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最速レッドブルはまだまだ遠い。フェラーリF1代表、昨年の開幕戦からタイムギャップ半減も「少し複雑な気持ち」

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最速レッドブルはまだまだ遠い。フェラーリF1代表、昨年の開幕戦からタイムギャップ半減も「少し複雑な気持ち」

 2024年シーズンのF1開幕戦バーレーンGPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが昨年に続いて優勝。チームメイトのセルジオ・ペレスが2位に入り、フェルスタッペンから25.1秒差でフェラーリのカルロス・サインツJr.が3位に入った。

 昨年の開幕戦でのフェラーリの最上位は4位のサインツJr.。首位フェルスタッペンからは48秒遅れだった。そこから考えると、レッドブルとのタイム差は半減。チーム代表のフレデリック・バスールは、複雑な心境であることを認めながらも、チームがより良いポジションにつけていることを強調した。

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 またバスール代表は、シャルル・ルクレールがレース中にブレーキの問題を抱えながらもチームメイトに次ぐ4位となったことも、バーレーンGPの週末に得られたポジティブなことだと挙げた。

「レースが終わった後は、確かに少し複雑な気分だ」

 バスール代表はそう語った。

「昨日の(予選Q2)セッションでの最速タイムでポールポジションを獲得できるというのが分かったのはポジティブだ。1年前と比べると、レースではレッドブルとのギャップを半分にすることができた」

「ネガティブなのは、それでは十分ではなかったということ、週末に問題が多すぎたことだ。我々はシャルルのマシンに発生したブレーキの問題を解決しなければならない」

「でも全体的に、彼はとても良い仕事をしていたと思うし、ピットウォール側でもこのコンディションの中で4位をキープするために状況をマネジメントすることができた。正直なところ、第1スティントの状況ではあまり楽観視できなかった」

 ルクレールを襲ったブレーキの問題についてバスール代表は次のように説明した。

「左右の温度差が大きくて、ブレーキングでは(片側が)引っ張られたり、ロックしたりした。解決はとても難しかった」

「しかし彼が他ドライバーのスリップストリームに入ってからは、正常な状態に戻った。ブレーキが機能して、レース終盤は問題なかった」

 昨年のフェラーリは、レースでタイヤのデグラデーション(性能劣化)が大きく、それが勝利を目指す上での足枷となっていた。そのため、今年のSF-24ではその問題を解決することが重要課題のひとつだった。開幕戦では状況が改善されたことが示されたものの、依然としてレッドブルとのペース差は懸念材料だ。

「これもまた複雑な気持ちだ」とバスール代表は言う。

「1年前のレースでは(1周あたり)0.8~0.9秒差だったと思う。今回はギャップを半分に抑えられた」

「でも今回も0.4秒足らなかった。シーズン中に挽回して終盤は彼らと戦えた昨年と比較すれば、いいチャンスになると思う」

「今年は開発のベースもずっと良くなっている。ドライバーにとっても、どこが弱点で、どこを改善すればいいのか、マシンを感じやすくなっていると思う。昨年はマシンを読み取るのがもっと難しかった」

 そしてバスール代表は、バーレーンGPではフェラーリが2番手チームだったものの、メルセデスやマクラーレン、アストンマーティンとの戦いは僅差だと感じていると語った。

「結局、今回我々が2番手チームだったことは確かだが、非常にタイトだから(勢力図を)理解するのはかなり難しい」とバスール代表は言う。

「トップから10位までの差が昨年より半分に縮まったということは、個々の問題やセットアップが適切でない場合、あるいはマシンがあるコースより適している場合には、トップ10の順位がひっくり返るということだ」

「今の時点で結論を出す必要はない。まだ早すぎる。今回獲得したポイントにはかなり満足している。もう少し期待していたが、この状況では良い結果だ。1週間後(のサウジアラビアGP)に集中してゼロからスタートしたい」

 なおフェラーリがシーズンを通してレッドブルに追いつくことができるか、と尋ねられたバスール代表は、今後数週間でより明確な展開が見えてくると語った。

「まずはレッドブルのことではなく、自分たち自身のことに集中し、持てる力を最大限引き出そうとしている」とバスール代表は語った。

「今回は完全にクリーンな週末という訳にはいかなかった。予選でもレースでも、小さな問題が多すぎた」

「ジェッダは同じレイアウトでも同じ舗装でもないから、それを考慮する必要がある。メルボルンの後には、全体的な状況についてもっと良く分かるはずだ。メルボルンより前にシーズンの明確なイメージを把握するのは難しいだろう」

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