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2024年仕様は後輪駆動へ ボルボC40 リチャージへ試乗 67.0kWh 伸ばしたい航続距離

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2024年仕様は後輪駆動へ ボルボC40 リチャージへ試乗 67.0kWh 伸ばしたい航続距離

2024年モデルからは後輪駆動へ

ボルボC40 リチャージほど、バッテリーEV(BEV)がクルマに与える影響を確かめられるモデルは多くない。2022年にはツインモーター版と並行して、シングルモーター版の生産もベルギーでスタートしたばかり。

【画像】2024年仕様は後輪駆動に ボルボC40 リチャージ ワゴンボディのXC40 競合モデルも 全123枚

C40のツインモーター版は四輪駆動だが、今回試乗した2023年仕様のシングルモーター版では前輪駆動になる。駆動用バッテリーの容量が若干小さくなるぶん、英国価格もお手頃だ。

一方、2023年後半から生産が始まる2024年モデルでは、駆動用モーターがリアアクスル側に搭載され後輪駆動へ変わるという。モーターのトルクが太くなり、エネルギー効率も向上するらしい。

当初は前輪駆動だったモデルが、同じ世代の途中で後輪駆動へシフトする例は珍しい。BEVの時代は、それが比較的容易に可能ということだ。古い概念は通用しないといえる。

そして恐らく、前輪駆動のC40のオーナーが後輪駆動へ乗り換えても、走りでは殆ど気付くことはないだろう。典型的な同ブランドのモデルらしく、運転体験にはドライバーとの一体感がさほど伴わないためだ。

操縦性や動力性能に目立った不満はないものの、強く褒めたくなるほどでもない。もっとも、これは近年の多くのBEVにも共通することではあるが。ボルボとして、従来的な強みはふんだんに備えている。

クーペボディで航続距離は4%プラス

C40 リチャージは、快適で静かで装備が充実している。クーペボディでありながら、実用性も悪くない。適度に小さなサイズのクロスオーバーだから、市街地での取り回しや駐車も難しくはない。

ワゴンボディのXC40に対するオシャレ担当といえ、滑らかなルーフラインが最大の特徴だろう。近年のトレンドでもあり、アウディやBMW、ポルシェのSUVも同様なモデル展開が図られている。

内燃エンジンの場合、車内空間が犠牲になるシルエットへ疑問を抱かなくはない。だが空力特性に優れており、同等スペックのXC40と比較すると、高速道路での航続距離は約4%優れるという。BEVなら、クーペにする理由をある程度は正当化できる。

ただし、寒い冬場に高速道路で試乗した限り、C40のメーターパネルには290km以上の距離が示されることはなかった。少し暖かい日に運転した市街地では、320km程へ伸びていたが。

英国価格で並ぶC40の競合モデルは、より長い航続距離を実現している。高速道路の速度域でも、320km近く走れる例は少なくない。現在のBEVでは特に重視される項目だが、駆動用バッテリーの容量が67.0kWhのボルボは少々不利といえるだろう。

北欧らしいデザインテーマのインテリア

C40の加速は滑らか。アクセルペダルの操作に対して過敏さを感じることはなく、231psを一手に引き受けるフロントタイヤが身悶え、トラクション・コントロールが介入することもない。トルクステアも殆ど感取されない。

市街地でも運転しやすく、走りの個性にはすぐに馴染めるはず。英国郊外の最高速度、97km/h近いスピードからの追い越し加速でも充分な鋭さがある。低速域での回生ブレーキの効きやペダルの感触は若干一貫性に欠けるものの、基本的にスムーズに運転できる。

優れたグリップ力や操縦性、姿勢制御などが相乗し、ボルボらしい熟成された走り味を生んでいる。乗り心地も良好で、上下動はなだめられしなやか。19インチホイールからは、やや大きめのロードノイズが響いていた。

インテリアは素材の質感が高く、デジタル技術との調和も好ましい。シンプルで扱いやすいという、北欧らしいデザインテーマが貫かれている。

間接照明が仕込まれた化粧パネルは、スウェーデンのアビスコ国立公園にインスパイアされたものだとか。筆者は気に入った。

車内空間は、リアシート側がクラス平均を少し下回る広さ。それでも、小柄な大人なら問題ないはず。

フロント側は、高身長のドライバーの場合、ルーフが低いためバックミラーが前方視界に掛かってしまう。フロアにフックが付いた荷室は、クラスとして妥当な大きさだ。

一緒に暮らしやすいBEVのコンパクトSUV

普段の足として活躍してくれるであろう、ボルボC40 リチャージ。世間の注目を集めることはなく、運転が楽しいともいえないが、一緒に暮らしやすいBEVのコンパクトSUVだといえる。

惜しまれるのが、英国価格に対して物足りない航続距離。後輪駆動になる2024年仕様では僅かに改善されるそうだから、その伸びしろへ期待したいところだ。

ボルボC40 リチャージ・プラス(英国仕様)のスペック

英国価格:5万3100ポンド(約849万円)
全長:4431mm
全幅:1580mm
全高:1582mm
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:7.4秒
航続距離:434km
電費:4.9-5.6km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1970kg
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:67.0kWh
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:231ps
最大トルク:33.5kg-m
ギアボックス:−

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

10件
  • >寒い冬場に高速道路で試乗した限り、C40のメーターパネルには290km以上の距離が示されることはなかった。

    国が強制的にEV以外走行不可にしない限り、1000km走るV40のディーゼルから乗り換えることはないな
  • ショウルームで見たが、ウェストラインから下はXC40と同じようなサイズなので、ラゲッジスペースの容量は変わらないだろう。田舎でゆったり乗り回す自重2トンのXC40のガソリン四駆の燃費は10km前後。そういう効率まで考えたら、生産から廃棄までのCO2排出量で不利と言われるBEVに800万以上だせないわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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