最新のウルスSEでドリフト体験
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、2024年4月に北京国際モーターショーでワールドプレミアされたランボルギーニ新型「ウルスSE」をイタリアで走らせてきたわ~。ポルシェの聖地であるナルド・テクニカルセンターではドリフトも体験。速報をお届けするわよ。
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チーフデザイナーのサービス精神に感服
またまたイタリアへ行ってきたわよ~。今回は南イタリアで、地図でいうとブーツにたとえられるイタリアの踵のあたりかしら。バーリ空港からホテルまでは約2時間。いつもは到着した日に宿泊するホテル周辺をお散歩するのだけど、今回は残念ながらゴルフ場の中にあるホテルで残念。その代わりお昼寝タイムよ~。
ディナーはクルマで約1時間ほどの街へ。ここでランボルギーニの首脳陣たちとお話をし、会話は翌日のお天気の話からデザインの話へ。じつは翌日の天気予報は雨。数日前までは最高気温28℃の晴れの予報だったのに……(涙)。即席で日本風の雨乞い「テルテル坊主」を作って差し上げたわっ。
そしてランボルギーニのチーフデザイナー、ミティア・ボルケルトさまが「ランボルギーニのデザインとは?」という話になり、即席でテーブルナプキンにササっとイラストを描いてくださいましたの~。さすがデザイナー! 描きながら話すほうが伝えやすいのね。それにしてもミティアさま、毎回イラストを描いてくださるサービス精神旺盛なお方。(わたくしにだけではなく、その都度いろんな方にね)
試乗会場はポルシェの聖地・ナルド・テクニカルセンター
試乗会場はポルシェのナルド・テクニカルセンター(NTC)。以前はフィアットのテストコースだったらしいけど、現在はポルシェのテストコースになっているわ。同じグループとはいえ、ランボルギーニがこのポルシェの聖地でメディアイベントを行うのは初めてだそう。そのため、誓約書を何枚も書かされ、会場の移動時には毎回スマホを袋に入れるという徹底ぶり。
今回はランボルギーニのSUV「ウルス」のPHEVモデル「SE」に試乗。「Y」字型のデザインと六角形(ヘキサゴン)のモチーフが映画『007』からインスピレーションを受けてより美しく変更され、とくに前後のライトまわりは印象的に。
そして今回のハイライトのひとつが100色もの豊富なボディカラー展開よ! 2025年には150色まで増やすのだそう。なにより最大のトピックは、最高出力620ps/最大トルク800Nmを発揮する4LのV8ツインターボエンジンと、最高出力192ps/最大トルク483Nmを発揮する電動パワートレインを組み合わせるPHEVであること。総出力は6000rpmで800ps、また総トルクは1750~5750rpmで950Nmを達成するわ。その結果、0-100km/h加速は3.4秒で最高速度は312km/h。EVでの航続距離は60km以上。
電子制御の進化により、より安定してコーナーを疾走
まずは公道で試乗スタート。EVモードはもちろん、ハイブリッドモードのストラーダ、スポーツ、コルサ(サーキット)、ネーヴァの乗り心地を試したわ。全長5123mm×全幅2022mm×全高1638mmの巨体を支えるのは23インチのアロイホイールとピレリの専用タイヤ「P ZERO」。意外と小回りが効く~。
また、このクルマはリアアクスルに搭載した電子制御の「リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)」を相乗的に機能させ、意識的にオーバーステア状態にさせてドリフトができるわ。あらゆる路面でグリップコンディションとドライバーのドライビングスタイルに合わせて調整してくれるという楽しい装備をナルド・テクニカルセンターで体験したわ~。
ドリフトできる機能は2023年、北米での「ウラカン ステラート」の試乗会で体験済みだけど、SUVでダートを走破するのはダイナミック~。電子制御が優秀で自分で華麗にドリフトを決めてる感覚になるわね~。より安定してコーナーを疾走する感じは笑いしか出てこないわ~。ルームミラーで後ろを見ると、自分が走ってきた場所を砂埃が追いかけてくる感覚よ。楽しい時間はあっという間に終わってしまったけど、もう少しここで運転トレーニングしたかった~!
あ、もちろん「テルテル坊主」は効果あって、曇りのち晴れ。最後には青空と美しい夕日。あっという間の2泊3日イタリアの旅だったわっ。うふっ。
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