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EVはコスパがいいの? 「サクラ」と「デイズ」で計算すると意外な結果に!

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EVはコスパがいいの? 「サクラ」と「デイズ」で計算すると意外な結果に!

<EV元年を印象付けたカーオブザイヤー受賞>
2022年は、ついに日本も「EV元年」になったと言われたりします。その証のひとつが、2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤーに「日産 サクラ」/「三菱 eKクロスEV」が選ばれたことを挙げる声も小さくはありません。

走行中には排ガスを出さないゼロエミッション車であるEVは化石燃料を使いません。ガソリン価格の高騰に左右されず、安定して運用することができるというのもEVのメリットとして期待される部分といえます。

今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーはサクラとeKクロスEV! インポート部門はヒョンデ、電動モデルが全部門独占

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<サクラとデイズでコスパの比較をしてみる>
では、実際にEVのコスパは優れているのでしょうか。日本を代表するEVとなった日産 サクラと、そのエンジン版といえる日産「デイズ」を比較して、試算してみようと思います。

簡単にいうと車両価格の違いを電気代および燃料代の差で埋めることができるのかという試算になります。軽EVでは一回の走行が25km前後であることが多いという話もありますから、25km×300日として年間の走行距離を7500kmとしてみましょう。

それぞれサンプルとして、日産のホームページで「おすすめ」されているグレードを選んでみました。

・サクラ X
メーカー希望小売価格|239万9100円
交流電力消費率|124Wh/km

・デイズ ハイウェイスターX プロパイロットエディション
メーカー希望小売価格|169万1800円
燃料消費率|23.3km/L

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<1日25kmで1年走行すると…サクラのコストは半分以下!>
7500kmを走ったときに消費する電力および燃料は次のようになります。
サクラ|930kWh
デイズ|322L

電気代は契約や使用量によって単価は変わりますし、ガソリンの年間で価格が変動しているので、リアルにコストを出すというのは非常に難しいのですが、ひとまず電気代は従量電灯Bでの第2段階料金(26円48銭/kWh)、ガソリン代は2022年12月初頭での全国平均価格(168.2円/L)で計算を続けます。

サクラ:26円48銭/kWh×930kWh|2万4626円
デイズ:168.2円/L×322L|5万4160円

EVの運用コストは半分以下となることがわかります。

また、エンジンオイルやエアクリーナーといった消耗品のコストもEVでは不要となりますので、走行するたびに消費するコスト全般で考えてもEVは圧倒的に有利といえます。

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<この条件だと5年保有してもデイズがおトクだが…>
しかし、デイズとサクラの価格差は70万円以上あり、EVの補助金55万円を前提としても15万円の差を埋めるには5年以上かかることがわかります。まして、現時点では補助金の受け付けは終了しています。このままの状況が続くとすれば、エンジン車を購入したほうが損得でいえば合理的な判断といえるのかもしれません。

一方、ガソリン代についても元売りへの補助金を前提とした平均価格であって、その政策がいつまでも続くとは思えません。

また逆に、電気代も国際情勢に合わせて上昇するトレンドにあることは確実で、将来予測は非常に不透明です。それでも、現状での車両価格差を考えると、少なくともサクラとデイズの比較でいえばデイズのほうがトータルでのコストは抑えられるといえそうです。

EVには静かで滑らかで力強い走りというメリットがあります。とくにエンジン排気量が限られている軽自動車では、その差は明確です。日々の満足度を考えれば、この2台でいえばサクラを選んだからといって損を感じるようなことはないでしょう。

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文:山本 晋也
写真:
1~2枚目:日産 サクラ
3~4枚目:日産 デイズ

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みんなのコメント

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  • 補助金が出ない、下取りも悪い、バッテリーが劣化すれば高額な交換費用…ガソリン車で十分でしょ

  • 年間相当走らないと元は取れない値段が100万近く違いますから
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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