現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “普通二輪免許”で乗れるKTM発「単気筒スポーツバイク」の印象とは? “排気量アップ”で走りの爽快感アップ! アグレッシブな見た目も特徴です

ここから本文です

“普通二輪免許”で乗れるKTM発「単気筒スポーツバイク」の印象とは? “排気量アップ”で走りの爽快感アップ! アグレッシブな見た目も特徴です

掲載 7
“普通二輪免許”で乗れるKTM発「単気筒スポーツバイク」の印象とは? “排気量アップ”で走りの爽快感アップ! アグレッシブな見た目も特徴です

従来モデルから90%以上のパーツを刷新

 オーストリアに本拠を置くバイクブランド・KTMは、“Ready to Race=いつでもレースに参加できる”をモットーに、高性能なバイクを多数リリースしています。

【画像】「えっ!…」オレンジの車体色がまぶしい! これがKTMの新型「390 DUKE」です(20枚)

 その中核を担う「DUKE(デューク)」シリーズが先頃モデルチェンジ。その魅力をご紹介したいと思います。

 KTMの「DUKE」シリーズは、オフロードレースを中心に活躍していた同ブランドがオンロードへ進出するきっかけとなったシリーズ。

 なかでも「390 DUKE」は、オフロードマシンゆずりの単気筒エンジンを、個性的なルックスの車体に搭載したある意味、KTMらしいモデルです。

 同じ車体に250ccや125ccのエンジンを搭載した兄弟モデルもラインナップされており、先頃“スモールDUKE”と呼ばれるシリーズがフルモデルチェンジ。エンジンやフレームまで一新されました。

 今回フォーカスする新型「390 DUKE」は、特徴のひとつである単気筒エンジンの排気量を373ccから398.7ccへと拡大。シリンダーヘッドやトランスミッションなども見直しが図られ、ユーロ5+の排ガス規制に対応しながら従来モデル比で1psのパワーアップと2Nmのトルクアップを果たしています。

 鋼管パイプを組み合わせたトレリスフレームも構造を一新。大きく目立つ部分では、リアサスペンションが車体の右側にマウントされるようになっています。

 この構造によってエアクリーナーボックスの容量がアップ。パワーアップにひと役買うとともに、シート高を下げることにも貢献しています。ちなみにオプションのローシートを装着すれば、シート高は800mmまで下げることができます。

 電子制御が充実しているのも、新型「390 DUKE」のトピックです。新型からライドモードの切り替えに対応し、発進時にアクセル全開のままでも最適な回転数をキープするローンチコントロール機構も採用されました。

 トラクションコントロール機構やABSももちろん搭載されていて、ABSはリアのみキャンセルできるスーパーモトモードも選択可能。オプションとしてクイックシフターも設定されています。

 足回りは前後ともWP製のAPEXサスペンションを装備し、フロントフォークはオープンカートリッジタイプとなっています。

 トリプルクランプのオフセット量も見直されており、ホイールも軽量タイプへと刷新されています。

 従来モデルと比較すると、実に90%以上のパーツが新しくなるなど、本気度の伝わってくるフルモデルチェンジといえそうです。

●さらにキレを増したコーナリング性能

 新型「390 DUKE」は着座位置がかなり前方に位置していますが、これは初期モデルから受け継がれる「DUKE」シリーズの伝統です。

 オフロードバイクをルーツに持つがゆえのライディングポジションともいえますが、これは近年のロードスポーツでもトレンドとなっているスタイルです。

 ただし、従来モデルと比べるとポジションの自由度が拡大している印象。シートは厚みが増しているもののクッションにコシがあるため、リアタイヤのグリップをお尻で感じながらライディングを楽しむことができます。また、シートの前方が絞り込まれているので、足つき性も向上しています。

 エンジンは単気筒ですが、ボア88mm×ストローク64mmというショートストローク設計のため、鼓動を感じるというよりも高回転域まで回してパワーを稼ぐようなタイプ。吹け上がりもスムーズで、どんどんアクセルを開けたくなるような特性です。

 それでも、従来モデルに比べてストロークが4mm長くなっている分、低中回転域の粘りが増し、より乗りやすくなった印象を受けました。コーナーの立ち上がりにおけるダッシュ力が向上しているほか、街乗りでも扱いやすくなっています。

 足回りの刷新によって、タイトなコーナーから高速コーナーまで、軽快感も安定感もさらに向上。特に軽量化されたホイールの恩恵で、進入時の倒し込みはキレを増しています。

 前述のように、リアタイヤのグリップが把握しやすくなっているため、車体を寝かした状態での安心感も高く、トラクションコントロール機構と相まってスポーツライディングを楽しみやすくなっています。

* * *

 このところ400ccクラスの単気筒バイクが人気を集めていますが、その中にあっても「390 DUKE」はスポーツ性能にフォーカスした異色の存在です。軽さとダッシュ力というシングルスポーツの魅力を味わえる稀有なバイクともいえるでしょう。

