現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > パワーシートが選べない!? 半導体不足で輸入車の雄・メルセデスも深刻な“装備落ち”に襲われている

ここから本文です

パワーシートが選べない!? 半導体不足で輸入車の雄・メルセデスも深刻な“装備落ち”に襲われている

掲載 121
パワーシートが選べない!? 半導体不足で輸入車の雄・メルセデスも深刻な“装備落ち”に襲われている

半導体不足の影響は輸入車ブランドにも
新車の慢性的な長納期化が問題となっている昨今の自動車業界ですが、その影響は輸入車ブランドの雄であるメルセデス・ベンツにも及んでいるようです。

コロナ禍以前には、注文してから1か月程度で納車されることもありましたが、現在では多くのモデルが3~6か月程度、場合によっては1年を超えることもめずらしくありません。

>>メルセデス・ベンツ Aクラスのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる

その背景に世界的な半導体不足があるのはご存知の通り。正確に言えば、自動車向け半導体の不足です。それに加えて、一部のメーカーではウクライナ危機、上海でのロックダウン、東南アジアでの新型コロナウィルスの蔓延などによって半導体以外のさまざまな部品も不足し、新車の生産が計画通りにできないという状態が続いているのです。

そんな中、これまで国産車に比べてそれほど大きな問題となっていなかった輸入車にも、半導体を中心とした部品不足が影を落とし始めています。今回はそのひとつ、輸入車ブランドの雄であるメルセデス・ベンツの例をご紹介します。

多くのモデルで装備が簡素化
メルセデス・ベンツでは、一部のモデルやグレードについて、2022年モデルから特定のオプションの設定を見直しています。

例えば「Cクラス」では、ステアリング操作に合わせて前輪のみならず後輪も操舵させることで、俊敏性や回頭性を高める「リア・アクスルステアリング」が、メーカーオプションの大きな目玉となっていますが、2022年2月17日以降はオーダーすることができません。

>>メルセデス・ベンツ Cクラスのカタログ情報をチェックする

さらに、「Aクラス」「Bクラス」「GLAクラス」「GLBクラス」「CLAクラス」などのいわゆる「コンパクト・メルセデス」では、AMGモデルをのぞいて、メモリー付フルパワーシート(いわゆる電動パワーシート)の設定が2022年モデルから消えています。

>>メルセデス・ベンツ Aクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Bクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ GLAクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ GLBクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ CLAクラスのカタログ情報をチェックする

さらに最上級セダンであるSクラスでも「空調のエアバランスパッケージ(空気清浄機能、パフュームアトマイザー付)、エナジャイジングパッケージ(空調やアンビエントライト、パフュームアトマイザー、音楽プレイヤーを組み合わせて快適性を高めるエナジャイジングコンフォートプログラム)」が非装備となっています。

>>メルセデス・ベンツ Sクラスのカタログ情報をチェックする

そのほか、モデルによっては、アンビエントライト(間接照明)が簡略化されていたり、USBソケットの数が減っていたりなどの変更点があるようです。

いずれも「世界的な半導体供給不足の影響」と説明されており、現時点では、これらの装備が今後復活するかどうかは不明です。

装備の簡素化と値上げを受け入れることで長納期化は避けられる?
フルモデルチェンジやマイナーチェンジとは別に、年次改良や仕様変更と呼ばれる細かな改良が行われることは決してめずらしくありません。しかし、基本的にはユーザーに対してメリットがある変更が多く、今回のようにデメリットが目立つ例はまれです。

加えて、メルセデス・ベンツでは、輸送コストの上昇や記録的な円安により、装備は簡素化されていなくても車両価格が上昇したという例も見られます。具体的には、2022年モデルでは多くのモデルで車両本体価格が3%程度上昇。金額にすると10~30万円程度の値上げとなります。加えて、一部のオプションについても価格が上昇しているようです。

値上げが行われているのはメルセデス・ベンツに限ったことではありませんが、装備の簡素化と値上げが組み合わされると、ユーザーの不満はより高まると言えそうです。

ただ、逆に言えば、装備の簡素化と値上げを受け入れることができれば、極端な長納期化は避けられるということでもあります。多くの新車が長納期化する昨今では、「納車までのスピード」というのは大きな価値を生むことになります。

いずれにせよ今回紹介した各モデルを検討する際には、装備簡素化および値上げと納期を天秤に掛ける必要がありそうです。

>>メルセデス・ベンツ Cクラスのカタログ情報をチェックする
>>メルセデス・ベンツ Aクラスのカタログ情報をチェックする

文:ピーコックブルー

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース

みんなのコメント

121件
  • メルセデスでパワーシート無しは考えられないな。他にも装備が省かれているなら新型を買う意味がない。いまのクルマは2年前のモデルだけどフルオプション仕様だから大事に乗ろうと思います。
  • 値段は以前より高く、装備は削られて、一体誰が買うんだ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

489.0559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.0548.0万円

中古車を検索
Aクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

489.0559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.0548.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村