現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ハイブリッド対応プラットフォームで優等生になった新型ルーテシア

ここから本文です

ハイブリッド対応プラットフォームで優等生になった新型ルーテシア

掲載 更新
ハイブリッド対応プラットフォームで優等生になった新型ルーテシア

新型ルーテシアは第5世代となり、プラットフォームやパワートレーン、デザインなどを一新している。またBセグメントクラスとしてはクラスを超えるADAS(先進運転支援システム)を装備し、より安全、安心なモデルへと進化している。TEXT&PHOTO:高橋 明(Akira TAKAHASHI) PHOTO&FIGURE:RENAULT

 新型ルーテシアは、ボディサイズは全長4075mmで先代比-20mm、全幅1725mm、全高1470mm、ホイールベース2585mmで、搭載するパワートレーンは1.33Lガソリンターボと7速EDC(DCT)を組み合わせ、出力は96kW(131ps)/5000rpm、240Nm/1600rpmとなっている。ちなみに、国内にはこのパワートレーンの組み合わせのみの販売だ。

 刷新されたプラットフォームは「CMF-B」でルノーが中心になって開発し、日産、三菱アライアンスで採用していくハイブリッド対応プラットフォームだ。

 試乗エリアは横浜の市街地と周辺の高速道路で、日常的に走るエリア。試乗グレードはトップグレードの「インテンス テックパック」。レザーシートを装備し、ステアリングにはパドルシフトもある。

 ドラポジは、やはりBセグメントの常識的なアップライトポジションではあるが、ペダル配置が通常より奥に配置されているため、直立したようなドラポジにはならない。こうした点もクラスの常識を超えている設計に感じる。

 また、フロントウインドウの視界がよく、ワイパーブレードなど視界のじゃまになるものはない。ボンネットも邪魔にならないように、見えない設計になっている。ステアリングはチルトステアはもちろん、テレスコピックも装備しているので、多くの人がベストポジションを作れるだろう。そしてシートの座面長がしっかりあることも欧州車ならではだと思う。180cmを超える身長でもしっかりサイサポートがあった。

 エンジンは小排気量でもトルクフルに走るので、プアーな感じはまったくない。高速でも中間加速は十分に力強く、瞬発力も感じられる。エンジン音は控えめで、高回転側へ回しても静か。このエンジンはH5H型でルノー、日産、三菱のアライアンスで作られ、一部ヘッド周りにメルセデス・ベンツの技術が投入されているということだ。そのため、メルセデス・ベンツのAクラスにも搭載されている。ちなみに6500rpmからレッドゾーンとなっている。

 ミッションは7速の湿式DCTでゲトラグ製を搭載。先代の乾式6速DCTから換装されている。この新トランスミッションは、非常に滑らかに変速しトルコンタイプのATと区別できないレベル。ただ発進や微低速時に若干ギクシャクする場面はあるものの、乾式ほど気になるレベルではない。

 ドライブモードは「マイセンス」と「スポーツ」「エコ」があり「マイセンス」がデフォルトになる。マイセンスとはインディビデュアルのことで個人の個別設定ができるモードで、ステアリングの操舵フィールやエンジンのスポーツモード、コンフォートモード、エコモードから選択できる。

 ステアフィールではギヤ比が先代よりクイックになり、俊敏に反応する。車両の全体的な剛性感が高く、高速走行でもがっしりとした印象がある。乗り心地は硬めで、スポーティだ。開発の狙いもロールを抑える方向でサスペンションのチューニングをしているということで、ロール、ピッチングは抑えている。そのため、水平にノーズが回頭するような印象を持つ。

 ダンパーは硬めではあるが、フリクションはなく高荷重になるとしなやかさが出てくる。高速域でのワインディングが似合いそうな印象を持った。

 ルノー好きやルーテシアをよく知る人には、少し薄味になったと感じるかもしれない。それはストロークのあるサスペンションとしなやかな動き、包まれるようなシートの座り心地などが特徴だと思うが、第5世代は全体に引き締まった乗り味になっているからだ。

