世界初のカーボンニュートラルなV12
イタリアの自動車メーカー、デ・トマソは、サーキット専用の新型ハイパーカー「P900」を公開した。1万2300rpmまで回転する特注のV12エンジンを搭載し、18台のみの限定生産となる。価格は248万ポンド(約4億1000万円)から。
【画像】環境負荷の低いV12ハイパーカー?【デ・トマソP900をP72やパンテーラと写真で比較】 全48枚
新型デ・トマソP900は、軽量なカーボンチューブによりわずか900kgという車重を実現しながら、6.2L V12エンジンから最高出力900psを発生させる。このV12は、合成燃料(eフューエル)のみを使用できる新設計のユニットであり、デ・トマソは、「世界初のカーボンニュートラルなV12」と語る。
また、220kgという史上最軽量かつ最短のV12とされ、デ・トマソは自動車業界に新たな「基準を設ける」としている。同社のノーマン・チョイCEOは、次のように述べている。
「情熱的な自動車愛好家として、EVが牽引する静かな未来は受け入れ難いものです。わたし達は、代替手段が存在すると信じています。合成燃料で駆動する新しいプラットフォームの開発は、内燃機関に対するこの情熱を維持するためのソリューションです」
「この合成燃料への挑戦は、わたし達が大切にしているエンジンの魂とシンフォニーを犠牲にすることなく、ゼロ・エミッション・モビリティの未来を追求するデ・トマソの決意を表しています」
そんなP900のデザインは、キャロル・シェルビー設計のP70へのオマージュとして開発されたP72をベースとしている。リアウイングに組み込まれたアクティブDRSシステムなど、一部のテクノロジーはモータースポーツから派生したものだ。
開発には、耐久レーサーのポルシェ919ハイブリッドEvoを手掛け、F1経験も豊富なカプリコーンも加わった。
P900は18台の限定生産だが、デ・トマソはまだ購入枠が残っており、購入者にのみ性能数値を公開すると述べている。
来年春に開催される自動車イベントでデビューする予定だが、エンジンの開発は2024年まで続けられるという。もし、顧客が早めの納車を希望した場合は、代わりにF1由来のV10エンジンを搭載して引き渡されるという。
購入者はデ・トマソからレース指導を受けることができ、サーキット走行会ではメカニックとエンジニアチームによるマシンセットアップも提供される。
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みんなのコメント
また乗りたいな~。
あ、30ん年前のシャレードの話ですけどね。。。
V12で苦しそうなエンジンと排気音を街中で唸らせても
街乗りの軽EVドライバーに涼しい顔して置き去りに
されちゃうだろね。