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【新たな情報を入手】新型レヴォーグ、1.8Lリーンターボ(希薄燃焼)専用車か ハイブリッド車はない?

掲載 更新 29
【新たな情報を入手】新型レヴォーグ、1.8Lリーンターボ(希薄燃焼)専用車か ハイブリッド車はない?

新型レヴォーグ 既に出ている情報おさらい

text:Kenji Momota(桃田健史)

【画像】2種類のレヴォーグ・プロトタイプと現行レヴォーグ どう違う?【比べる】 全140枚

今年秋頃の発売と予想される、スバル新型レヴォーグ。

その正体が、スバル本社がメディア向けに開催した、スバル技術ミーティング(2020年1月20日:東京都恵比寿)で、さらに明らかになった。

まず、新型レヴォーグに関して、これまでの情報をまとめてみる。

量産車にほぼ近いかたちのプロトタイプが2019年10月、東京モーターショーで世界初披露された。次いで、東京オートサロン(2020年1月10日~12日)で、STIスポーツとしてのプロトタイプが登場した。

こうした中で、スバル本社が公開している新型レヴォーグの仕様は次の通りだ。

・新デザインコンセプト「BOLDER」採用
・新開発の1.8L水平対向直噴ターボ搭載
・スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)にインナーフレーム構造採用
・スバル初の電子制御ダンバーシステム採用
・ドライブモードセレクト採用
・新世代アイサイト採用
・新開発の高精度マップ&ロケーター採用
・日本初導入のコネクテッドサービス採用

以上を踏まえて、スバル技術ミーティングで明らかに新型レヴォーグの注目点について見ていきたい。

レヴォーグ、SGP第1段の最終系に

スバル技術ミーティングの冒頭、代表取締役社長・CEOの中村知美が登壇。

2018年7月に発表した中期経営計画「STEP」を基盤として、スバルのこれからについて熱く語った。

強調したのは、ディファレント(違い)という言葉だ。

スバルを愛する者たちによる、スバルらしさを徹底的に追及した、真面目なクルマづくりが、ディファレントを生む源泉になる、と説明した。

次いで、スバルの技術開発を統括する、取締役専務執行役員・CTOの大抜哲雄が「人を中心としてクルマづくり」が、スバルらしさを際立たせるための基本であると強調した。

「人を中心としたクルマづくり」の中で、キーワードとなるのが動的質感だ。

この動的質感の進化を実現したのが、2016年発売の現行インプレッサから採用されているスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)である。

インプレッサ開発統括者は「本来、巨額の投資が必要なSGPは、車格の上であるレガシィから採用するのが(社内での)筋。ですが、動的質感を一気に変えるためにSGPは必要不可欠として社内を説得しました」という。

こうして生まれたSGPは、XV/フォレスター/レガシィ/アウトバックと各モデルで改良が進み、「レヴォーグは、SGP第1期の最終系となる」(大抜専務)という表現になった。

掲げる「動的質感」 3つの領域で開発

大抜専務のプレゼンテーションで、動的質感の進化について、「2020年代前半」から3つの領域での開発を挙げている。

1つめは、車両応答の速さ。

ステアリングシステムの摩擦低減、ボルト締結部の剛性解析、車体の接合方法の設計見直しによって、レーンチェンジ時のクルマの安定性が一気に上がる。

2つめは、車両応答性の正確性。

車体とサスペンションとの接合方式を見直し、ステアリングを切った際のクルマの挙動の正確性を向上させる。

3つめは、外乱に対する直進性の高さ。

2022年から、英国にあるキャテスバイ風洞実験場と協力して、2.74kmの直線トンネルを使った実験を始める。

こうした新技術は、レヴォーグの次、つまりSGP第2期となる次期インプレッサから導入されると予測できるが、一部の技術はSGP第1期最終系となるレヴォーグにも反映されているものと考えられる。

また、SPGのインナーフレーム構造について今回、詳しい説明はなかった。

新型レヴォーグは1.8Lターボのみになる?

新型レヴォーグで気になるのは、パワートレインの行方だ。

大抜専務は「1.8Lリーンターボエンジンを新型レヴォーグに投入する」と胸を張る。

1.6Lエンジンの後継として新設計した1.8Lエンジン。キーポイントとなる希薄燃焼(リーンバーン)だ。

各部の摩擦抵抗の低減やターボの改良などで、熱効率は40%強という高い水準を実現した。

気になるのが、ハイブリッド搭載の可能性だ。今回明らかになった技術ロードマップでは、ハイブリッドは2012年導入のマイルドハイブリッド・eボクサー、2018年北米導入のプラグインハイブリッド、そして2020年前半導入のトヨタ連携のストロングハイブリッドがある。

その上で、「全車を電動化させるのは2030年代に入ってから」とし、2030年時点で「世界生産販売台数の40%以上を電動車(EVとハイブリッド車)」と説明した。

つまり、新型レヴォーグは当面、1.8Lリーンターボエンジン専用車になる可能性がある、ということだ。

2020年、スバルが国内導入する新車は新型レヴォーグのみ。

そのため、これから発売に向けて、スバル本社から新型レヴォーグに関する情報が段階的に公開されていくことになるだろう。

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