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“キング・オブ・キング”が登場し“ネオレトロ”も出揃った2024年のアドベンチャーバイク界隈 2025年はどうなる?

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“キング・オブ・キング”が登場し“ネオレトロ”も出揃った2024年のアドベンチャーバイク界隈 2025年はどうなる?

指標がいよいよ完全自動変速機構を採用

 2024年のアドベンチャー/クロスオーバーモデル(以下、ADV)界隈には、大きなニュースがありました。

【画像】来年も人気が続きそう! 2024年に登場したアドベンチャーバイクを画像で見る(45枚)

 7月9日に、BMWモトラッドが新型「R1300GSアドベンチャー」を発表したのです。

 現在のADV市場は、2013年に新型の水冷エンジンを搭載して登場した「R1200GS」に端を発しているとみて間違いないでしょう。

 軍用車ばりの見た目、オンロード/オフロード問わずどこでも快適に速い、とりわけオンロードではスポーツバイクをぶっちぎる程のスポーツ性能を持っていたことから大ヒットし、BMWモトラッドの屋台骨的な存在となりました。

 その大ヒットに触発され、世界のバイクメーカーがGSの追従モデルを発表し、BMW自身もADVのバリエーションを拡大していったのです。

 R1XXXGSには上級車種があります。それが「アドベンチャー」です。

 ラリーマシンのように道なき道をどこまでも走れるよう、30L級に燃料タンクを拡大し、スポークホイールなどを装備し悪路での走行性能を強化しています。

 基準車は、1300ccの水平対向2気筒エンジンを新たに搭載し「R1300GS」と名を改め2023年11月に国内発売されています。

 R1300GSアドベンチャーはその上級使用で、これまでのセオリー通りに大容量30Lの燃料タンクとスポークホイールを搭載しています。

 最新型なので各所に電子制御技術を取り入れ、エンジンパワー選択はもちろん、前車追従式のアダプティブクルーズコントロール、低層走行時に車高が下がるアダプティブ電子制御サスペンションを搭載しています。

 しかしそれ以外に注目すべき点はトランスミッションです。

 オプション扱いですが、クラッチレバーを廃止しシフトも自動化したフルオートマチック変速機構が搭載されたのです。

 フルオートマチックは、ホンダの大型ADV「CRF1100L アフリカツイン」が「デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)」を先駆けて搭載していますが、いよいよADVのキングもフルAT化に本腰を入れた格好です。

 世界の指標となるキングが動いたということは、今後の市場に影響を与えそうです。

 ちなみにアフリカツインは2月に改良モデルを発売しました。

 今回はカラーチェンジだけではなく、エンジンの圧縮比・バルブタイミングを変更したことで最大トルクを向上。

 さらにDCTにも手を加え、発進特性と極低速域のコントロール性を向上しています。

2024年最後の最後に登場した小さな大物ADV

 R1300GSアドベンチャー以外にも、新型車の登場や既存車の改良が2024年は相次ぎます。

 新型として登場したのは、モト・グッツィ「ステルビオ」、そしてトライアンフ「タイガースポーツ800」「タイガースポーツ660」です。

 この3車種に共通するのは“1000cc未満”という点です。

 ADVブーム黎明期は、GSに追いつけ追い越せと大排気量・ハイパワーADVが盛んに登場しました。

 しかし市場が安定期に入ると、取り回し面で不利なリッターオーバー車よりも、1000cc未満の中間排気量ADVが多く登場しました。

 バイクを“よっこらしょ”と引き起こすか“ひらっ”と引き起こすかは大きな問題です。

 前日の疲れが取れない休日の朝に、重たくシート高もかさんでいるバイクを力一杯引き起こして駐輪場の中を引き回す気にはなれないでしょう。

 そこで、ローパワーでも気軽に引き起こせ気軽に乗り出せる中間排気量ADVに各社注力するようになります。

 2024年もその流れは変わらないようです。

 それから昨今の日本はレトロブームが起きていますが、そのブームはバイクにも波及し、ネオレトロ/ネオクラシックという新たなカテゴリが誕生しています。

 ADVでもレトロさを前面に出したモデルが2024年に登場しました。

 2月に発表されたロイヤルエンフィールドの「ヒマラヤ」はまさにレトロさが前面にでているスタイルですし、8月に発表されたモト・グッツィ「ヒマラヤ」も丸目の二眼式ヘッドライトを採用したレトロ感あふれるモデルです。

 ADVとネオレトロの2大ブームが融合した機種がでたのも2024年のADVの特徴ではないでしょうか。

※ ※ ※

 11月には、ADVにもうひとつのビッグニュースが飛び込んできました。

 カワサキから「シェルパ」が復活したのです。かつての名車が現代版としてよみがえりました。

 新型「KLX230 シェルパ」は、オフロードモデル「KLX230」をベースに解析性や積載性をプラスしたモデルで、どこでも走れるということを考えれば立派なADVに分類ができます。

 232ccの空冷単気筒エンジンを搭載した車体は134kgと非常に軽量で、普段の足から長距離、キャンプツーリングと多方面で役立ってくれそうです。

 新生シェルパは、2025年のADV市場にどのような影響を与えるでしょうか。今後を占う大注目車種です。

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みんなのコメント

3件
  • sin********
    シェルパが復活したなら、是非ともこのカテゴリーの元祖であるセローにも復活して欲しいなぁ。
    排気量も再び223ccとしたらなお良し!
    ヤマハさん宜しくお願い致します。
  • goa********
    誤字が多くて読みづらいレポートですね。
     上級使用 → 仕様
     低層走行時 → 低速
     解析性や積載性 → 快適性
    音声から文字起こししているのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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