
海なし県で美味しいアジフライが!? 秩父市『ふくくるしょくどう』の人気メニューを堪能
バイクのニュース
JA共済、自動車事故防止へ運転診断&見守りアプリ開発
JA共済、自動車事故防止へ運転診断&見守りアプリ開発
レスポンス

みんなのコメント

22件
  • 写真、タミヤの新製品かと思ったら実車やった。
  • 写真の様な状態で車検に通る訳ないでしょ?無責任な記事はやめよう?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村