基本となるのは385psを発生する「カレラ」
常にスポーツカーの代名詞として熱い視線を集めている「ポルシェ 911」シリーズ。誰もが知る存在でありながらそのラインナップは多彩で、モデル名を聞いて性能や価格などをイメージできる人は意外に少ないのではないだろうか。そこで今回は、ポルシェ911シリーズのこれだけは知っておきたいというポイントをまとめたので、現行のラインアップについて掘り下げていこう。
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ポルシェ新型911 GT3 RSの予約を開始。空力を大幅改良し最高出力525PS、価格は3134万円
まず、現行ラインナップでベースとなるのが、3.0Lターボユニット(最高出力385ps/最大トルク450Nm)を搭載する「カレラ」。エンジン形式はもちろん、911シリーズすべてに共通する伝統の水平対向6気筒ユニットだ。
最近の911シリーズのポイントは、エントリーグレードの「カレラ」を含め、軒並みエンジンがターボ化されていること。以前は過給ユニット搭載モデルには「ターボ」の称号が与えられ差別化されていたが、モアパワーやエミッションの観点から現在では一部グレードを除いて911全車がターボユニットを積んでいる。価格(税込)は1503万円からで、これが911シリーズの最安モデルとなる。それでも最高速は293km/hと十分すぎる性能だ。
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4輪を駆動するオールラウンダー「カレラ4」
次は、カレラのエンジンはそのままに駆動方式を4WD化した「カレラ4」。911といえば、リアエンジン・リアドライブ(RR)の駆動方式が水平対向6気筒エンジンと並ぶアイコンだが、さらなる駆動力とスタビリティを指向して4WD化したのがカレラ4だ。もちろん、滑りやすい路面などで破綻しづらいという利点もあるから、ダイナミクスと安定性というオールラウンドな性能を手に入れたいユーザーに向いている。カレラ4の価格はカレラから約100万円アップの1609万円だ。
モアパワーの称号を冠する「カレラS」
「カレラS」は、エンジンパワーが強化された高性能版。3.0Lの排気量は同じながら、過給圧等のチューニングでスペックは450ps/530Nmまで強化され、0-100km/h加速は「カレラ」や「カレラ4」より0.5秒早い3.7秒、最高速度は308km/hとスーパーカー並みの数値となる。価格は素の「カレラ」より330万円ほど高い1834万円となるが、実は現行911シリーズで最初に販売が開始されたのは、この「カレラS」であり、需要の中心はこちらにあるということだろう。なお、「カレラ」と「カレラ4」の関係と同様に「カレラS」にも、AWDを採用した「カレラ4S」が存在し、こちらの価格は1940万円となる。
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MTで操りたいスポーツ派へ「カレラGTS」
性能が別格の「ターボ/ターボS」を除くと、通常ラインナップの頂点に位置するのが、「カレラS」よりもさらにエンジンを強化し、シャシーも専用チューンとした「カレラGTS」だ。価格は1942万円。こちらのスペックは480ps/570Nmで、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は311km/hと、どちらも「カレラS」を上回っている。
さらに、大きなトピックは「カレラGTS」には7速MTが設定されること。他の911シリーズは基本8速PDKしか選べないゆえ、「スポーツカーはMTで乗りたい」というエンスージャストにはぴったりのグレードだろう。なお、「カレラGTS」をベースにAWD化した「カレラ4 GTS」(2048万円)も用意されるが、こちらはMTを選択できない。
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ド級スーパーカーとしのぎを削る「ターボ/ターボS」
と、ここまでが「カレラ」を冠するグレードで、さらに上の別格グレードが「ターボ」とハードコア版の「ターボS」となる。スペックは、それぞれ580ps/750Nm、650ps/800Nmと完全にスーパーカーの領域。このパワーに対応できるよう、駆動方式は4WDのみとなる。価格はターボが2627万円、ターボSが3074万円。この価格帯を購入できる人の多くは、ほぼフルオプション状態の「ターボS」を選択するだろう。
ほぼ全モデルにカブリオレも用意
以上の区分に加え、紹介したすべてのグレードに約230万円(ターボ/ターボSは約290万円)の上乗せでソフトトップのカブリオレが用意される。なお、日本ではクーペの人気が高いが、世界的にはカブリオレもほぼ同じくらい売れているようだ。
さらに、ボディ後部をグラスキャノピーとし、コクピット上部のみをソフトトップにしたタルガも存在し、こちらはグランドツーリング的モデルとの位置付けから4WDの「タルガ4」(1834万円)、「タルガ4S」(2165万円)、「タルガ4 GTS」(2273万円)のみが設定されている。
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サーキット派に向けたNAエンジン搭載の「GT3」
ここまで紹介したレギュラーラインナップとは次元を異にするスペシャルモデルが「GT3」(2438万円)で、シリーズで唯一、自然吸気の4.0L水平対向6気筒ユニット(510ps/470Nm)を搭載するのがポイントだ。GT3のボディ形状は、走りに徹してクーペのみをラインナップ。大型のリアウイングによりダウンフォースを確保し、サスペンションもフロントに専用のダブルウィッシュボーン式を採用するなど、そのディテールはサーキットでのパフォーマンスを重視したものとなっている。
なお、「GT3」にはリアウイングを取り払うなど、公道での純粋なドライビングプレジャーを追求した「GT3ツーリングパッケージ」(GT3と同価格)も設定される。
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525psまで高められた究極のモデル「GT3 RS」
このGT3をベースにエンジンスペックを525psまで強化し、純サーキット志向のエアロパーツ等を採用したのが、先日登場した「GT3 RS」(3134万円)で、その中身はレースマシンを一応公道走行可能にしたというモンスターだ。ここまででも十分驚きだが、先代でのリリーススケジュールを考えると、今後は「ターボS」をさらにチューンし、軽量化のため2WD化した究極の「GT2」の登場も予想される。
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すべてのモデルが“らしさ”と高性能を備えるのが911
これが911シリーズの全貌となるが、ラインナップの把握だけでお腹が一杯という人もいるだろう。そこで、単刀直入におすすめグレードを挙げると、予算が無尽蔵なら究極のパフォーマンスを味わえ、誰もが憧れるゆえリセールでも値落ちしない「GT3 RS」を狙いたいところ。
とはいえ、実際には多くのファンが限られた資金をやりくりして財源を捻出しているだろうから、それを考えると、運転の醍醐味を心から味わえ、今後希少性も増す可能性が高い「カレラGTS」のMTがイチ押し。あるいは、素の「カレラ」もポルシェの魅力をストレートに味わえるという意味でおすすめできる。
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大きなボディとMRのレイアウトの車は、幾らでもあるから。