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【懐かしの国産車 29】日産 モコは新型マーチに続くヒット商品になりそうな予感があった

掲載 更新 22
【懐かしの国産車 29】日産 モコは新型マーチに続くヒット商品になりそうな予感があった

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「日産 モコ」だ。

日産 モコ(2002年)
今回のモコ試乗会で聞いた話なのだが、軽自動車ユーザーに関して興味深いデータがある。ユーザーの約70%は軽自動車をずっと乗り継いでおり、ステップアップはしない。また、約90%は軽自動車だけの比較検討でクルマを決め、リッターカーにすら見向きもしない。そして約60%は、軽自動車の中でいろいろとブランドをスイッチして乗り継いでいるというのだ。

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それならば日産というブランドに裏打ちされたモコは、他メーカーからの乗換えを含めてかなりの人気を呼ぶだろうと思っていたら、案の定(?)2002年4月に発表されてから2週間ほどで、すでに5000台以上の受注が集まっているらしい。

前置きが長くなってしまった。ご存じのように、モコはスズキ MRワゴンのOEM供給車である。外観上の違いは前後バンパー、フロントグリル、ボンネット、リアコンビランプ、ホイールカバー。インテリアではシート&ドアトリム生地、メーター色(グリーン)くらいしか違わない。昨年(編集部註:2001年)の東京モーターショーでは「こっちの方がいいな」とスズキ会長の鈴木修氏も気にしていたという。実際、ほとんどのパーツを共有しているにもかかわらず、イメージはうまく変えられている。

それでも、最近の日産車のアイデンティティであるウインググリルは、このクルマにうまくマッチしている。MRワゴンの存在を知らなければ、このクルマがオリジナルといっても通用しそうだ。ヘッドランプはMRワゴンと共通だが、別モノと思わせてしまうほどイメージをうまく変えている。リアはフロントほど変わってはいないが、コンビランプのホワイトレンズでスッキリと見せている。

インテリアの雰囲気はMRワゴンとほとんど変わらないのだが、ステアリング中央に光る「NISSAN」のマークが、何となく軽自動車であることを忘れさせてしまいそうだ。軽トップクラスの室内長、さまざまなシートアレンジ、豊富な小物入れなど、使い勝手の高さもMRワゴンと同じ。日産ではお母さんと小さな子供の2人での使用を重視しているようだが、実際そうしたシチュエーションならスペースは十分だろう。

2種類の搭載エンジンからAT、足まわりのセッティングまで、ハードに関してはMRワゴンとまったく同じ。車重も変わらない。したがって走りに関してはMRワゴンとの違いは見出せない。市街地使用が中心であれば自然吸気版でも不満はないし、ハイウエイを使う機会が多いのならターボの方が走りに余裕が持てるし、騒音も抑えられていて快適だ。電動パワステの感覚も素直になっている。どちらのエンジンにも4WDが設定されているから、雪の多い地方などではこちらを選んだ方がいいかもしれない。

NA版のモコとMRワゴンの価格差は2万5000円で、これはモコでは標準装備としたABSの分である。つまり、装備から価格まで違いはないのだ。この2台のどちらを買おうか悩んでいるのなら、販売店などの地理的条件もあるだろうが、スタイルの好みで選べばいい。もっとも、スズキではMRワゴンのハイプレッシャーターボ版(64ps)の登場が噂されているが・・・。

いずれにせよ、走りを含めたハードはMRワゴンと同じだから、ソフトの戦略次第でモコはマーチに続いて日産のヒット商品になりそうだ。

■日産 モコ Q 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1590mm
●ホイールベース:2360mm
●車重:850kg
●エンジン形式:直3・4バルブDOHC・横置きFF
●排気量:658cc
●最高出力:40kw(54ps)/6500rpm
●最大トルク:63Nm(6.4kgm)/3500rpm
●ミッション:電子制御4速AT(コラムシフト)
●タイヤ:155/65R13
●当時の価格:116万円

[ アルバム : 日産 モコ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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