■3.0Lターボで12.2km/L、2.0Lターボなら13.1km/Lとスポーツカーにしては好燃費
OEMなどを除くと、令和になって初のフルモデルチェンジ、ブランニューカーといえるのがトヨタのGRスープラでしょう。事前に様々な情報公開はありましたが、5月17日にメーカー希望小売価格などの詳細情報が発表されました。
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「このご時世にスポーツカーなんて……」という声もあるかもしれませんが、クルマ好きには、かなり注目を集めているGRスープラ。とはいえ、6気筒と4気筒のターボエンジンを搭載する2シータースポーツカーなので、燃費についてはさほど気にしていないというファンも多いことでしょう。しかし、正式発表によって明らかとなったGRスープラの燃費性能は予想外に優れた数値を示しています。
最高出力250kW(340馬力)の6気筒ターボでもWLTCモードで12.2km/Lを実現しています。これは同じくトヨタのスポーツカーである「86」のAT車よりも優れた数値なのですから驚きです。ちなみに86の燃費性能はWLTCモードでAT車が11.8km/L、MT車は12.8km/L。GRスープラのほうも4気筒ターボの燃費はハイパワー版のほうが12.7km/L、エントリーグレードでは13.1km/Lとなっています。8速ATと組み合わせていることが好燃費につながっているのでしょうが、それにしてもスポーツカーとしては存外に優れた燃費性能です。
価格帯も車格も異なるので比較するのはナンセンスですが、3.5LツインターボのハイブリッドスーパーカーであるホンダNSXでさえ、JC08モードで12.4km/Lの燃費性能ということを考えると、GRスープラはランニングコストの面でもオーナーの財布にやさしいスポーツカーといえるのかもしれません。もっとも、非電動のスポーツカーとしては最後の新車になるという噂もあります。気の早い話になりますが、次期型ではさらに環境性能を考慮したスポーツカーとなるかもしれません。
そして、GRスープラが現代的なニーズを満たしたスポーツカーである証は燃費性能だけではありません。86には装備されていないACC(追従クルーズコントール)やAEB(衝突被害軽減ブレーキ)といったADAS(先進運転支援システム)が全グレードに標準装備しているのです。AEBはミリ波レーダーと単眼カメラをセンサーとして併用するタイプ、ACCは渋滞にも対応する全車速追従機能付きとなっています。このあたり、86ではADASと呼ばれる機能が搭載されていないことと対照的です。
これが「令和時代」のスポーツカーに求められる要素ということでしょうか。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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