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【世界初】赤か青か「信号先読み機能」がついた新型アコード登場

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【世界初】赤か青か「信号先読み機能」がついた新型アコード登場

どの速度で走れば次の信号を青で抜けられるかなどを表示

ホンダ伝統の車種、アコード。最近少し影が薄い気がするが、それは日本だけの話。北米や中国といった巨大マーケットでも販売されていて、このモデルでじつに9代目となる。アコード自体の世界累計生産台数は2,201万台にも達するのだ。

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9代目アコードは日本においてハイブリッド(プラグイン・ハイブリッド含む)のみがリリースされ、2013年に登場。このハイブリッドの特徴は、ほとんどの領域をモーターで駆動すること。エンジンは発電がメインなので電気自動車のような走行フィールとなる。エンジンが直接タイヤを駆動するのは高速クルーズの一部領域のみだ。そんなアコードに今回大きな変更が施された。

主な変更点は ・内外装の変更 ・燃費の向上 ・走りの追求 ・先進装備の追加 である。

エクステリアはバンパー形状の変更、インラインタイプのLEDヘッドライトを採用するなどし、スポーティでダイナミックな雰囲気を演出した。

インテリア最大の変更は、シフトレバータイプのギヤセレクターが、ボタン方式に変わったこと。センターコンソールからレバーがなくなったことで、スッキリ使い勝手のいいフロント席まわりになった。

続いては燃費向上の秘密をお伝えしよう。

排ガスを使って冷却水を温め燃費をアップ

燃費は、ハイブリッドシステムの変更が大きい。まずバッテリーは体積が33%、重量は12.8%も小型軽量化された。さらにモーターも23%小型軽量化された上で、トルクは8N・m、パワーが11kW向上している。パワーコントロールユニットも同様で、23%の小型化と27%の軽量化が図られた。

燃費の面で面白いのはホンダ初採用となる廃熱回収ヒーティングシステムだ。エンジン始動後に排ガスの熱を利用して冷却水を暖める仕組み。冬場など、ヒーターを使用する状況では、温度やバッテリーの状況にもよるが、従来のアコードに比べて約2分も早くエンジンが止まってモーターのみで走る「EV走行」に入るという。

これらの効果で、LXグレードは従来のJC08モード燃費30.0km/L→31.6km/Lへと向上した(EXグレードは30.0km/Lで変更なし)。 走りの面では、まずフロアブレースバーの追加で剛性を上げ、さらにフロントドアガラスを合わせガラス化、吸音材の追加などで、静粛性を高めている。

また、パワーステアリングの制御を変更してフィーリングをアップ、ハイブリッドの泣き所のひとつ、ブレーキタッチもより自然な感覚へと改善された。サスペンションのダンパーも改良し、乗り心地、ハンドリング性能が向上されるなど、細部に渡って見直しが図られたことで、運転がより楽しいクルマを目指したという。

走りの装備面では、「SPORTモード」ボタン、パドルスイッチによる「減速セレクター」が追加された。

「SPORTモード」をボタンで選択すると、アクセル開度に対して加速が鋭くなる制御になる。減速セレクターはいわば「4速のギヤ」がついたようなもので、パドルによってアクセルを戻したときのエンジンブレーキのような減速度が4段階で選択できる。もちろんバッテリーへと充電するエネルギー回生量も減速度に応じて大きくなる仕組みだ。

続いては世界初の最新装備について紹介しよう!

3つ先の信号情報を入手して効率的な運転を指南

そして新型アコード最大の注目は先進装備である。まず安全支援システムの「Honda SENSING(ホンダ・センシング)」が標準装備された。

ホンダセンシングの中身は ・衝突軽減ブレーキ ・歩行者事故低減ステアリング ・渋滞追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール ・車線維持支援システム ・路外逸脱抑制機能 ・誤発進抑制機能 ・先行車発進お知らせ機能 ・標識認識機能 など、今どきの最新のクルマがもつ多くの機能を有する。

だが凄いのはこれではない! 世界初の装備「信号情報活用運転支援システム」の装備だ。これは、ビーコンから情報を受け取り、自車が走る3つ先までの信号のタイミングを認識。GPSも含めて自車位置を把握し、何キロから何キロの間の速度で走ると次の信号が青で抜けられるか、を表示するのだ。また、現在青でも間違いなく次の信号が赤に替わることがわかると、先に赤になることを知らせ、手前から減速することができる。対象交差点は2015年末時点で全国5702カ所あり、ビーコンは順次増加していく。2019年度には全都道府県に普及する予定となっている。

この効果は凄まじく、実証実験によれば、赤信号に変わることを知らせることよって黄色信号での交差点への進入が15%減少。青で抜けられる速度の表示で無駄な加減速を減らすことと、赤に変わることを知らせることで手前からアクセルを戻すことで、5%の燃費向上が確認されているという。安全面、燃費面で非常に有効な装備だといえるだろう。

また、先進装備といえば、スマートフォンのiPhoneと連携して、スマートフォン内の音楽再生、ハンズフリー通話、送られてきたメッセージの読み上げや送受信、地図アプリの地図表示やルート案内などがナビ画面で可能となる「Apple CarPlay」が、ホンダ・インターナビに装備されている。

(文:WEBCARTOP編集部 石田貴臣)

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