先日、久しぶりに日産の軽自動車「デイズ」に乗る機会があった。日産と三菱のジョイントベンチャーである「NMKV」によって企画され、三菱の水島工場にて生産されているデイズは、三菱では「eKワゴン」として販売されているモデル。商品企画としては日産の意思が入っているものの、メカニズムとしては三菱マターの部分がほとんどのモデルという印象があった。
さて、NAエンジン車は燃費重視でライバルに対して力不足に感じることもあるデイズだったが、日産の販売力もありデビューからは売れに売れていた。もっとも、2016年に発覚した燃費偽装という問題もあり、また周囲がモデルチェンジを進めたこともあって近年はかつての勢いはないが、それでも市場の中での存在感はしっかりと守っている。
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そんなデイズが2018年5月に実施したマイナーチェンジの内容は、一見すると先進安全装備のアップデートというもので、それ自体は珍しいものではなかったが、今回実車を確認すると同時に日産のマーケティング担当者から聞いた言葉には驚かされた。
デイズのAEBS(衝突被害軽減ブレーキ)は、マイナーチェンジ前までは赤外線センサーを用いた低速だけで効くものだったが、マイナーチェンジ後は単眼カメラを用いたシステムへと大きく進化している。約10m/h~80km/hまでの範囲で作動する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、車両はもちろん歩行者も検知するものへと進化している。
そして、進化したAEBSを支える単眼カメラは、日産マターだというのだ。つまり日産がアピールしている自動運転技術による運転支援システム「プロパイロット」の使う単眼カメラの技術が軽自動車のデイズにも搭載されたのだという。ということは、三菱が開発したクルマに日産の技術が載ったということになる。前述したようにNMKVを媒介にジョイントしている両社であるし、また燃費偽装問題の後に資本関係も結んだので、流れとしては驚くことではないが、マイナーチェンジ時に日産由来の技術が載ったことは電子プラットフォームの視点からも意外だったし、それだけ日産が軽自動車に注力しているともいえる。
現在、開発中の次期・軽自動車は日産主導で開発されているとも聞く。はたして、軽自動車にも「プロパイロット」が搭載されることになるのか。市場トレンドからすると軽自動車にもADAS(先進運転支援システム)が求められつつあるように感じるだけに、期待が高まってしまう。
(文・写真:山本晋也)
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