2022年7月15日、幕張メッセで開催された新型クラウンワールドプレミアでは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートと4タイプのクラウンを発表。ラインナップ第一弾となる「クロスオーバー」は2022年9月1日に発売が開始された。
「クロスオーバー」はここまでに1万台以上の予約を獲得(※記事執筆時点)。いいことばかりにようにも聞こえるが、実際にクルマを売る販売現場では様々な混乱も起きているようだ。
客足大幅増?? 販売現場には混乱も?? 新型クラウン 受注絶好調の舞台裏
※本稿は2022年8月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部 ほか、撮影/三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY、
初出:『ベストカー』2022年9月26日号
■何から何までが異例の連続… 販売現場から聞こえる「現状と声」
7月15日、幕張メッセで開催された新型クラウンワールドプレミアでは、クロスオーバーに加え、スポーツ、セダン、エステートなど4タイプのクラウンを発表
2022年7月15日に華々しくワールドプレミアされた、16代目となる新型クラウン。
9月1日に発売開始となった『クロスオーバー』に続き、SUVの『スポーツ』、『セダン』、さらにステーションワゴンの『エステート』の3タイプがデビューを控えている。
発表直後から話題をさらい、興奮いまだ冷めやらぬという感じだがその新型クラウン、何から何までが異例の連続で、販売現場は大混乱に陥っているという。
発表前、「新型」に関する情報が徹底的に規制されていたため、3月ごろに先代型クラウンの受注が終了したタイミングでは、販売店側には新型の情報がいっさい伝えられず、重要顧客にも「次期型クラウンがあるのかないのかも含めて、何の説明も案内もできない状況が続いた」という。
やっと新型『クロスオーバー』の具体的な情報が伝わってきたのは発表日の2週間ほど前。
その時点では7月15日に発表、同時に受注開始だったものが、直前になって、「正式受注開始日は未定。現時点では予約のみ」となり、またまた混乱。
それでも7月15日の発表日に先立って各グレードの価格が販売店に伝えられ、発表日にはカタログも用意されたので、「やっと商談が進められるようになりました」と販売の現場はひと安心。
ところが、販売店の営業マンの手元には新型クラウンとして『クロスオーバー』だけが伝えられていたため、ワールドプレミアでセダンやスポーツ、エステートなどが「新型クラウン」にラインナップされると聞いてまた驚くこととなったというのも異例の事態だ。
■来店者は急増中! しかし展示車がまったくない
ワイドに広がるインパネや幅広いセンターコンソールなど高級感を感じさせるコックピットだが、操作系はオーソドックスで違和感ない
先にも書いたように、8月中旬時点(※記事執筆時点)で新型クラウンの正式な「受注」は開始されていない。
しかし、注目度が高いことは間違いなく、都内販売店に聞くと来店者は若い世代を中心に明らかに増えているとのこと。
特にこれまでノア/ヴォクシーなどのファミリーミニバンに乗っていたけれど、子育てに一段落ついた40歳代後半~50歳代のお客さんが多いのだという。
従来型のクラウンにはまったく興味がなかったけれど、新型は新しさを感じて、ちょっと面白そう、という声が多いとのことで、具体的な商談に進み、見積もりの作成、さらには予約発注に進むケースも多くなっている。
最低地上高を145mmと高くしたことで着座ポイントは前席が630mm、後席は610mmと高く、乗降性に優れる。FF系プラットフォームということもあり、センタートンネルはなく、後席足元は広く余裕がある
「出荷が開始されていないため、試乗車どころか展示車もないにもかかわらず、たくさんのお客さんに興味を示していただいております」と販売店の営業マンは言う。
それでも全国では1万台を超える予約があり、納車は早くとも来年9月以降、つまり納期1年になるというから、まずは早期納車を願いたい。
気の早いお客さんからは「セダンはいつ出るの?」とか「SUVはEVなの?」などの質問が寄せられるが、具体的な情報はまったくなく、何も答えることができないため、販売の現場の困惑はまだまだ続くことになりそうだ。
●トヨタ クロスオーバー(G アドバンスト)主要諸元
・価格:510万円
・WLTCモード燃費:22.4km/L
・全長:4930mm
・全幅:1840mm
・全高:1540mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:1770kg
・最小回転半径:5.4m
・最低地上高:145mm
・エンジン:直列4気筒DOHC、2487cc
・最高出力:186ps/6000rpm
・最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
・フロントモーター出力/トルク:119.6ps/20.6kgm
・リアモーター出力/トルク:54.5ps/12.3kgm
・システム出力:234ps
・サスペンション:ストラット/マルチリンク
・タイヤサイズ:225/55R19
【番外コラム01】クラウンクロスオーバー 狙いのグレードは?
グレード価格分析ならこの人、渡辺陽一郎氏によれば、2.4Lターボの新しいハイブリッドシステムを採用する「RS」は605万円と高価だが、同程度の装備の2.5ハイブリッドのGレザーパッケージの540万円に対し65万円の価格差。
RSにはショックアブソーバーの減衰力を電制するAVSなどが装備されるなど、スポーティな装備が充実。トヨタが満を持して投入したパワートレーンの優位性を考えれば、充分狙い目モデルといえると判断。後輪にeアクスルを使ったハイパワーAWDの走りには興味がある。
一方、割安感で選ぶなら510万円のGアドバンストを勧めている。435万円のXはディスプレイオーディオがオプションとなるなど、結局割り高。
Gはパワートランクリッドなどがなく、装備が物足りない。
価格と装備のバランスがいいのがGアドバンストということになる。
「価格と装備のバランスがいいのがGアドバンスト」と結論づけた渡辺氏
【番外コラム02】この先登場する3種のクラウン
16代目クラウンは4車種も発表され、クロスオーバーは販売開始。残り3車種は来年以降、順次投入される計画だ
まずは「クロスオーバー」から市販が開始された新型クラウンだが、7月15日のワールドプレミアの場ではSUVタイプの「SPORT」、ステーションワゴンの「ESTATE」に加え、4ドアセダンまでもが「新型クラウン」としてその存在が明らかにされた。
セダンはホイールベース3000mmで全長は5030mm。前輪とAピラーの位置関係などのプロポーションはFR的で、MIRAIやレクサスLSとの共通性を感じざるを得ない。
またSPORTはホイールベース2770mmと短く全長は4710mm。これ、昨年12月のEV発表会にも姿を見せており、bZ4Xと共通のEVモデルとなる可能性も高い。
記述の通り、すでに販売店にはセダンなどの発売開始時期などの問い合わせも寄せられているとのこと。来年以降、順次投入される計画だ。
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