 それでいて、扱いやすさも兼ね備えたモデルなので、ビギナーからベテランライダーまで、走りを楽しみたい層にはうってつけのバイクといえるでしょう。

●製品仕様
・価格(消費税込):78万9000円
・ホイールベース:1357mm
・シート高:820mm
・重量:165kg
・エンジン:水冷単気筒DOHC4バルブ
・総排気量:398.7cc
・最高出力:45ps
・最大トルク:39Nm

こんな記事も読まれています

「誰もが知るスクーター」のスポーティモデルに“精悍な新色”が登場! 光沢あるグレーが演出する“スタイリッシュで力強いルックス”が魅力です
「誰もが知るスクーター」のスポーティモデルに“精悍な新色”が登場! 光沢あるグレーが演出する“スタイリッシュで力強いルックス”が魅力です
VAGUE
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
WEBヤングマシン
ハスクバーナ、モトクロス競技車両4機種の2025年モデルを発表
ハスクバーナ、モトクロス競技車両4機種の2025年モデルを発表
レスポンス
ホンダ フォーサイト[名車バイクレビュー] 時代に乗れなかった悲しき“ビッグスクーター”
ホンダ フォーサイト[名車バイクレビュー] 時代に乗れなかった悲しき“ビッグスクーター”
WEBヤングマシン
コンパクトボディとエキサイティングなスポーツライディングを実現! スズキが「GSX-R1000」2025年モデルを北米で発売
コンパクトボディとエキサイティングなスポーツライディングを実現! スズキが「GSX-R1000」2025年モデルを北米で発売
バイクのニュース
KTM、2025年モデルの「モトクロス&クロスカントリー」競技車両を日本発売
KTM、2025年モデルの「モトクロス&クロスカントリー」競技車両を日本発売
レスポンス
KTM「125 DUKE」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
KTM「125 DUKE」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
バイクで走るには最悪の雨! それでもスポーティな走りが楽しめるからやめられないDUKEの意欲作とは!?
バイクで走るには最悪の雨! それでもスポーティな走りが楽しめるからやめられないDUKEの意欲作とは!?
バイクのニュース
KTM「RC 125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
KTM「RC 125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
ハスクバーナ2025年モデルのモトクロスマシン国内導入発表 フルサイズは2スト含め3機種
ハスクバーナ2025年モデルのモトクロスマシン国内導入発表 フルサイズは2スト含め3機種
バイクのニュース
トライアルブーム再燃!? 世界タイトルを獲得したホンダが作り上げた往年の公道トライアル車とは
トライアルブーム再燃!? 世界タイトルを獲得したホンダが作り上げた往年の公道トライアル車とは
バイクのニュース
ヤマハのスクーター「NMAX」が「TURBO」化? 新型モデル「NMAX "TURBO "」をインドネシアで発表
ヤマハのスクーター「NMAX」が「TURBO」化? 新型モデル「NMAX "TURBO "」をインドネシアで発表
バイクのニュース
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
気軽に乗れちゃうハーレーって!? ハーレーダビッドソンの水冷パラレルツインエンジンを搭載した「X500」に、アクティブ女子の指出瑞貴が乗ってみました!
バイクのニュース
ヤマハがクラッチ操作不要のMT技術「Y-AMT」を新開発「スポーツ走行に新たな次元」
ヤマハがクラッチ操作不要のMT技術「Y-AMT」を新開発「スポーツ走行に新たな次元」
レスポンス
カッコよくて軽快! スウェーデン生まれのハスクバーナ「スヴァルトピレン250」に乗ってみました! ~夜道雪のちょっと寄り道~
カッコよくて軽快! スウェーデン生まれのハスクバーナ「スヴァルトピレン250」に乗ってみました! ~夜道雪のちょっと寄り道~
バイクのニュース
スタイルもカラーも個性的! 2024上半期試乗したバイク BEST 3を発表!~小野木里奈の○○○○○日和~
スタイルもカラーも個性的! 2024上半期試乗したバイク BEST 3を発表!~小野木里奈の○○○○○日和~
バイクのニュース
アプリリア「SR GT スポーツ125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
アプリリア「SR GT スポーツ125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
BMW新型「X3」世界初公開!  第4世代に進化した世界で人気の“ミドルSUV”はどう変わった?
BMW新型「X3」世界初公開! 第4世代に進化した世界で人気の“ミドルSUV”はどう変わった?
VAGUE

みんなのコメント

7件
  • kam********
    ボア88mm×ストローク64mmを計算すると、((8.8/2)^2)・6.4・π=389.255ccなので、何かの間違いか??
  • oni********
    珍しく普通免許二輪免許って書いてる良い記事だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索
90の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村