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フェラーリ SF90がモナコを疾走! 『男と女』の監督による短篇映画をフェラーリが作った理由とは

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フェラーリ SF90がモナコを疾走! 『男と女』の監督による短篇映画をフェラーリが作った理由とは

シャルル・ルクレールがSF90でモナコを駆ける

フェラーリは2020年6月13日、SF90 ストラダーレを主役にした短篇映画『Le Grand Rendez-Vous(ル グラン ランデヴー)』を公開した。フェラーリの公式サイト内The Official Ferrari Magazine上で誰でも視聴することができる。

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まっ赤なSF90 ストラダーレがモナコの公道を疾走する。ステアリングを握るのはモナコ出身のF1ドライバー、シャルル・ルクレールだ。

『男と女』の監督がメガホンを取ったワケ

CGは一切なしの約5分半。うち3分ほどは、ひたすら矢継ぎ早に迫り来るタイトなコーナーに建物、縁石。聞こえてくるのはエンジンサウンドとタイヤのスキール音、切り裂かれる風の叫び声のみ、という異色の展開だ。異様な緊迫感を発する画面からは不思議と目が離せない。

メガホンをとったのはクロード・ルルーシュ。1966年公開のフランス映画『男と女』で、その名を世界に知らしめた監督である。この短篇作、じつは彼が1976年に制作した『C’était un Rendez-Vous(ランデヴー)』のリメイクともいえる作品なのだ。

フェラーリV12サウンドが“名演”した幻の作品

『ランデヴー』は早朝のパリを主人公が疾走する約8分の短篇で、シャンゼリゼやコンコルド広場、オペラ通り、テルトル広場などを薄暗がりのなか猛然と駆け抜けていく映像は息を飲む迫力。その撮影手法に“道徳的”な市井の人々から批判の声があがり幻の作品となるものの、後に多くの映像作家がオマージュを捧げている。

ちなみに撮影自体はメルセデス・ベンツ 450 SEL 6.9のバンパーにカメラをマウントして行ったとされるが、編集段階でルルーシュ自身の愛車であったフェラーリ 275 GTBのV12サウンドを“アテレコ”している。

『ランデヴー』の最後に登場する美女よろしく、新作短篇の冒頭と終盤にもひとりの女性が現れる。劇中で花屋を演じるこの女性は、ルルーシュ監督の孫娘、レベッカ・ブラン・ルルーシュであるという。現在彼女はフランスでTVジャーナリストとして活躍している。

モナコGP開催を予定していた週末に撮影を敢行

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、中止に追い込まれた2020年モナコGP。本来であればフェラーリのF1マシンが快音を響かせるはずだったその街で、5月23日と24日にかけて新作短篇は撮影された。

23日土曜午後にリハーサルを実施。本番は24日の日曜午前6時半から公道を閉鎖して行った。撮影には6台のiPhone 11 Pro、9台のGo Pro、ソニー製デジタルシネマカメラ「VENICE」を使用。フェラーリ側からは撮影車両として2台のSF90 ストラダーレ、さらにエンジニアとメカニック合わせて6名の技術スタッフがマラネッロから参加した。

撮影はモナコ公国アルベール殿下が見守る中で行われ(実際作中にも登場している)、F1マシンが駆け回るはずだった伝統のステージを、240km/h超のスピードでSF90 ストラダーレが快音を響かせて走った。

この作品は、モータースポーツファンやエンスージアスト、ロックダウンに追い込まれていたモナコの人々に捧げるフェラーリ流のエールといえそうだ。

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