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注目されるマツダ CX-60は国産PHEV最強レベルのパワーで足回りにも注目。英国モデルから予想される価格は?

掲載 更新 221
注目されるマツダ CX-60は国産PHEV最強レベルのパワーで足回りにも注目。英国モデルから予想される価格は?

マツダの新世代SUV第1弾に相応しくトピックス満載
3月9日に発表されたマツダの新型クロスオーバーSUV「CX-60」。ヨーロッパ市場では既に受注を開始していますが、日本市場向けモデルの発表は4月上旬ごろとされています。しかしCX-60はマツダの新世代モデルとも言えるだけあって、その詳細が早く気になるという人も多いでしょう。欧州仕様の詳細を見ながら、日本仕様を考察していきます。

まずは発表されたCX-60の基本的な概要やスペックを見ていきましょう。CX-60はマツダ曰く「走る歓び」と「環境・安全性能」を大幅に進化させたラージ商品群の第1弾のモデルで2列シートのミッドサイズSUVです。このCX-60を皮切りにCX-70、CX-80、CX-90が今後展開予定となっています。

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なお、昨年発表されたクロスオーバーSUV商品群拡充計画では、このラージ商品群はCX-5から上の幅広い価格帯に位置するモデルと発表されました。CX-5と比較するとやや上という位置付けになることでしょう。

ちなみにボディサイズは全長4,745mm×全幅1,890mm×全高1,675mm(欧州仕様)となっています。参考までにCX-5とCX-8と比べると以下の通り

・CX-60:全長4,745mm×全幅1,890mm×全高1,675mm
・CX-5:全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm
・CX-8:全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm

注目ポイントとしてはマツダ初のプラグインハイブリッドシステムや、新開発の後輪駆動用アーキテクチャ(FRプラットホーム)を採用していることが挙げられます。新メカニズムを存分に採用していて、マツダ肝いりのモデルであることが伝わってきます。

CX-60 PHEVは現在のマツダ車で最もパワフル
先程触れた新メカニズムについて、より詳しく見ていきましょう。

まずはプラグインハイブリッドシステム。17.8kWhの容量を持つバッテリーを搭載、2.5L直列4気筒エンジンとの組み合わせで最高出力327馬力、最大トルク500Nmをシステム全体で発生します。

ちなみにCX-8で最もパワフルなパワーユニットは2.5Lターボエンジンで最高出力230馬力、最大トルク420Nmとなっています(※最大トルクは2.2Lディーゼルターボの方が大きく450Nm)。CX-5では2.5Lの自然吸気エンジンが最もパワフルで最高出力190馬力、最大トルク252Nmとなっています(※こちらも最大トルクは2.2Lディーゼルターボの450Nmがトップ)もし、このまま日本市場に投入されれば、現状最もパワフルなマツダ車となります。

ライバルの国産プラグインハイブリッド車よりもパワフル
ちなみに、他のプラグインハイブリッドSUVと比べるシステム上のスペックは以下の通り。
・CX-60:最高出力327馬力、最大トルク500Nm
・RAV4 PHV:最高出力306馬力、最大トルク340Nm(前後モーター合計値)
・アウトランダーPHEV:最高出力252馬力、最大トルク450Nm(前後モーター合計値)

また、EVモードでの走行距離とバッテリー容量は以下の通り
・CX-60:約62km(※欧州仕様値)…バッテリー容量17.8kWh
・RAV4 PHV:95km(WLTCモード)…バッテリー容量18.1kWh
・アウトランダーPHEV:87km(WLTCモード)…バッテリー容量20kWh

CX-60のパワーユニットは新時代のプラグインハイブリッド車としてライバルと引けを取らない仕上がりになっています。

サスペンション形式からも走りへのこだわりが伝わる
新開発のFRプラットホームで注目すべきはそのサスペンション形式です。フロントダブルウィッシュボーン式、リアマルチリンク式を採用。この組み合わせでピンと来る人はいるかもしれませんが、ロードスターと同じサスペンション形式を採用しているのです。それだけでもCX-60が走りにもこだわった様子が伝わってきます。

日本仕様のグレードや価格は450万円~600万円?
日本仕様の発表は4月予定ですが、グレード構成や価格帯が気になる人も多いことでしょう。

欧州仕様は既にグレード構成や価格帯が公表されていて、日本仕様もこれに近いものになるのではないかと思われます。欧州仕様は現在3グレード構成で、パワーユニットは2.5Lプラグインハイブリッドの1種類のみ、全車AWDです。

なお、欧州仕様の価格帯は現在イギリスポンドで発表されていて、日本円にして約680万円~750万円と高額な価格設定となっていますが、イギリスは全体的に価格設定が高い傾向にあります。例えば、RAV4 PHVは日本では469万円~539万円ですが、イギリスでは日本円に換算して約670万円~約730万円と約200万円高なっています。ちなみに新型アウトランダーPHEVはまだ欧州市場では販売されていません。

このような背景を考えると日本仕様は450万円~600万円のレンジで落ち着くのではないかと思われます。

CX-60はマツダの新世代SUVとしての仕上がりももちろん楽しみですが、既に販売されているRAV4 PHVやアウトランダーPHEVといったプラグインハイブリッドSUVに対して、どのような立ち位置となるのか、非常に楽しみな存在です。

レポート:西川 昇吾
※写真
1~7枚目:マツダ CX-60
8枚目:トヨタ RAV4 PHV
9枚目:三菱 アウトランダー PHEV

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みんなのコメント

221件
  • 450万円~600万は値引き前の価格か?それでもマツダの安物に出す金額じゃないわw

    マツダ地獄 (笑)
  • 昔の悪いクセ出始めてないか? 小さなメーカーなのに車種多すぎないか? 車種絞って熟成させるほうがリスク少ない。SUVばかりで飽き飽き。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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