 それは高度なADASを搭載していることが一つの要因だという。つまり、緊急ブレーキなどの大トルクでモーターを動かす必要があるADASでは、それに見合ったアクチュエーター、モーターが必要で、ステアリングやダンパーなど対応するハード部品が、それらの大トルクに適応できる必要がでてくる。そのため、全体に引き締まった印象となるというわけだ。

こんな記事も読まれています

F1復帰を諦めるつもりはないと主張するシューマッハー。一方でシート獲得に向けて戦うのは「消耗する」と明かす
F1復帰を諦めるつもりはないと主張するシューマッハー。一方でシート獲得に向けて戦うのは「消耗する」と明かす
AUTOSPORT web
元国民的アイドルが500万超の「国産カスタムカー」を購入! 加護亜依が“即決買い”する姿に「びっくり!」「センスいい~」と話題
元国民的アイドルが500万超の「国産カスタムカー」を購入! 加護亜依が“即決買い”する姿に「びっくり!」「センスいい~」と話題
くるまのニュース
狂気の空力マシンで300馬力 スターリング・モスが395km/hを記録した日 歴史アーカイブ
狂気の空力マシンで300馬力 スターリング・モスが395km/hを記録した日 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
高橋巧筆頭に3連覇狙うTeam HRC。「誰が乗っても速く走れると思っていた」新加入の名越と荒川が感じた課題/鈴鹿8耐テスト
高橋巧筆頭に3連覇狙うTeam HRC。「誰が乗っても速く走れると思っていた」新加入の名越と荒川が感じた課題/鈴鹿8耐テスト
AUTOSPORT web
RB代表「リカルドが結果を出せるよう努力している」必要とするものを与えるのはチームの責任だと語る
RB代表「リカルドが結果を出せるよう努力している」必要とするものを与えるのはチームの責任だと語る
AUTOSPORT web
ベントレーがゴージャスな「大人エレベーター」を手掛けたら…「How do you Bentley?」で「B世代」にアピールしたかったものとは
ベントレーがゴージャスな「大人エレベーター」を手掛けたら…「How do you Bentley?」で「B世代」にアピールしたかったものとは
Auto Messe Web
リバティ・グローバルがフォーミュラEの経営権を取得へ。保有比率65%の主要株主に
リバティ・グローバルがフォーミュラEの経営権を取得へ。保有比率65%の主要株主に
AUTOSPORT web
トヨタ新型「“タフ”ミニバン」発表! 斬新“大口顔”が超カッコイイ! MT&アンダー320万円設定ありの「プロエース“シティ”」墨に登場
トヨタ新型「“タフ”ミニバン」発表! 斬新“大口顔”が超カッコイイ! MT&アンダー320万円設定ありの「プロエース“シティ”」墨に登場
くるまのニュース
「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
「南海フェリー」がトラック乗りの強い味方に! 始発便の「早乗り」がドライバーに優しいサービスだった
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol41. 大黒摩季さん(後編)
愛車の履歴書──Vol41. 大黒摩季さん(後編)
GQ JAPAN
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
テインから『ギャランフォルテス』用車高調「ストリートアドバンスZ」が発売
レスポンス
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
わがままを叶えてくれるプレミアムSUV──新型レクサスNX350“F SPORT”試乗記
GQ JAPAN
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
なぜ「ペダル踏み間違え」起きる? 原因はどこにある? 相次ぐ「重大事故」は“高齢者”特有の問題ではない! 有効な「対策法」はあるのか
くるまのニュース
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
カーメイト、新型ワイドリアビューミラー発売…ホンダ WR-V などに対応
レスポンス
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
ミック・シューマッハー、来季F1復帰の可能性はあるのか?「それが僕の目標だけど……僕がコントロールできることじゃない」
motorsport.com 日本版
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
神奈中の赤い「連節バス」ついに横浜へ登場 箱根駅伝ルート経由で駅 団地結ぶ
乗りものニュース
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
エンジン車が生き残れる夢の燃料【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
便利な「ベンリイ号」に見るホンダのチャレンジ精神! 1955年にアールズフォーク採用!?
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8333.0万円

中古車を検索
ルーテシアの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

299.0384.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8333.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村