この記事をまとめると
■初代スズキ・アルトラパンの「SS」について解説
まさに弾丸のような走り! 90年代に若者を熱狂させたABCトリオ以外の「バカっ速中古軽自動車」3選
■モデル途中で追加されたスポーツモデル
■現在は中古車市場で高値安定の1台となっている
初代アルトラパンに存在した異色のホットモデル!
実用車のアルトをベースとしながら、ゆるふわ系の可愛らしいルックスで一躍人気車種となったアルトラパン。現在は3世代目のモデルが絶賛販売中となっているが、そんなアルトラパンに異色のホットモデルが存在していた。それが初代にモデル途中で追加された「SS」なる仕様だ。
2002年1月に登場した初代アルトラパンの一部改良のタイミング(2003年9月)で追加された「SS」は、最高出力64馬力を発生するインタークーラー付ターボエンジンを搭載したモデル。
すでに前年にはMターボと呼ばれる60馬力のターボエンジンを搭載した仕様が追加されていたが、中低速域の乗りやすさを重視したMターボに対し、SSのものは明らかにスポーティな走りを意識したものとなっており、それは歴代のアルトラパンのなかで唯一、5速MTを設定していた点からも明らかだった。
もちろんパワートレインだけでなく、足まわりは標準車に対して車高を10mm下げた専用のサスペンションを採用し、165幅の14インチタイヤを装着。
室内にはMOMO社製の本革巻ステアリングや、ヘッドレスト一体式の専用スポーツバケットシートをフロントに採用したほか、標準車では時計が収まる部分をタコメーターに置き換えるなど、旧車のカスタムカーのような雰囲気を持っていた。
旧車テイストを纏っていたのはエクステリアも同様で、フロントマスクには往年のスポーツカーのイメージを現代的にアレンジした丸形ヘッドライトとメッシュグリルの組み合わせと、専用バンパーには大型の丸型フォグランプを装着。さらにドアミラーは丸型デザインの専用のものをおごるなど、かなり気合の入った1台となっていたのだ。
結局このアルトラパンきってのスポーティモデルである「SS」は初代モデルにしか設定されず、貴重なMTモデルもあるということで現在は中古車市場で高値安定の1台となっている。
ちなみにマツダにOEM供給していた「スピアーノ」にも同様の64馬力を発生するターボエンジンや専用足まわりを備えた「スピアーノSS」というモデルが存在していたが、こちらは残念ながらMT仕様が存在しなかっただけでなく、前期型は丸型ヘッドライトの専用フェイスを採用していなかった(後期型には採用)ため、かなりマイナーな存在となってしまっている。
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みんなのコメント
勝手にこだわり感があり(!)、今でも所有感があります。
静かに走ってれば15km/Lを超える燃費、高速道路でも十分なパワー、そこそこスポーティーな足廻り、疲れないシート他走ってて楽しく購入して大正解です。 また、故障も少ないのも◎。
何年か前からスイスポ、と思ってましたが、もうちょい頑張っていただきます(^^♪